輪廻の記憶

「あたしたち仲良いじゃない。それって、前世でも何か関わりがあったから出会ったのよ。」

という話をたまに聞く。
それなら今の友達が戦友だったり、母が弟だったり、高校時代に嫌いだった先生が自分の家来だったり、私を泣かせるバイトの店長と恋人同士だったり、ひょっとして親友に殺されたりもしたかもしれない。なかなか面白い話だ。
中央線でそんなことばかり考えていた。過去を辿って辿って辿って・・・・・・・始まりはどこからだろう。
ネアンデルタール人とか、ホモサピエンスのころの私たちの前世が同じ木の実を取ろうとして出会ったのかもしれない。人類に限定されないのだろうか。鳥だった時代に空中でぶつかった出会いなのかもしれない。ふぅん。面白い。

学内でも、同じ人ばかりに会う事が多い。彼の名前も知らないのだが、あまりに何度も合うのでよっぽど縁がないか。そろそろ話しかけた方がいいのか。その勇気と行動次第で来世の人間関係が決まると思うとちょっと緊張してしまう。あれ?だけど前世で縁が合った人と出会ってゆくなら現世で無理する事ないのかしら。・・・いんや、そんなはずない。まぁいっか。


そんなことを考えてると駅に着いた。相変わらず人が多い。背広を着て颯爽と駆けゆくサラリーマン。足の太いミニスカの女子高生。腰の曲がったお婆さん。自分には関わりがないと避けて生きてきた気がする。
そうか・・来世の自分を決めるのは今の自分だ。


投稿者:uni : 2007年05月19日 02:17

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