すてきな秋の夜のすごしかた の巻

ああ、 きゅっきゅぽん久しぶりのゆっくりした土曜日の夜!!


そういえばこちらに戻ってきてからというもの、
きゅっきゅ城とムサビの往復しかしていないじゃないか

すっかり 小平の民になっておる


明日は 絵の具を買いに上野に行こう
そうだ、東京観光をしよう  ウワサのソラマチにでも行ってみようか

・・・・ひとりですがナニカ

と、そんなことを書いているきゅっきゅぽんのかたわらに
1ヶ月くらい前にできた友達がいる

なんとなくわかられていそうだが 人間じゃない


このしと!

a-yaki.jpg


マグカップちゃんである


でも、この写真でもわかるとおり なんかちょっとリッパそうな
マグカップちゃん


そう、 これはまごうことなきリッパなマグカップちゃん、
いや マグカップ殿下であられるぞ!!

彼女がきゅっきゅぽんのもとにやってきたいきさつだが、


実習で実家に帰っていたとき 夏ももうすぐオワリ、ということで
ある日 母と滝に行った(打たれたんではなく、ただ単に近くに行ったのだ)


きゅっきゅぽんの実家はいつぞやアップした写真からも想像できるとおり
むっちゃ田舎 むっちゃ山

したがって車で5分も走らせれば滝もある


そしてその滝に行く途中にたくさんの窯元があるのである


しかもその窯元のひとつひとつが ウン百年も続く伝統ある且つ
由緒正しき窯元で ○○焼(地名)と言って有名なのである

作品には必ず決められたマークが入っており、なんだかもう
「プライドありまっせ!!」というかんじである


山間にひっそりと ○○窯、□□窯、☆☆窯・・・とあり
なんかエエ感じの けれども閉鎖的な民家の玄関を 常時あけていて

そこにずらっと作品をならべて売っている

・・・・というか 「見たけりゃ見れば」

という感じでおいてあるのである

小さい頃からそのようなかんじなので気にとめたことはなかったが
なんだか無性に その気位の高い物体にふれてみたくなった


どうやら母ごじらも同じであったらしい


滝の帰り、 それぞれの窯元の作品を展示即売している陶芸館なるところへ
ふらっと立ち寄った


そこは何度も訪れたことはあるが なんだかその日はみょうに
ワクワクして見えた


壁じゅうにずらっと それぞれの窯元の職人さんが
ろくろをまわしている渾身のキメ写真がかけてあり みなそれぞれに

「プライドありまっせ!!」

「この湯飲みなんかプライドのカタマリでっせ!!」

といったかんじなのである


けれどもなんだか それが無性にカッコイイ

そこには お手頃なものは1000円ちょっとから、上は上で
ウン万円 ウン十万円 などがある


レジには地元のおばちゃん方が作務衣を着てヒマそうにプラプラしている

なんか欲しいのあったら買ってあげるよ、と母が言った


きゅっきゅぽんはわくわくした


なんか 無性にこの高貴な物体のひとつを手にしてみたいと思ったんである


しかし、母はまもなく後悔することになる


なぜならきゅっきゅぽんが ひと目ぼれした相手が
庶民の我々にとっちゃ やや中堅クラスの プライドありまっせ感のつよい
件のマグカップだったからである

1000円しか持ち合わせていなかったきゅっきゅと母ごじらは
一度家に財布をとりにかえるという始末


それでもなぜかきゅっきゅぽんは

「あのこがいい!!」 と決めていたのである


というわけで きゅっきゅと母の 滝を見に行くというイベントは
だいぶ高くついたのであった

しかし普段あまりモノをねだらないきゅっきゅぽんが・・・
というのもあって 買ってくれたらしい

ホクホクホクホク

みよ

この、すばらしき色


きゅっきゅぽんがすてきだと思ったのはこの色だ

a-yaki2.jpg

古く味のあるてつさび色の中の色は なんと すいこまれそうな
ターコイズブルー!! 金春色とも言うのだろうか 


すごくステキで ずっとながめていたい

コーヒーなんかいれちゃうと もう


ひとつですべての色相を網羅するのだ

うっとりとながめているあいだにコーヒーはさめる・・・

a-yaki3.jpg

とまあ こうしてやってきた マグカップ殿下は
たいせつに ここに運んで 秋の夜長に あたたかいひとときを
きゅっきゅぽんとすごしているのである


きゅっきゅぽん このマグのおかげで コーヒーのうまさが
ちっとはわかるようになった


というより これにコーヒーを入れて アンニュイな気分で
すすっているきゅっきゅぽん自身にホレボレなのだ 


今も こうして 日記に 同じ陶器の似たような写真をのせて
陶器を手に取り スリスリしたり 目をほそめて遠くからながめたり
茶を入れて ズッとすすりながら ラジオ深夜便を聴いている

母がいつか 「あんたは若いフリをしているが中身はババアだよ」

と言っていたが 焼き物の味を見いだせるようになったババアきゅっきゅぽんも
楽しいもんじゃよお

投稿者:kkp : 2012年09月30日 01:41

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コメント: すてきな秋の夜のすごしかた の巻

きゅっきゅさんへ

いいカップですね。(^O^)

自分は、学生時代F智山界隈で、練習していたので、
S糸の滝とか、U野焼きとかも、懐かしいです。
また、母とよく買い出しに
Bくり市に、何度も訪れたのを思い出しました。

