桜のおじさん

小鳩のブローチをくれた友人と二人でお花見にいったときのお話です。

友人がお昼を買いに行ってくれて、わたしはベンチの席を取っていました。
4人掛けのベンチの隣に座っていたおじさん二人の話が聞こえてきました。

おじさんA「桜は描くのが難しいんだよね」
おじさんB「油絵か?」
おじさんA「幹はなんとかなるんだよ。花びらがな、難しいんだ」

油絵かぁ、と私は反応して、おじさんたちに話しかけてみました。
「油絵、描かれるんですか」
おじさんたち、警戒。
「私、美大で油絵を勉強しているんです。」
いやぁ、下手の横好きなんですよ、とか、本格的にお勉強している方に会うのは初めてで、とか言いながらも
沢山話に乗ってくれるおじさんA。

友人が戻ってくると、お、花より団子かい、なんて言いながらも周りの桜を写真に収めたり、私たちの邪魔をしないように二人で話をしはじめるおじさんたち。
食べ終わると、折角だから、若い女の子二人と桜を一緒に写真に収めたい。と。(笑)
記念に撮ってもらって、友人の家に送ってもらうことになりました。

そのときの写真を友人の家で受け取りました。
一緒に達筆なお手紙と、水彩で描いた桜の花びらのはがきが入っていました。
新幹線で久しぶりに東京に来て、桜を見ているところに私たちとであったようです。
不思議な、でも素敵な春の縁です。

kobato_musabi☆yahoo.co.jp(☆→@)

投稿者:kobato : 2009年05月06日 15:54

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