fiction.

笑ったり 泣いたり あたり前の生活を
二人で過ごせば 羽も生える 最高だね!

美人じゃない 魔法もない バカな君が好きさ
途中から 変わっても すべて許してやろう

ユメで見たあの場所に立つ日まで
僕らは少しずつ進む あくまでも

吐きそうなくらい 落ちそうなくらい エロに迷い込んでゆく
おかしな ユメですが リアルなのだ 本気でしょ?

ユメで見たあの場所に立つ日まで
僕らは少しずつ進む あくまでも

命短き ちっぽけな虫です
うれしくて 悲しくて 君と踊る

上見るな 下見るな 誰もがそう言うけれど
憧れ 裏切られ 傷つかない方法も
身につけ 乗り越え どこへ行こうか?

ユメで見たあの場所に立つ日まで
僕らは少しずつ進む あくまでも
ユメでみたあの場所に立つ日まで
削れて減りながら進む あくまでも
あくまでも

スピッツ/夢追い虫




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『7月の水。』





二日酔いで、6時半に目がさめた。唐突に。




寝たのは三時なのに。
一瞬、夕方の六時半まで寝過ごしたかと思う。隅田川の花火大会は!?ていうか何より、今日の仕事は!!?
夕方までねてた、って方が自然な位のつかれ方だった。

なんで目がさめたのか分からなくて、そのまま寝ようとしたが、のどがかわいて、階下へ降りた。



手を洗ってうがいして、
ひやしていたジャスミンティを冷蔵庫から取り出す。
倒れるようにソファに座り、コップに注いで、きれいなピカルディ。

口をつけた瞬間イッキにのめるきがして、息継ぎし損ねて水を飲込んだ時のようにイッキにのんだ。



とろとろと、さっきまでみていたゆめ、バイトの夢を思い出しながら、
きがついたら
スピッツの夢追い虫をうたっていた。

iPodが充電切なのを思い出して、つないで、
左手に持ったジャスミンティをのみながら、そのままそのうたを聴いた。








すげえいいうたなのに気付いてじんときた。
このうたを聴いたのは14のとき。
その時も超いいうただと思ったけど
多分歌詞の意味がよく分かってなかった。
でも今はその時よりよく分かる。

最近音楽の聴き方が乾いていた私に、
歌詞に対する感動は久しぶり。



ウコンの力を買いにコンビニに行きがてら早朝の散歩をしようと、
汗の引ききっていない体にブラをつけて、お気入のタンクトップをかぶって、昔自分でカットしたショートパンツに足を突っ込んだ。

そのまま鏡を見て、
ちょちょいっと髪を直して。

昨夜帰宅してメイクだけ落としてまっすぐたおれこんだからそのまま風呂にも入ってなくて、少し寝汗をかいている
それなのに何故か外を歩けるくらいサマになってる自分をみて
「ホント、元気だなぁ(若さだなぁ)。」
苦笑がこぼれた。鏡の中の自分も私とみつめ合いながら
恥しそうに笑う。

カーテンを開けっぱなしの窓から
隣の家の屋根と
ペールブルーの絵の具を溶いたようなあおい空がのぞいている。

行こうかな、と背を向けた瞬間








なぜか思い出したのは おかあさん。

さっきまでみてた夢の中で、私を遠くからみつめながら、
いつもの幸せ美人な顔で、ほほえんで、
“キレイになったね!”
私にアイコンタクトを送ってた、しばらく会ってない、おかあさん。

思わずほほえんで、ちいさな声で名前を呼んでみながら、笑った。目頭に熱を、感じていた。







とてもきれいなせかい。

朝、7月である。


投稿者:uto : 2008年07月26日 08:56

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