ゴロナオ貴族

この日

きゅっきゅぽんは生まれて初めて ロシアンブルーをさわったのである

ロシアンブルーとは猫のことである
しかし きゅっきゅぽんが以前飼っていたような野良猫きゅっきゅぽんとはワケが違う
 
猫の貴族である


きゅっきゅぽんの予備校の先輩で山形の美大に行かれた方が
夏休みを利用し ぬわんと車で東京にきていたのである
しかも! 彼はこともあろうに 愛猫を車に乗せていたのである

しかも! こともあろうに ロシアンブルーなのである


きゅっきゅぽんは矢も盾もたまらず ぜひ見せていただきたいとお願いした


思えば きゅっきゅぽんは のら猫としか接したことがない

“きゅっきゅぽん”以外にも ぽん家にやってきた猫は何匹もいるが
もちろんのこと みなさん のら出身であった
一応 名前を紹介しておくと

しっぽが中途半端な位置で直角にまがった びんぼうくさい黒猫
 “ばんばりあん”
 
とその息子の一見シャム猫風 しかし よおく見るとキジ柄のはいった
エセシャムの “ギモ”

さわると なんだか手触りがツブツブしている 
“ツブ猫”

そして モーレツなニオイのする“きゅっきゅぽん”
と 
多種多様 個性豊かな(というより不衛生な)猫たちとふれあいながら
きゅっきゅぽんは 今に至るわけである

そしてムサビの猫にしても 野外で自由気ままに生活しているのでこれは
のら猫の部類であろう 
ということで生まれてこのかた付き合ったことのある猫はのら猫のみであったため
血統書付きの 「んもう 猫の中の猫 混じりっけなしのピュア猫ざますう」的な猫
は 見たこともなかったのである

しかし きゅっきゅぽんは心のどこかで血統書がついていようといなかろうと
ツブがあろうとなかろうと 猫であることには変わらないので わざわざお金をだして
お高いお猫様を買わなくとも・・・・と思っていたのである


きゅっきゅぽんのその考えが ロシアンブルー王子(メスだったかも・・・)に謁見をまみえた瞬間
吹き飛んだのである


ロシアン殿下のお頭に手をあてがい しずしずと
おなでしてさしあげると 殿下は きゅっきゅぽんに向かって
すみきった声で「ニャオン」とご発声なさった

その仕草できゅっきゅぽんにはすべてが分かってしまった・・・


のら猫とは(とくにきゅっきゅぽんとは) 外見だけではなく 中身も違う・・・
きゅっきゅぽんの猫観が変わった瞬間である


ロシアン殿下との謁見が終わり 帰り際にきゅっきゅぽんは
ロシアン殿下にふれた手のニオイを嗅いでみた

端から見るとじつに変態的であるが クサ猫きゅっきゅぽんを飼っていたもの
としては 当然の行為である
 
手からは ぷうんとお日様のニオイがした

きゅっきゅぽんはみょうに納得したのであった


 

投稿者:kkp : 2009年09月06日 23:28

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コメント: ゴロナオ貴族

ロシアンブルー!素敵な響きでござりますな〜。
ムサビの周りは猫が多いと聞きますが、本当に?
猫は飼った事が無いので分かりませんが、犬の肉球はほのかにポップコーンの様なニオイがするのですよ〜

投稿者 みずしらず : 2009年09月07日 07:25

うちに来た犬や猫も何らかのご縁でやってきた者ばかり。
血統書とか無縁ですねえ。

猫さんのきゅっきゅぽんのニオイって想像するにクサヤ系かしら?

関係ありませんが猫の目って明るい所ではワニの目っぽくなるような気がする今日この頃です。

投稿者 ここのこ : 2009年09月07日 10:50

いやー、、、きゅっきゅぽんのかわいさには足下にも及びませんよ。
洋食店できゅっきゅぽんを中心に置き語り合った思いでは  (〃ω〃) キャァ♪


ヒメは(ロシアンブルーname)いま長旅から疲れておなかを上に爆睡中!でわでわ私もヒメと一緒のベットで....ダダダッ(((((/ ̄ 3 ̄)/チュー

投稿者 やまがたからの訪問者 : 2009年09月08日 00:17

>みずしらずさん

ポップコーンのにおい!
それはまた 絶妙なにおいですねえ
シオがきいているのでしょうか プニプニしたいですねえ

>ここのこさん

そうです 猫は あかるいとミカヅキのような目になります
だから夜の方が 黒目が丸くて 表情が豊かにみえますねえ

きゅっきゅぽんのにほひは・・・・
いわゆる 濃縮還元家畜臭でございます

>やまがたからの訪問者さん

また つれてきてください
こんどは 肉球のにおいをかいでみたいです

投稿者 きゅっきゅぽん : 2009年09月08日 23:25

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