忘れられない鈴の音

 ゴビカン 秋のツアーコンサート 多摩美術大学


タマビに到着して 急いで控え室へと急ぐ


絵画東棟の階段を一気に駆け上がる
各階には それぞれ展示の看板を掲げてこちらも 学祭モードであった
「へええええ」 と 急ぎながらも それらの看板を チラ見しながら歩く

その時!


きゅっきゅぽんの目の前を 60歳くらいの背の高い男の人が通り過ぎた
白髪にほっそりとしたスーツ  まるでイギリスの紳士のような(日本人だけど)その方は
上品な足取りで学生の作品を見ている


きゅっきゅぽんは その方を知っていた!!!!


きゅっきゅぽんが小学生の頃  子どもたちに生のクラシックの演奏を!といった目的で
コンサートが 小学校でひらかれた覚えがある
そしてきゅっきゅぽんが通う小さな小学校に 一人の演奏家がきてくださった
細身のスーツに白髪  
上品な雰囲気を漂わせた方が 確か ヴァイオリンでチゴイネルワイゼンを弾いてくださったのである


そのイギリス紳士(日本人だけど)は まるで鈴の音のように
繊細に響く音をつくりだして 小学生のきゅっきゅぽんは たちまち紳士のファンになったのであった

なんと彼は 日本フィルハーモニー交響楽団の奏者であった 
日本フィルは毎年 福岡に演奏にきていたので きゅっきゅぽんはよく聴きに行った
そして 白髪のイギリス紳士(日本人だが)の姿を見つけると 隣のゴジラに
「あのひとが しょうがっこうに きてくれたひとだよう」 幾度となく言ったものである


そうである


きゅっきゅぽんは タマビの絵画東棟4階あたりで 
シェーのポーズのまま2秒くらい かたまった
あの方はあの方はあの方はあの方は!!!!!!!

居ても立ってもいられずきゅっきゅは かけよる
「あの・・・ もしもしもしかしたら にに日本フィルの方でしょうか・・・・あ いやえっと 違ったらえっと・・」

イギリス紳士(略)は 少し驚いた顔をして 上品に「ええ そうですよ」と言った
きゅっきゅぽんは 以上に書いてきたような出来事を説明する

紳士は「はい その小学校に行きましたよ」といって にっこり笑う


キャーーーー


きゅっきゅぽんは あまりの感激に なぜ日本フィルの紳士がタマビの芸術祭にきているのか
という謎に気がつかないまま 何度も会釈してその場を去ってしまった


興奮さめやらぬまま ゴビカンコンサートは始まる
前半の部が終了して きゅっきゅがウロウロしているその時 
ぽんぽんと肩をたたかれる

「なかなかよかったですよ」

そういうと紳士は 上品に笑った


紳士は 演奏を聴いてくださっていたのである
きゅっきゅぽんは 感激したのであるが プロオケの方の前で
ハズカシイ・・・・・とも思ってしまい どっちにしろ 後半の演奏も興奮さめやらぬことに
変わりはなかったのであった


思いがけないところで思いがけない人物と出会う
本日は きゅっきゅぽんにとって不思議な一日であった


タマビでの 控え室風景
  
タマビツアコン.jpg
ここは!!

タマビツアコン1.jpg

なぜよりによってここが控え室になっているのであろう!
うーむ やはり 本日は不思議な日であった

投稿者:kkp : 2009年11月03日 00:36

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コメント: 忘れられない鈴の音

イギリス紳士(日本人だけど)との出会い、再会、不思議な縁ですね〜

今日、娘が「油座の餅が美味かった」「きゅっきゅぽんさんではないか(あくまで彼女の推測!違っていたらごめんなさい!)とおぼしき人が代金やおつりの受け渡しをしていた。色白のおっとりした感じの人だけど、、。」と言っておりました。

投稿者 みずしらず : 2009年11月03日 14:24

たあーーーーーー
みずしらず、やってしまいました!
きゅっきゅさんが 返答しずらい、KYなコメントをしてしまいました!
ごめんなさいね。きゅっきゅさん!
再び、みずしらず、謹慎自粛!です。

投稿者 みずしらず : 2009年11月05日 23:38

>みずしらずさん

いえいえ そんなことはありません
きゅっきゅぽんはここ数日 屍と化していました

色白のおっとりした感じなんて ひっじょーーーーーーーに
うれしい形容詞でぜひともそれがきゅっきゅぽんでありたい!
とは思うのですが きゅっきゅぽんが シフトで入ったのは
クライマックス 一丁目の治安が危なくなってきた時だったので
もしかしたら ちがうかも・・・・
でも きてくださって 本当にありがとうございました

投稿者 きゅっきゅぽん : 2009年11月05日 23:57

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