こおらないままで

FOR WORLD


僕は大学から徒歩10分のところに住んでる。
今日は通学路がそれだけで終わっちゃうのが物足りなくて、
歩くために本屋に行こうと自転車を押して歩いてみた。
片道20分くらいかな

寒いなあ と思って、
いや、長野県民がこれを寒いと言ったら駄目だ!って頭ふったけど
まあ結局のところ寒くて。

でもさ、寒いのって いつのまにか慣れるんだよね。

手袋を買ってないから、指ばかり冷えるんだ。
でも 逆に、
そうすると、コートを着てる背中とか腰のへんは全然寒くないんだよねー
指も、ぎゅって握ればそのうちあったまってくるし。

それに、寒い季節に漂ってる緊張感はすてき。
はあって吐いた自分の白い息とか、
どこか張りつめてる空気が美しいと思うし。


それって、抱えてる悩み事とか嫌な思い出に似てるかも。
凍えるくらい寒い夜道を歩いてたって、
いちばん寒いところを見てれば他は冷えないし、
そのとき独特の空気感をちょっと楽しんじゃう節がある。
ぎゅって握れば、自分の体温でもあったまることはできるんだ。

誰かと話しながら歩くのが、いちばん寒くないけど
あー寒い って考えながら歩かないと、僕じしんの体温にも気づけないから
そういうこと、ちゃんと味わっておきたいな。


オトギ

投稿者:fantasy : 2011年12月17日 23:08

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