リアルな美大の日常を
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筋肉痛
今回は肉体派の授業が多くて、スクーリング後半はほとんどずっと身体の何処かが筋肉痛でした。
その話を、美大には無関係の友人にしたら
「絵を描いてるんでしょ? なのに、何で筋肉痛になるの?」と訊かれてしまいました。
確かに素朴な疑問だよね。
世間一般のイメージからすれば、絵を描く=イーゼルの前に静かに座ってる感じ?
絵画表現Ⅱ(水性系)を最終週に受けましたが、肩から背中、腰、お尻、足まですべて筋肉痛になりました。たった一日で。マラソンの筋肉痛よりある意味辛かったです。
でも、この授業は最高に楽しかったー!
どんな授業内容かというのは、シラバスでも読んでください(笑)。
体験談としては下記のとおり。
3クールに分けて進められた授業ですが、まず野外デッサン。
残暑厳しく、かなりの人の脳みそから皺が数本ずつ消えてました。
最後にその日一日に描いたのを、みんなで鑑賞会するのですが、午後から描かれたものは結構変なものが多かったですね。みんな、脳みそ溶けてるよ~(先生談)。
中日に附立という座学。
後半3日間は、150号サイズに紙を繋いで、それに墨だけで描く。
一人持ち時間20分×5回+30分×5回。
描き方は自由。筆でも刷毛でも身体でも何でもいい。画面に墨ぶちまけても、周りや次の人に迷惑をかけなければよし。
はじけるには最高のステージでした。が、はじけるだけでは画面は成立しないんだけどね。
自転車の車輪に墨塗って、自転車で描いた人もいました。ママチャリを画面に押しつけてる姿は、笑えました。
一番驚愕だったのは、魚拓ならぬ人拓。あるいは裸拓。
ほんとに若いお嬢さんが、全裸に墨塗って紙の上を転がってました。(さすがに彼女だけは別室で作業したけど)。
それを見ていた60代ぐらいの女性の一言。
「若い人はいいわねぇ。私がやるとただの干物になっちゃう」
そんなことはないと思いますが・・・。
別の人は
「私なら腰から下だけでやるわ。女の人生は、やっぱり下半身が総てを物語るからね」
なんか深いというか凄味のあるお言葉。
ちなみに人拓は、意外にしっかりきれいに写し取れてました。毛穴とか皮膚の感じもばっちり。きれいでした。参考作品に選ばれていたので、来年機会があれば見てあげてください。身体はって、しかも考えながら作られた画面は、説得力あります。
笑えたのは
「やっぱり若いから、脂があってきれいにはじくのね」と誰かが言ったのに対して
「墨はそういう性質なの。墨は膠が強いから、誰がしても粘着力があるんです(笑)」
という先生の回答。
確かに、足裏についた墨はベタベタしたなぁ。
大画面に全身使って描くなんてことは、なかなか自宅ではできない行為なので、やってみる価値はあります。腰痛には要注意ですけど。マジで腰にきます。気をつけましょう。
あとは授業としてやってるので、みんなで助け合って作業を進めなきゃいけないところもあるので、そういうのが苦手な人は大変かもしれません。とは言っても、後半身体が疲れてくると、誰もすぐには動けなくなるもので・・・。そのへんはお互い様ということで、寛大に許し合う精神も大切です。
おおらかな気持ちで大画面に向かう(でも下図をよく練ってないと破綻する)。
それが醍醐味の授業でした。
以前、コンピューターリテラシーIIIのスクーリングについて書かれておられたと思いますが、絵心というかデザインの経験というか、そういうものがないと授業を受けるのは大変でしょうか。
また、時間的にはどうでしょうか。パソコンを持参して、家へ帰っても課題に取り組まないと終わらないとか。
以上について、ご教示をお願いいたします。
投稿者 音量子 : 2007年09月01日 21:12
>音量子さん
絵心もデザイン経験もなくても、全く心配なく授業は受けられます。
課題には参考例があって、自分でデザインするというよりは参考例に近づけるという感じでした。
時間的にもそんなにキツイことはないです。マックをさわったことがある、或いはイラストレーターを使ったことがある人であれば、ほぼ余裕で課題を終わらせることができます。
投稿者 ふか : 2007年09月02日 11:23
ふかさん、ご回答ありがとうございます。
冬スクーリングで、コンピューターリテラシーIIIに申し込もうと思います(でも、抽選なんだよなァ...)。
投稿者 音量子 : 2007年09月02日 17:55