本当にありがとうね 

きゅっきゅぽんが 「ムサビに受かったよ!」と
報告すると お婆ちゃんは 泣いて「よかったねえ よかったねえ」
と 繰り返した

そして 住むところも決まりひと段落したころ ふと
「きゅっきゅぽんがおらんようになるんはさみしいねえ・・・」と 
もらしたのが印象に残っている

お婆ちゃんが 亡くなったよ と知らせを受けたのは
きゅっきゅぽんが 帰省しようとしていた2日前であった


お婆ちゃんが悪くなってしまったのは 去年の夏であった
それまで 畑で 次から次に生えてくる しぶとい雑草を元気にむしり取っていたんであるが
きゅっきゅぽんと白い河童(弟)が帰ってくるのを待っていたかのように しばらくして
ポン ポン ポン と 突然容体が悪くなって寝たきりになってしまったんである


お婆ちゃんの意識はフワフワしていたが
それでも 「運転免許とったよう」 とか 「今日は雪がふってるよ」と話すと
ゆっくりうなずいて  「お年玉ちょうだい」と言うと フフフと笑っていた

悪くなったときから 少しずつ覚悟はしていたし 
必ずやってくる 出来事とは分かっていたけれど
やっぱりこの ぽっかりと穴のあいたようなさみしさというのは
なかなかすぐには 消えてくれないものである

大変であろう ごじらっぽんやコスギっぽんなんかを
助けないかんなあ と思いながらも なんだかぼうっとして何の
役にもたっとらんのが情けないのであった


きゅっきゅは最後にお婆ちゃんの棺の前でヴァイオリンを弾いた
きゅっきゅのヴァイオリン(聖司くん)は お婆ちゃんが買ってくれたんである
ぱりっと乾いたかっちょいい音を奏でる イケメンなのである


すこうし さみしい内容の日記になってしまったが
書いているうちに 少しずつ 気持ちが前向きになっていくようである

日記であるから これからもいろんなことが書かれていくんだろうなあと思う

しかし お葬式というものは 何かにつけて料理がわんさか
出てきて さまざまなシーンで 半ナマ菓子が登場し
きゅっきゅぽんは 慢性腹部膨満感で この数日でだいぶデブったのではないかと
推測している

これは 生きている者のなんとも悲しい宿命である


投稿者:kkp : 2010年02月14日 00:16

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コメント: 本当にありがとうね 

自分も今年祖父ちゃんを亡くしたので、なんだかもらい泣きしそうでしたが、踏みとどまりました。最近涙腺弱いな::(笑)
そういう人たちの想いの上に今立っているんですよね。
ほんとに頑張らなきゃ!

投稿者 ぺトレリ : 2010年02月14日 01:31

胸の中にぽっかりあいた哀しみ、とてもよくわかります。
おばあさまはきゅっきゅちゃんとご家族をいつでも空から見守っているでしょう。
またヴァイオリンを弾いてあげたら、おばあさまもご家族も喜ばれるかも。
おばあさまのご冥福を心よりお祈りいたします。

投稿者 ジャスミン : 2010年02月14日 09:24

畑で元気に草取りしている光景、、、
目を閉じ、想像してたら
涙が、、、、、、、。

投稿者 amayasu納豆 : 2010年02月14日 11:36

>きゅっきゅは最後にお婆ちゃんの棺の前でヴァイオリンを弾いた
・・・・・泣けました。

しばらく、きゅっきゅさんの日記が更新されなかったのは、そういう訳だったのですね。大変な日々でしたね。きゅっきゅさんのお婆ちゃん、きっといつでも、いつまでも、ずっとにこにこと笑顔できゅっきゅさんや白い河童さんのことを見守って下さってますよ。


みゅうママ宅は、ママ、パパ方のそれぞれの母80歳すぎで、ありがたいことにまだまだ健在、しっかり一人暮らしをしてます。
みゅう娘や息子が、帰省するたびに、お小遣いもたっぷり、(年金暮らしなのに、そんなにしなくても、と思うくらい)いつも本当によくしてもらっています。
考えてみれば、、急にはなかなか仕事を休めないみゅうママは、子どもたちが小さいころ病気するたびママお婆ちゃんによくみゅう娘や息子をあずけていましたし、パパお婆ちゃんには、泊りがけで看病に来てもらったこともありました。小学校の運動会はずっとパパママの代わりにダブルお婆ちゃん応援団でした。みゅう娘は、みゅうママとけんかして、夕方家を飛び出しお婆ちゃん宅にプチ家出したこともありましたっけ。

・・・・等々、きゅっきゅさんの「ほんとうにありがとうね」を読みながら我が家のお婆ちゃんたちのことにも「ほんとうにありがとうね」とあらためて想いを深めることができたみゅうママでした。そんなきっかけを大変な中、綴ってくださったきゅっきゅさんにも「ほんとうにありがとう」

投稿者 みゅうママ : 2010年02月14日 12:00

拝読して、泣けてしまいました。やさしい おばあさまだったのですね。
おばあさまのご冥福をお祈りいたします。

投稿者 みずしらず : 2010年02月14日 12:32

きゅっきゅさま、こんばんは。
おばあちゃんがやさしい方だったのも、
きゅっきゅさまがおばあちゃん思いなのも、すんごくよくわかります。

>悪くなったときから 少しずつ覚悟はしていたし 
必ずやってくる 出来事とは分かっていたけれど
やっぱりこの ぽっかりと穴のあいたようなさみしさというのは
なかなかすぐには 消えてくれないものである

