三大小説

年末に買った村上春樹訳「グレート・ギャツビー」を読んでます。文章が凄い、綺麗だ〜。

ところで訳者あとがきで、村上春樹さんが「これまでの人生で巡り会った最も重要な本の三冊」のうちの一冊にこれをあげています。(残りの2冊は、「グレート・ギャツビー」の後ろを読んでください。)じゃあ自分の場合どれなんだ? と考えてみました。

結果。
原民喜「夏の花・心願の国」、村上春樹「羊をめぐる冒険」
ですかね、今のところ。
あと一冊がどうしても思い浮かばない。

というか、候補はいっぱいあるけど、自分の中で突出するところが弱い・・・かなぁ。
大半の本を実家に置いてあるので、思い立ったらすぐ読み返せる環境でないのがかなり痛いです。記憶の薄れてきてる本も結構あるし、最近では買ったかどうかすら思い出せない本もあるし(苦)。

そんな事情はどうでもいいとして、とりあえず選出理由を下につらつらと書いてみました。個人の趣味嗜好が丸出しなので、「そんなわきゃねぇだろう!」とか「なんでその作家で、こっちじゃなくそっちを上げるんだ」とかって怒らないでくださいね。あくまで私感ですから。

日本の、いわゆる私小説というジャンルを読むのは苦手なのですが、原民喜の「心願の国」の文章の透徹さは絶品です。こういう文章が書ける人間になりたいと、一時期気に入った部分をノートに書き出したりしてました。学生時代から6回も引っ越しましたが、これだけは必ず本棚に置いてます。最近はあまり読み返してませんが・・・。
村上春樹は超有名なので、説明不要でしょうが・・・。「羊〜」以外にもっと出来の良い小説はいっぱいありますが、個人的に村上春樹を初めて凄いなぁと思ったのがこの本なので。村上作品で「やられた〜、泣いた〜」という最初の小説です。しかしこれを読むと、無性にスパゲティが食べたくなります。

投稿者:fuka : 2007年01月06日 10:51

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