映画とお風呂と深い穴

きっと多くの国民がジブリが好きである

きゅっきゅぽんもその一人で好きである


どの作品も好きだが、一番を決めるならきゅっきゅぽんは
『もののけ姫』にしよう

ニッポン!!という設定も自然の世界観も音楽も きゅっきゅぽんのココロに
いちばんぐっとくる

小学校の夏休みの工作では 「よみがえる森」なうんて良い子タイトルをつけて
登場するキャラクター “こだま”をかみねんどで作った

今も その作品は実家にあるが、 中の水分が抜けきっていないまま
着色していたらしく、 顔面の表面にピッシリとヒビが入っていて今は
「いまにも滅びそうな森」というタイトルがふさわしい


『もののけ姫』が公開されたころ きゅっきゅぽんは
小学校1年か2年くらいであったと思う

今はもうない 地元の小さな映画館に家族で観に行った

だが あまりの人気ぶりにようやくとれたチケットは確かレイトショーのみであった

レイトショー
映画を観終わる頃には 12時を過ぎる

ちっさいきゅっきゅぽんにとっては 12時という未知の時間帯を
体験するというだけでももう特別なイベントであった

さあ、 まだ始まるまで時間がある

ご飯も食べて、お風呂もすませようということになり
たしか 近くのとてもきたない銭湯に行ったのを覚えている


あっつあつのお風呂
いつもなら これでもう1日は終わるのに今日は違う

このあとまだ起きてアニメを観る
12時を過ぎるまで観るのだ

ああ、クラスのかしこい男子が
「知ってるか 次の日ってのは夜の12時からなんばい」
とか言ってたが それが本当なら私は 明日まで起きていることになるんだなあ
すごいことだ わくわくだなあ 

と興奮していた


興奮していたら トイレに行きたくなった
銭湯のおばさんにトイレを教えてもらうと そこのトイレは
土に穴をほっただけでしかも電気もトビラもない 非常にワイルドなトイレであった

しかもめちゃくちゃかぐわしい

お風呂上がりでせっけんのかおりがするきゅっきゅぽんは
黄色い空気に包まれて 無事トイレをすませたのだった 


きゅっきゅぽんが『もののけ姫』が好きなのは
このような 映画を観る前の特別なわくわく感があったからかもしれない


きゅっきゅぽんにとって『もののけ姫』は 特別な思い出が込められた作品であり、
すこしだけトイレの香ばしいにおいとともに思いだされる作品でもあるのだった

投稿者:kkp : 2011年07月16日 01:53

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コメント: 映画とお風呂と深い穴

きゅっきゅさま、こんばんは。

記憶は香りや匂いや臭いも一緒に留めるんですね。

ジブリの映画は、もっぱらテレビで見てきましたが、

なぜかどの作品も冒頭を見た覚えがありません。

テレビの映画はたいてい9時から。

たぶん、夕飯の片付けで最初が欠けるんだなー。


>ちっさいきゅっきゅぽんにとっては 12時という未知の時間帯を
体験するというだけでももう特別なイベントであった

そうそう、子供のころは「今日」と「明日」はくっきりとちがうものでした。

「今日」と「明日」は、寝ている間に境目があるのでした。

今は、境目がよくわからない毎日です。

きゅっきゅさまは、当時から紙粘土作品作っていたんですね。
今でも保存しているのがすごいです。
ぜひ、きゅっきゅ日記にお写真をアップしてください。

投稿者 yukihaha : 2011年07月16日 20:03

>yukihahaさん

ああ そうか そういう理由で最初がみられない・・・
なんだか じんとしますね

小学校の夏休みの工作がたぶんすべての原点です
こんど寄生したら、ヒビワレこだまに会いに行ってみようと思います!

投稿者 きゅっきゅぽん : 2011年07月19日 02:48

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