  少しずつ、お別れに向かっていたのなら覚悟はあるといっても、
やはりお別れは寂しいものですよね。
私の父の場合は、具合が悪いとかではなかったのですが、
2年前に突然にお別れの日が来ました。誰も知らないうちに呼吸をやめていました。
母はそれ以来、何にも意欲も気力もなくなり、今に至っております。
孫の成長だけが楽しみのようで、昔語りばかりですが、
おばあちゃんと孫ってそういう関係かもしれませんね。


おばあさまのご冥福をお祈りします。

あと、
こすぎっぽんお父様と、ごじらっぽんお母様を元気付けてさしあげてくださいね。

>きゅっきゅぽんは 慢性腹部膨満感で この数日でだいぶデブったのではないかと
推測している

これは 生きている者のなんとも悲しい宿命である

  やはり、きゅっきゅさまはこうでなくては。

投稿者 yukihaha : 2010年02月14日 19:00

ご心中お察しいたします。
お父様、お母様をいたわって差し上げてください。

おばあさまのご冥福をお祈りいたします。


投稿者 竹林 : 2010年02月15日 00:09

可愛がって下さったおばあさまとのお別れ、さぞおつらかったろうと
お察しします。

きゅっきゅさんのようなかわいらしいお孫さんと
楽しい日々を過ごされて、きっと幸せな思い出をたくさん抱えて
旅立たれたのではないかなと思います。

>やはり、きゅっきゅさまはこうでなくては。
そうそう!yukihaha さんの言われる通り。

「本当にありがとうね」ってお別れの言葉を言ってもらえるように
ここのこも生きていきたいと思いました。

投稿者 ここのこ : 2010年02月15日 10:48

不覚にもヴァイオリンの件(くだり)で涙が止まらなくなりました。

悲しみを乗り越えて成長を遂げる事が
何よりの供養になると思います。

合掌

投稿者 ふらのパパ@きゅっきゅぽん組PTA次期副会長候補 : 2010年02月15日 18:03

きゅっきゅぽんさん
 暫らくぶりに、日記を読ませていただきました。大変でしたね。
 実は私も先月闘病の末、身内を亡くしました。本当にお気持分かります。  
 でも、おばあさまは、本当に優しいお孫さんがいらして幸せでしたね    
 こうやって思い出してもらうのが、亡くなった方の一番のご供養だと 以前聞きました。
 私も、みんな折にふれ思い出して、涙も出ることもありますが、
 きっとあちらで、喜んでいると思っています。

 それときゅっきゅぽんさんが元気でいるのもおばあさまは喜んで いらっしゃるでしょうから、気にしないでしっかり食べて、元気でいてく ださいね。
 

投稿者 勘違い母 : 2010年02月15日 22:24

>ペトレリさん

>そういう人たちの想いの上に今立っているんですよね

そうなんですねえ 本当にそう思います!
今 あることを感謝して 生きていきたいです

>ジャスミンさん

ありがとうございました
心があかるくなりました!


>amayasu納豆さん

しんみりさせてしまいました・・・
そうなんです 雑草を抜いて あちらこちらに
ぬいた雑草の山がこんもりとあって
よく 父コスギがつまずいていたそうです

>みゅうママさん

いえいえ 
書かせていただいて 気持ちの整理が出来ました

>小学校の運動会はずっとパパママの代わりにダブルお婆ちゃん応援団でした

なんていい光景なんでしょうか!
そうなんですよねえ 両親が働いていると
おじいちゃん おばあちゃんの存在がとても大きいです
きゅっきゅもとてもお世話になりました

>みずしらずさん

いえいえ ありがとうございました
やさしくて とても甘やかしてくれるお婆ちゃんでした

入試で大変な中 ありがとうございました
応援しています!


>yukihahaさん

とてもあたたかいコメントをありがとうございました
人のつながりというものを 考えました
うまく説明できないけれど とてもあたたかいものです


また 元気に 日記再開です!


>竹林さん

ありがとうございます
心配かけてしまいました

今年も 入試嵐 頑張ってください!!

>ここのこさん

いえいえいつもありがとうございます

不思議なもので やっぱり最後に出てくる言葉
は「ありがとう」でした
なんだか それしか言えなかったです


>ふらのパパ会長(まことに勝手ながら会長に就任していただきたく思いました このたびは 副会対立候補、会長候補が汚職でつかまり 悪党ぽんきゅっきゅ軍団と手を結んでの大量のうまい棒の密輸などさまざまな事件に関与しておりました どうか友愛の精神でよろしくお願いします)さん

ありがとうございます
気持ちが元気になりました


>勘違い母さん

ありがとうございました
とても勇気づけられます

思い出すとき やっぱり涙がでてしまいますが
早く 前を向いて元気にならんといけんですね
大丈夫です いっぱい食べます!
ありがとうございました!

投稿者 きゅっきゅぽん : 2010年02月16日 01:53

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