さばちゃん

10時ぎりぎりまで学校に残って、守衛さんに挨拶して帰る時、闇夜に真ん丸くなった目がとてもきれいだった。
夏の暑い日にはうだうだととろけきっていた。
鼻水たらしていた日もあった。
喉の下をぐりぐりしていると、「今度はこっち」と言わんばかりに首の向きを変えた。
守衛室のコンピュータの上で、座布団敷いて丸くなっていた。
芝生を思うがまま闊歩していた。
自転車に空気を入れる友達を待つ間、付き合ってくれた。

卒業して遊びに来た時に出迎えてほしかった。

式の時間、行けたのに知らなかった。悔しいです。
明日会いに行きます。
さばお、何が好きだったのかな。

一月近く前に友人が亡くなりました。
彼女のいない新学期を迎えて、だんだんと気持ちが風化していた今にまた、命を考える機会を持つことになりました。

投稿者:nanohana : 2008年09月20日 03:02

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