ローカルの話題は、ココロにぐっとにきますね。(^_^;)
河川敷のコスモスもきっときれいかも、
ああああ〜。(*_*)

景品でもらった、カップでコーヒーでも
飲むことにします。
(写真のカップとコーヒ−ほんと美味しそうですね。)

台風が来る前にと、焦っているbutapoppoより。(*^_^*)

投稿者 butapoppo : 2012年09月30日 07:48

>S糸の滝とか、U野焼きとかも、懐かしいです

修正します。(^_^;)
S糸の滝とか、AG野焼きとかも、懐かしいです。
すみません。m(__)m

butapoppo

投稿者 butapoppo : 2012年09月30日 07:53

きゅっきゅっさん

焼き物はいいですね〜。
最近はほとんど買っていませんが私も主人も好きです。

・妹がお土産にくれた萩焼
・じいちゃんにねだってもらった信楽焼
・東京へ出てくる時に持ってきた地元の益子焼き
・父の法事で訪れた地元の砥部焼き
・親類と旅行した思い出に買った月夜の焼き・笠間焼き
・30年前ムサビの芸祭の「釜吉?」で買ったぐい飲み。
などなど。

・・・み〜んな1個づつのカップ達。
使ってないけど今でも大事な思い出になってます。
(中には割れて接着剤で貼って使えないモノも)

きゅっきゅさんも大事にしてお嫁に行っても持って行ってね。

私も中秋の名月の今晩は、昔のカップでも出してきて
思い出話でもしながら二人で珈琲を飲もうかしらん・・・。
(テレッ!)

投稿者 ザラメ : 2012年09月30日 12:01

カップの内側と外側に別の釉薬がかかってるんかな。

わし、最近カップを注文してな、京都のイノダコーヒのオンラインショップなんじゃけど、緑の釉薬がかかったもんでな(瀬戸)、とはいえこれでコーヒーを飲むつもりはなくて、これからちょっと冷えて来たら梅入れて焼酎のお湯割りを飲むつもりでな。わはは。

投稿者 音量子 : 2012年10月01日 21:50

お名前は<マグカップちゃん>ですか?

きゅっきゅちゃんはいろんなものに名前付けてたよね。

自転車や、ヴァイオリンや・・・(なんて名前でしたっけ?)

くれぐれも割らないように・・・・ってそりゃ私か・・(泣)

投稿者 エイトママ : 2012年10月01日 22:38

きゅっきゅさま、こんばんは。

すてきなカップ、いいおともだちですね。

きゅっきゅさまのカップに誘われたわけではないのですが、

バーナード・リーチの展覧会(デパートの催事でやるから短い)の最終日に滑り込みで行ってきました。

もお素敵すぎて。日本とかかわりの深い方とは聞いていたけど、

こんなにいろいろな地方の窯に関わり、その土地の様式や技法を取り入れつつ・・

テレビでバーナードリーチをこの前放送していたからか、

平日のデパートは元気なお年寄りでいっぱいでした。

(土曜日に出勤の代休でした)

投稿者 yukihaha : 2012年10月02日 01:30

きゅっきゅさん!

私もこの夏は夫の実家松山のそばで砥部焼のカップを購入し、大事に職場で使っています。

それにしても、みなさんのコメントが楽しい・・・。

音量子さんは、私以前一度オフ会で、とぉくからお姿を拝見したことがあるのですが、すらりとした男性で、ここに書いていらっしゃるような「おじーちゃんことば(笑)」とギャップがあって、うふふ。(^_^;)

投稿者 ドラドラ : 2012年10月02日 08:58

コメントが大変遅くなってしまいもうしわけありません

いつも読んで元気をもらっております

ありがとうございます


>butapoppo さん

あらまあ そうだったのですか!!

なんの練習だったのでしょうか


そうなんです

これはそのAGN焼です(なんかかっこいい・・・)


BKR市は暮れ正月の買い出しによく行きます!
小さい頃は いらっしゃいませ〜ロボットがこわかったです


>ザラメさん

>私も中秋の名月の今晩は、昔のカップでも出してきて
思い出話でもしながら二人で珈琲を飲もうかしらん・・・。
(テレッ!)

そうです! それこそすてきなカップがもたらしてくれるもの!

そういう時間 をしょっているんですねえ 
きっと 

>音量子さん

コーヒーやさんのカップ! でお酒を!

いやそういう使い方もあるのですね


やはり釉薬の違いなんですね

ここまではっきり色がわかれているのがとても美しくて
気に入っています


窯から出してきたとき「おお!」という感じだったんじゃないかなあ〜
などと考えながらながめるのもまたおつですね


>エイトママさん

そうなんです!

私は名前をつけるのが好きなんですが

このマグカップ様にはまだはっきりとした名前がありません


ちなみに 自転車は

「ウルトラポンスケ号」

バヨリンは 

「聖司くん」 といいます(照)


>yukihahaさん


まあ そうなんですか!


わたしも以前 庭園美術館で焼き物の展示を見たのですが

今だったら もう少し よさや味わいがわかったかもしれません!

ちょっと大人の楽しみでもあるのでしょうかねえ

>ドラドラさん

まあ それは!


やっぱり 使うときに何らかの思い出がくっついているモノは
大切にしたくなりますね


ギャップ!! たしかに!!

知っているようで その姿は知らない・・・というのも
おもしろいブログ日記の世界

ファイナルイヤーですね  最後までがんばります!

投稿者 きゅっきゅぽん : 2012年10月13日 23:43

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