いや、問題はそこんところじゃなくて

少し思うことあって書きます。
OECDのPISA調査(学習到達度の国際比較)結果が発表になりTV報道で一番多く耳にしたのが
順位」が上がったとか下がったとか。

問題はそこ??
実際は分析がされているとは思いますがそんなことだけ過剰に報道すること自体がなんだかな〜
という感じ。

実施年度によってメインテーマが違うので順位だけで比較する報道にとても違和感を持ちます。
くわしく解説する報道もあったかと思いますが。

日本って順位ばかりにこだわってるあたりにすでに問題があるんじゃね?

個人的には学校教育でも「ここが足りないのでは?」と思うことはあります。
ひとつには「自分の意見を明確にして相手にわかりやすく伝えること」

特に口頭で。今は学校現場でも少しは変わってるのかな?
でも授業ではできても実生活でなかなかできない。
少数意見だったりすると「明確に」することを恐れちゃう傾向があるように感じます。
言わぬが花という文化もあるしね。
また意見が違う相手にも主張する権利があるということを認めない空気もあるように思えます。
そう空気を読むって言葉もあるよね。

子どもの中学校時代に「とにかく目立たないように気を配ってる。お母さんにもそう頼んでる」という子どもさんがいて「ありゃりゃりゃりゃ!」とショックを受けたことがあります。
いじめられないようにするためだったということ。
もちろんいじめって日本だけにある現象ではないのだけれど
異質なモノを排除して波風を立てさせない風潮はやはり日本独特のものがあるような気がします。

それと学校教育に限らずこころしていたいこと。
最近環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也さんのお話をうかがう機会があり、
そこで印象に残ったのは起こった問題の解決のために必要(問題解決リテラシーってやつ)なのは
「現実を正しくみること(都合の悪い事実も認めて)・全体の構造を把握すること・本質を見極めること」
テストじゃなくて実際に生きていくうえでね。

それがひとりひとりできるようにするのが教育なのかなと考えた初冬の今日この頃です。

もしかするとそういう人間がふえてしまうと都合の悪い人たちもいるのかもね。

投稿者:koko : 2010年12月10日 17:18

トラックバック


コメント: いや、問題はそこんところじゃなくて

コメントしてください




保存しますか?