きゅっきゅぽんが献血をした物語 の巻

きいておどろくな みなさん!! きゅっきゅぽんは今日


初 献血をしましたぞっ!!! 

・・・お恥ずかしいですが きゅっきゅぽんは
今まで献血をしたことがなかったのであります


したことがなかったのに 震災直後 献血ルームに一斉にかけこむ
九州の民に「おちつけ!!」などと言っていたのであります


まあ 

妖怪最低人間のかわいらしい一面でありましょう


というのも、たまたま大学に献血カーが来ていたからである

妖怪最低人間でも きゅっきゅぽんはかねてより


「献血してみたい・・・・」

と思っていたのだ


こりゃ好都合、この際 勢いにのって献血デビューを果たそうではないかっ

と 呼び込みのおっちゃんに案内されてテントの中に入ったのであった


なんと きゅっきゅぽんが最後の受付者であったらしく
おっちゃんは

「はい!!あんたが最後ね!! ラストラストのラストエンペラー!!!」

などと肩をバシバシたたくのであった


中には10人くらいがイスに座って順番を待っていた


この時、きゅっきゅぽんはすでにして この空間に進入してしまったことを
猛烈に後悔しはじめていたのである

なぜならば 自意識過剰なきゅっきゅぽんは

「献血」というはたから見れば仁徳的な行為を行っているように
見えることに とてつもない羞恥心が湧いてきてしまったのである

告白するが、きゅっきゅぽんが献血をしてみたかった理由としては

・体験してみたかった

・血液型はA型らしいときいていたが 調べたことがなかったので
 調べたかった


の2点であった


申し訳ないが、「必要とする患者さんのために」とは考えたことなかったのだ


むしろ 自分の中をめぐるものが どこか知らない場所で
エマージェンシー的状況で利用されていることを深く想像すると
ナマナマしくて 足がすくんでしまう


なんだかそういうことを想像しはじめると 自分が単なる動物のようにも感じられて
がっかりしてしまうのも事実なのである


あーあ どうしょもない


しかし、 できるだけそういうことは深く考えずに、
体験はしておこうと思って 足を踏み入れたのだ

それがこの

他人から「善人」のように思われるように感じることの
なんともいえぬ居心地の悪さ!

(たぶん誰ひとりきゅっきゅぽんのことなど気にしていないだろうが)


仁徳的な行為を「今から行うのですよ わたしたちは!」という
テント内の妙な空気の共有

きゅっきゅぽんは逃げ出したくなった

ああ、このとき誰かが

「おたく?なんでココきたの?理由は?」なんてきいてくれて

きゅっきゅは「いやあ 血液型が知りたくってねえ!」なんて答えて

「おたくも!おや あなたも! 実は私もなんすよ ワッッハッハ」

なんて言ってくれたら どーんなに気持ちが楽だったか!


ああ 献血エレジイ


そんなこんなで もらったポカリとドーナツを
もしゃもしゃ食べながら 目的の 血液検査コーナーへ!


インフルの予防注射程度の作業で
すぐに結果が判明


「簡易検査で A型ですね」


きゅ 「はあ?」

「Aです」


・・・・ きゅっきゅぽんちょびっとガッカリした


小さい頃から あんた、親がAだからAなのヨ と教えられてきて
そうか、Aかと思っていたのだが


中学に入って A型どうしの親からはO型も生まれるというようなことを
ならってから きゅっきゅぽんはちょっと期待していたのだ


だって 親もAできゅっきゅもAだったら なんかつまらんではないか

なんか、Aって一般的なかんじがするし
それならば もちっとヒネリのある(?)O型とか
実は突然変異でBですとか


あと
なんかドラマとかによく出てくる アールエイチなんとか・・・とか


とにかく なんか おもしろい結果がでてほしかったのさ!!


なかばションボリしつつ 本番の献血カーへ

おもしろい・・・ 限りなく平らなリクライニングベッドが3つ


おお これに寝ながら血をぬかれるんだなっ


目の前に広がる初めての光景に
きゅっきゅぽんは先ほどの平凡な判定のことなどすっかり忘れて見入った


名前を呼ばれていざ献血へ!!

針を刺すのがコワくて不安な方へ


痛さは 予防接種程度で
1秒くらい 腕をつねられるかんじで
目をぎゅっとつむっていたら 夢のように終わるくらいである


そのあとは腕を固定されたまま、ボンヤリ10分くらい
何を考えていてもOKなのである

なんか、 

顔面蒼白になってしびれたりするのかしらん とか思ったが

まったくそんなことはない

腕がつながっていることを外せば ただソファで寝ているのと同じである

きゅっきゅぽんは今回は400ミリ抜いたらしい


いいですよ〜と言って起き上がってみた


きゅっきゅぽんはこういうとき 

「ちょっと気分がワルイでス・・・」というのにあこがれているのだが

おどろくことに なんの変化もない!!


ぴんぴんしているのだ

まことに残念である


・・・しかし バスを出ようとしたときに

きゅっきゅぽんの血液が入っていると思われる袋がチラと見えた


そ・・・そいつはまるで
カレーのレトルトパックをぱんぱんにしたような物体!!

ギョエ!! あんなに抜かれたのか!?

