ムサビ日記 - ペロリ -

両目を真ん中に寄せると自分のいつも異常に白い鼻が見える

ペロリの家にある姉からのお古メインの化粧品をありったけ集め

顔に塗りたくったんだから、少しは変わっただろ、フン

と言わんでもない

そんな気分でまず友人と会った。

友人と顔を合わせた瞬間、彼女が何か言おうとして言わなかったので

「今日証明写真がうんちゃら」っていう話しをすると

あぁーそうかぁ、それでぇー、と

「見慣れない」全面に押し出した感想頂いた。

普段ムサビに行く時はもうほとんどすっぴんか、ファンデーションだけか

そんな具合。髪型もボサボサで服装もヒドいときはトレーナ、ジーパンみたいな時だってある

もうムサビはペロリの庭なのだ

そのくらい手抜きでも別に浮かない、そこがムサビのスゴイところ

正直なところ、自分に構ってる時間すら取れない時もなきにしもあらずってところ。

前にも一度都心にお茶会行く際、油画科の友人から

ペロリが化粧をしていることについて

目をキラキラさせながら「何隠れてリア充かましてる？！」と散々言われたことがあったくらい

ペロリの割とばっちり化粧顔はレアらしい（笑）

ポートレイト写真を撮って撮られて、証明写真のとこにいった。

もってきたスーツに着替えようとトイレへ行くと

1年生の時の友人が同じようにスーツに着替えてメイクしてる最中だった。

聞くところによればなんと「シュウカツメイクもしてくれるらしい」

なんだと！してきちゃったよ・・・

その子はまだスーツも買ってないらしくて、会話をしながら

なんだかこのシュウカツに向けての不安感も焦燥感も全部

初々しい感じ、みんな一緒だなあとしみじみ。

受付を済ませて列に並ぶ。

なんと、カメラの小部屋に入る前にメイクチェック現場が・・・！

これは！

ドキドキしてたら

なんとなく奥のカメラマンさんから３１番おいでーと言われた

行ってみたらなんと何もなしに撮影に入るではないか！

あのっメ、メイクは・・・・？と

そんなことすら妙な緊張で言えない

体と顔の正面のズレや口角の左右のズレを微妙に指摘されながら

何枚か写真を撮られた。

いや、プロ・・・すげえ

ぺろりの学年でもこの人マジ写真神だなと思う人がいるけれど

その子ですら比較に名前も出ない程、たったこんな出来合いのセットでも

こんな風に撮れるんだなというような

見た事の無いようなペロリの顔がそこにあった・・・

撮影が終わってすぐに、勇気を出して「あの・・・化粧は・・・？」と言うと

「ん？！何？！化粧見てもらわなかったの？！」と・・・

その場にいた関係者全員（いって4人）が「マジで！？まずった！」という空気になった

というか心の声が聞こえた（迫真）

いや、だ、だってさ、

３１番入れって言ったやん・・・！

何の確認もなくさ・・・案内したじゃん・・・！うっうぇっうぇっ（泣）

「でも別に問題そんな無いわよ」

そんな咄嗟に取り繕うな！どんなに技術プロでも私は心が読めるぞ（真顔）

「ん〜そうね〜強いて言うなら〜眉毛が短いわね〜」

・・・し、指導は？！他の人は直接書いてもらったりしてるんですけど？！

えっ

あの！

・・・と、損した気持ちでペロリは学校を出た

そう、実は今日は予定みっちり。バイトなのだ・・・

家で服だけ急いで着替えてチャリをかっとばす

バイト先に着く

「こんにちはーお願いしまーす」開口一番、職員さんが

「あらっペロリさん今日・・・」＋顔違うわねジェスチャー

ゔぉ・・・

ここで　こういう反応　と　いうことは

子供「あーっペロリ先生メイクしてるー」「顔違うー」「目ちがう〜〜」「目きもちわるい〜〜」
「なんで今日はさ、お化粧してるの」「お化粧してるとさ遠くから見てもちょっとわかるけどさ」
「近くでみたらすっごく違う」「ペロリ先生は結婚してないから化粧したら変」「お母さんじゃないのになんで化粧してるの」「今日化粧してる？」「えっこれで化粧してるの？！」「何で化粧してるの」
「化粧してないほうがいいよ」「目が違う」etc.....

他の職員「妙に大人っぽいからさぁ〜も〜誰かと思った〜〜も〜〜〜」＋肩バシィッ

ハハハッ　　（遠くを見ながら立ち尽くす）

なんか・・・

なんでかな

ちょっと切ないし

なんか・・・・











ツライんですけど（T∀T）

視デにはどんな人がいるかっ　no.52

これまたザ、シデのイメージというような
画面構成やら
形選びやら色の会わせ方やらなんやら
ポスターとか広告とか、もうまさにこの人のためにあるんじゃないかっていう人
こんなに最初から魅力的でどうしたもんですか！と
1年のとき話しながらペロリ心の中でヒレフした人
服装も、もうほんと、東京シティガール（死語）って
まさにこんなかんじっすよねてぐらいに
おしゃれ〜な個性的な感じの人で
とにかくそりゃその見た目なら
生み出すものも全部そりゃそうですよね
といった感じ。
人間としては口数も少ないし
ちょろちょろっと動いている感じだし
時間がゆっくり流れている感じなのに
何だこの格好良さは...くれ！と毎回作品を出すたんびに思っています。