オープンキャンパス活用法

昨日のエントリーに建築学科の学生さんからコメントをいただきました。
ちょっと長いですがほぼ全文掲載します。



私が高3のときに武蔵美のオープンキャンパスで建築学科のフロアにきたときは、薄暗くて特に盛り上がってもいなくて資料だけがポツンと置いてあるという感じでした。作品展示もあったかもしれないけどぜんぜん覚えてません。進学相談みたいのもなかったと思います。でもそれで印象がよくなかったとかじゃなくて、あ、大学はこういうとこなんだと納得したというか、私はそれだけでじゅうぶんでした。

同じ年に多摩美のオープンキャンパスにも行って、環境デザイン学科の明るい廊下とか2年生の設計課題展示の様子とかよく覚えているけどだからといって多摩美に入りたいとは強く思いませんでした。むしろ、それまでは多摩美環デが第一志望だったけど、もしかしたら多摩美は私にとって第一志望ではないかもしれないと考え直させられました。

結局、受験のときに多摩美は落ちて武蔵美は受かったので武蔵美に入りましたが、多摩美に受かっていたとしても武蔵美を選んでいたと思います。
オープンキャンパスのときの薄暗い謎なイメージは入ってから折々にあれはほんとに武蔵美ぽかったな〜と思い起こされます。

どうやら、絶対多摩美に向いてるタイプと絶対武蔵美に向いてるタイプ、どちらでもやっていけるタイプがあるらしいので、オープンキャンパスに来られる方々には、自分がどのタイプなのかとか勝手に抱いているイメージと食い違いがないかとか見極める勢いで楽しんでもらったらいいなと思っています。



ムサビに限らずどこの大学にもいるのが「入ったけど、思ってたのと違った」という人。
第1志望で入ったのにこのセリフを言う人も割といたりします。
こういう人は当然ながら授業や制作に対するモチベーションも低くなりがち。
もったいないなーと思います。
大学がオープンキャンパスを開催するのには「大学の内容を事前によく知ってもらって、入学後のミスマッチを防ぐ」という狙いもあります。
オープンキャンパスで出会う先生は来年自分が教わるかもしれない先生ですし、学生さんは来年は自分の先輩になっているかもしれません。
公開されている授業は来年自分が受ける授業かもしれませんし、展示されている作品と同じ課題を来年は自分が制作しているかもしれません。
そんなことを意識しながら参加するとよりリアルに感じられることと思います。



これから先、志望学科を決めるにあたっては高校や予備校の先生、先輩、友人などのアドバイスを参考にされることでしょう。
しかし、最後に進路を決めるのは自分自身です。
その時の判断材料にするべく、オープンキャンパス当日は見て回るだけではなく、わからないことや疑問があったら先生や学生さんに遠慮なく聞いてみてください。
また、志望学科だけでなく、それに近い学科の企画も覗いてみてください。
そこで思わぬ発見や今まで気づかなかったことに出会えるかもしれません。
もちろんやっぱり志望学科が1番だと感じたとすればそれもOK!
1年に1度の機会、フルに活用していただければ実施する側としても嬉しいです。



建築学科生さん、コメントありがとうございました。
明日からは企画紹介の続きをお送りする予定です。

投稿者:take : 2009年06月02日 02:13

トラックバック


コメント: オープンキャンパス活用法

コメントしてください




保存しますか?