開放の手引き

以前絵画の生徒同士で話していた時、「絵を描くことって、自分にとってどういうもの?」という質問になったことがあります。

私的答えとしては
走ることは自分と内省的対話をすること。身体の声を聞くこと。
文章を書くことは、心の奥に澱んだ毒を出すこと。精神世界を深く掘り続けること。
絵を描くことは、自分を開放すること。自分の声に従うこと。
でしょうか。

通信のカリキュラムで「造形基礎1〜4」という科目があります。1.2年生の必修科目です。
初めてムサビの通信始めた時、これが凄く楽しかった。
模造紙貼り合わせてでっかい画面作って、壁に貼って、身体性のまま自由にドローイングするだけなのに、それまで机上での創作活動しかしてこなかった人間にとって、この身体全部を使うというのは単純なことだけど、感覚的には全然違うことをしているようでとても新鮮でした。
心底わくわくして、「わぁ、これなら通信やっていけるかも」なんて思いました。いえ、他の課題では泣くことが多かったですが。

最初の開放感は忘れないもんですね。それって脳内麻薬?(笑)
3年編入だと必修科目ではないのですが、もう一度取ってみたい科目です、造形基礎。特に1と2。
全く何も知らずにやった絵画入学の時と今では、作品にどんな違いが出るのか確かめてみたいと思うことがあります。でも成長してなかったらどうしようか。

投稿者:fuka : 2007年01月26日 08:16

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