「新春浅草歌舞伎」2部@浅草公会堂

こんばんは、おくともです。
今日は15時からの回に行って参りました。
演目は「祗園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき)」から「金閣寺」、「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」から「木更津海岸見染の場」と「源氏店の場」
ここでは「金閣寺」と呼びましょうか。と、いうのも「祗園祭礼信仰記」には5部構成になっていて、「金閣寺」は「浮世風呂」とともに四段のお話です。他にも一段から5段まで各段2つ程のお話があり、前11話。この11個をひっくるめて「祗園祭礼信仰記」というのですが、現代では「金閣寺」のみが演じられているようです。作者は合作のため詳しくは書きません。歴史の教科書に出てくる人じゃないので、まあいっかなあ、と。みどころは、「大セリ」!金閣寺2階に幽閉されている人を助けるシーンの場面転換をするために、舞台の床の一部をくりぬき、その部分が上下に動くセリという舞台装置が使われているんです。この場合、金閣寺のように建物を動かすようなセリを大道具を上下させるという意味で「大セリ」と言うんです。だそうです。ストーリーは雪舟の孫・雪姫(ゆきひめ)が捕えられ、桜の木に縄でつながれてしまいます。雪姫の夫も捕えられ、死刑にされそうになっている中、逃げるために雪姫は足で桜のはなびらを集め、ネズミの絵をかきます。そのネズミが縄を食いちぎり、雪姫は自由の身に!というお話。さすが雪舟の孫ですな。この話には歴史上の人物が名前を変えて登場します。名前が変わっているのは幕府からそのままの名前で演じることを禁止されたからで、ほーんの少しだけ名前が変わっています。雪姫は難しい役と言われていて、他のお話の難しい姫役2つと合わせて「三姫」と言われていわれています。

「与話情浮名横櫛」は、説明するのが難しいです。今日の公演では途中の話はすっとばされているし、エンディングまで演じられていないので、ヴィジュアルで楽しむ演目なように思いました。普通の現代劇だったらあり得ない話ですよね。舞台は木更津、そこで有名な親分のお妾さんであるお富さんは評判の美人で、いつも使用人を連れて何不自由ない生活をしていましたが、お富は元々深川の芸者さん。江戸が恋しくなり、寂しい思いをしていました。そこへ遊び過ぎて勘当されてしまったお坊ちゃま与三郎が現れ、ふたりは一目みただけで恋に落ちてしまいます。と、いうところまでが「木更津海岸見染の場」。
演じられはしませんでしたが、ストーリーを知れるのが歌舞伎の良いところ。その後、お富の旦那にふたりが密会していることを知られ、お富は海へ身を投げ、与三郎は斬られてしまいます。
3年後、お富は海に身を投げた時に助けてもらった番頭のお妾さんとなりました。与三郎は34カ所傷を負ったものの生き延び、悪者仲間と一緒にお富のいる家へお金をゆすりに来ます。もちろん、与三郎はお富さんがいるとは思っていません。突然の再会に驚いたふたりですが与三郎の心は穏やかではありません。お富が他の男に盗られたと思い、内心腹を立てます。そこへお富の旦那である番頭が帰宅、咄嗟のことでお富は与三郎のことを兄だと嘘をつきます。実は、この番頭こそがお富の本当の兄で、番頭はふたりの仲をとりもとうとしていた、というお話。ちょっと昼ドラの世界みたいですね。
お風呂屋さんから帰り、化粧をするシーンがあるのもみどころ。湯上がり美人とはこのことです。
それと、腹を立てた与三郎のセリフはとても有名で、ここでのセリフは七五調になっているので、ラップのようにリズムに乗っていて、気分がのるシーンでもあります。


実は今日、せっかく楽しみにしていたのに、後半から酔ってしまい舞台に集中ができませんでした。あんまり好きでない曲のコンサートで音酔いしたことはあるんですが、歌舞伎では初めてです。原因は、昨日の夢見が悪かった、というか夢遊したみたいです。和室に寝ているんですが、寝る時にしめたはずの障子が開いていたり、寒い時用にかける布団をかけて寝ていたり。この布団、いつもは押し入れの中に入っているのに。気持ち悪いなあ。なので今日は寝よ。
あと、デジャブ、というかリアルな夢をみるので現実なのか夢なのかわからない時があったり。最近よく見ているクドカンの「真夜中の弥次さん喜多さん」で「リアルがとんとわからねぇ」というセリフがあるんですが、その状態。レポート出した夢とか、始末の悪い夢ばかり。

それでは、中途半端な日記ですが、また明日気がついたことがあったら書きます。
ではまたー

投稿者:okutomo : 2008年01月21日 23:00

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