新年のごあいさつを

扉をあけると ぷんと油絵の具のにおい  キュッと気持ちが引き締まる

きゅっきゅぽんが 高校生の頃 デッサン修行をさせていただいた“阿部塾”は
手羽さんも 修行をされていた場所でもある

「おお 久しぶり! 大学はどげなかんじね?」

阿部塾におられるのは もちろん阿部先生である

そう 今日は お世話になった先生にホワイト河童(弟)とごあいさつに行ったのである

先生のお宅で 河童は今まで大学で制作したものをいくつか持ってきていたらしく
報告に成功していたのであるが きゅっきゅぽんは なーんも持っていっていなかった
ため しかたなく お茶をズリズリ飲むのであった


アトリエでは 受験生が二人 デッサンをしていた
阿部塾は 正月なしなのである

ということで きゅっきゅぽんは現役生の頃 
元日に手軽なお着物を着て 阿部塾にデッサンに行ったことがある

うふふ みんなびっくりするかしらん
ゲタがカタカタいうから すおーっと入ってびっくりさせちゃろう・・・
そう思って 扉の前で 襟を整えてスッと扉を開けたのであった

誰もいなかったのであった


しかたなく 自分でモチーフを組み 描いていると誰かが入ってきた


ガラ!

「・・・・・・」
きゅっきゅの必殺着物デッサンには 目もくれず さっさと木炭を取り出して
ジョルジョを描き始めたのは ワタナベ君であった

ワタナベ君はあまりしゃべらないクール(?)な 男子であった
いつも 真剣に石膏像と向き合い いつも真剣に食パンをかじり いつも真剣に思考していた


きゅっきゅぽんとしては なんでもいいから
「今日は着物なんですね」とか
「お正月も関係ないですね ワハハ」とか それがだめなら
「あけましておめでとう」 とでも 言ってほしかったのであるが

真剣なワタナベ君は きゅっきゅのおバカな演出に注目するハズもなく
ジョルジョの眉間のシワに大注目なのであった


あれから3年たったアトリエは やっぱり油絵の具のにおいが
充満していて なんだか気が引き締まるのである


阿部塾.jpg
アポロ
阿部塾の参考作品はどれも煮しめたような色で迫力があるのであった


最後に阿部先生に質問を

「手羽さんってどんな方ですか?」


阿部先生
「うん! 手羽君はね  変なヤツだよ(即答☆)」

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
大河ドラマ始りました!
実はきゅっきゅは大の龍馬ファンである
ファンクラブに入っとる程である  明日は長崎へ行ってくるぞう!

投稿者:kkp : 2010年01月04日 00:26

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コメント: 新年のごあいさつを

あ、あべ先生・・・・(涙)

阿部先生にまた会う機会があったら伝えてください。
「携帯が年末から行方不明になってて、昨日タンスの中から発見
 されました。犯人はあきらかに娘。家の中のどこかにあることは
 わかってたんで止めたりはしてなかったんですが。
 阿部先生から年末に電話もらってたようですが、今更かけ直すの
 も気がひけて・・」

って電話かければいいのか・・・。

投稿者 手羽 : 2010年01月04日 09:14

そうそう!きゅっきゅさんは「りょうマグ」というマグカップをおもちなんでしたね!
日本史の特に幕末にはあんまり詳しくない みずしらずは坂本龍馬が何をしたひとなのか あんまり良くしりません。
ので!みずしらずも大河ドラマを今年は見ようかな〜とおもおちょります。
みずしらず的にはイケメン龍馬よりも、年末にやっていた「仁」という番組の龍馬がな〜んか(なんと言う俳優さんかはわかりませんが、、)よかったとおもおちょります。

投稿者 みずしらず : 2010年01月04日 20:13

お世話になった先生って一生、先生ですよね。
長崎はいかがでしたか?

>いつも 真剣に石膏像と向き合い いつも真剣に食パンをかじり いつも真剣に思考していた
そうそう木炭デッサンだとつい食パンかじったりします。
鉛筆やペンばかりのここのこのこにはその実感がないようです。
まあ、自分の消しパンなら食べても問題はそうないのですが
昔、私の修行中のアトリエでは
「モチーフを食べないように!」と注意書きがありました。
おいしそうなブドウとか。

みずしらずさん
あの「仁」の龍馬役は内野聖陽さんという俳優です。
私も好きな俳優さんですが「エースをねらえ!」TV実写版で
宗方仁役をやった時にはびっくりしました。
ちなみに主役の岡ひろみ役は上戸彩。

「エースをねらえ!」というのはムサビ商業デザイン科出身の
漫画家山本鈴美香さんのテニス漫画の傑作です。
ごぞんじでしたらすみません。

投稿者 ここのこ : 2010年01月05日 14:00

ここのこさん
そうでしたか!
日本史のみならず現代社会にも疎い みずしらず! ひとつ勉強になりました。

投稿者 みずしらず : 2010年01月05日 15:38

>手羽さん

“変なヤツな上に音信不通なヤツ”になってしまわれたんですね
はい! そう伝えておきます!

>みずしらずさん

きゅっきゅぽんも今年は頑張って 大河がある時間あわせて
生活できるよう習慣にします!

録画機能がほしいところです

>ここのこさん

そうなんですか!
内野聖陽さんは 前々回 
大河で 山本勘助役をされた方ですね
じつは きゅっきゅと同じ誕生日だと知りました
少しウレシイです

投稿者 きゅっきゅぽん : 2010年01月07日 02:39

私は72歳のジジーですが、阿部先生の古い弟子の一人です。元々は姉が直方高女のときの先生で、姉は女子美術専門学校を卒業しました。
祖母も直方高女の先生をしていました(大正2年頃の話)。私は建築をやりたくて入学試験にデッサンがあるので習いに行っていました。鞍手高校を出てから、大学には入れず、7年が過ぎ再度建築に挑戦しましたがかなわず、しかたなく日大芸術学部写真科に入り、5年かけて卒業し、陶器の写真などやってましたが、ニュース映画のカメラマンになりました。世界中いろんなところへ行きました。阿部先生と龍馬の記述に興味を持ってるようなのでメールを書いてみました。住んでる横須賀はおりょうさんの終焉の地です。龍馬に詳しい人が沢山居ますよ。できたら横須賀を訪ねてください。毎年先生の奥さんと息子さんから「行動展」の案内がきます。
今年は体の調子が悪く行けませんでしたが。

投稿者 岩本忠孝 : 2011年10月16日 14:00

>岩本忠孝さん


驚きました

大先輩からのメッセージ ありがとうございます!

同じ高校 そして同じ絵画塾の先輩後輩としてこのような
かたちでつながっていることがとても不思議です


横須賀は行ったことがありません

龍馬さんのゆかりの地でもあるんですね
在学中にぜひ訪れてみたいです

地方の小さな画塾から  つながりが生まれて
きゅっきゅぽんは嬉しいです

投稿者 きゅっきゅぽん : 2011年10月19日 02:00

半年以上過ぎて、吾がコメントの返事を発見。「スワノセ第四世界」横須賀の大津での講演と自分のことがこんなに出ているとは驚きです。

投稿者 岩本忠孝 : 2012年06月18日 16:26

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