いつのまにっ

そうか・・・400ミリって500ミリペットボトル量に近いんだものな・・

それまでぴんぴんしていたのに なぜだかきゅうに
クラーっときたきゅっきゅぽんであった


さて、ラストエンペラーであったきゅっきゅぽんは
最後に お菓子を大量にもらった


「マグカップか水切りボウル差し上げてるんですけど、
どっちにしますうー? まよっちゃうねまよちゃうねええ!!」

となぜか美容師のような口調で言うスタッフのにいちゃんは
血色が悪かったのを覚えている


「じゃ、 水切りボウルで・・・」

「アハー 水きっちゃいますう? はーい ドウゾ!!
またきてちょうだいね〜〜〜っ!!!」

・・・


と こういう感じで

きゅっきゅぽんの 初献血物語は幕をとじるのである


家に帰って もらったお菓子やグッズを整理していると
パンフレットが出てきた


献血された血はどういうところで どんなふうにつかわれるのか


あまり考えたくないことではあったが、
なんだか 体験したので読んでみた

ああ、

きょう抜いた血は こうやってどこかで誰かのために使われて
もしかしたら

それで誰かが助かったりするのかな・・・・

そう思うと 


なんだか  献血に行った自分は 少しすてきかもしれないと

思えたのである

水切りボウルは シリコン製のおりたたみ収納式で
穴の部分が スマイルマークになっている


ちょっとカワイイ・・・


と思いながら さっそくトマトを洗ってみたりしているきゅっきゅぽんなのであった

投稿者:kkp : 2012年11月16日 01:15

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コメント: きゅっきゅぽんが献血をした物語 の巻

きゅっきゅさん、お疲れ様でした★

私の友人で「両親ともにB型だから自分もB型」と思い続けて来たのに、出産の時にO型だった事が判明した。。という人がいます。
本人曰く「今までずっと、血液型占いでもB型を見て納得していたのに、もの凄いショック!。。なんだか人生観が変わるよ〜!」だそうです。
今回の献血が、きゅっきゅさんの人生の転換点にならなくて良かったです。(^^)

投稿者 もちゃはは : 2012年11月16日 06:40

あはは・・・

献血の不純な動機が、高校時代の私と一緒だっ!

赤い献血手帳が誇らしかったなぁ・・・。

(後に父の大手術の時に役立つとは思わなかったけど)
結果的に人の役に立ったわけだわ。

投稿者 ザラメ : 2012年11月16日 12:42

きゅっきゅっ様、こんにちは。
献血、動機はどうであれ、良いことをなさったと思いますよ。
よし、と意気込んでするより、ナチュラルないい血液を提供できたと思われてはいかがでしょう(笑)
かくゆう私はン十年前、やはりムサビに来た献血車で献血をしようと思いましたが、丁重にお断りされてしまいました。
よく覚えていませんが、たぶん貧血だったのでしょう。
それ以来、一度も献血していません……(汗)

投稿者 短グラ卒の母 : 2012年11月16日 14:16

きゅっきゅさま、こんばんは。

献血って、運転免許センターでもやってますよー。

私は、免許取る前に献血したことがあったので、

手帳持ってて、免許センターでもしましたよ。

ムサビに献血車が来てくれてよかったですよー、

たいていは駅前とかで呼びかけてますが、

駅を通るのはたいてい急いでいるとき。

十何年、遠ざかっていたのですが、

今年のゴールデンウイークに、

上野の美術館に行った帰りに、

呼び込み?のお姉さんに声をかけられ、

久しぶりに。

以前より、チェックが厳しくて、書類とかいっぱい書いて、

手帳→カードに変わりました。

で、そのときにね。

前の順番でカップルが並んでいたんですが、

いまどき、この色?って思うような金茶髪に、鼻ピアスのお兄さんと彼女。

お菓子、飲み物をすんごい勢いで食べてて、

何段階か経て、献血車に乗り込んだんですが、

何かの理由で献血ができなくなり、(何かのチェックにひっかかったよう)
憮然として降りていきました。

まあそれまでに30分ぐらいはかかっていましたし。

献血すると、数か月次の献血できませんが、

もうしてもokなのよね。

うちの職場にも献血車こないかな。

投稿者 yukihaha : 2012年11月16日 21:32

>もちゃははさん

そうなんですか!

実は高校の頃 先生が 献血デート(なんじゃそりゃ)で
全く違う血液型が判明して騒ぎになったというエピソードを聞いていて

そんなこともあるのか・・・! と思っていたのです

実際に経験するとドッキリものなのでしょうね

>ザラメさん

そうなんですね

たしかに いつどこで自分が助けられるがわになるともわからないものですね

不純な動機からはじまるやさしさというのもあるかもしれません・・


・・・そう信じています

>短グラ卒の母さん

そうだったのですか!! 逆に血が必要だったのですね!

きゅっきゅぽんはあまり貧血にはならないようですが

どうも パネルなどを作るときに数字などをみると
クラ〜っとたちくらみがよくあります

これからの時期はとくに冷たい手先に
フレッシュな血がめぐってほしいものですね

>yukihahaさん


そうなんです! 駅前でやっていて
ああ、やってみたいなと思ってもどこかに向かっている途中なのですね


そう思うと ムサビにやってきてくれたのはありがたかったです


上野のカップルはおもしろいですね


厳しい検査にひっかかってしまったのでしょうか


お菓子が血にならずただの脂肪になったのでしょうか


も・・・・ もしかしてこれが
ウワサの献血デート・・・・・・!?

投稿者 きゅっきゅぽん : 2012年11月21日 00:28

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