作品と人。

見張り継続中。

素敵な音が出る作品なので、少し離れたところにいて作品の音が聞こえると
あー先輩の音だ。
誰か作品で遊んでるな。
と自分が作ったわけでもないんだけどなんだか嬉しくなる。

見張りは居場所がなくって暗幕裏の椅子に座っているので、見に来た方から私の姿は見えません。

「なんだなんだ?」
入って来て、

「なにこれどうやるのー?」
カチカチ。

「きゃー鳴ったぁ」
「これ音程とか変えられるの」
そこに書いてあるでしょそこに。説明書き読んで。笑


暗いスペースに座ってメール打ちながら彼等の声と、作品の音を聞いている。

ふと、

「面白いな」

男の人の声が聞こえた。
思わず声の方向を見た。
ほどなくして二人の声は部屋を抜け出し、わいわい言いながら遠ざかって行った。

なんだか不思議な余韻が残って私は暫しぼうっとしていたのだが、
「面白い」
彼の一言が変な跡を残していた。

作品に面白いって言ってもらえるって、いいな。
しあわせなことだ、うらやましい。


できればいつか私も、とひっそり考えている金曜の朝なのであった。


投稿者:uto2 : 2008年01月25日 11:55

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