カテゴリー:e.展覧会記録

『KAZARI 日本美の情熱』@サントリー美術館/『XXI c.―21世紀人』@21_21 DESIGN SIGHT

もしかすると、まともに美術館に行ったのって、1年ぶりくらいかもしれない。
少なくとも、ムサビ日記を読み返す限りでは、そうなる。
そんなわけで、当たり前ですが初上陸の東京ミッドタウン
わが家からわりに近いことを知りました。
以下、簡単にメモ。


『KAZARI 日本美の情熱』@サントリー美術館

これは、日本工芸史という授業の課題で行ったのですが、面白かったです。
「飾る」というキーワードで展示作品が選ばれているのですが、何というか、日本人って馬鹿だったんだなあ、と思いました。もちろん、いい意味で。
海外の美術作品に、どれくらいそういった感想を持てるものがあるのか、私自身はあまり目にしたことがないのですが、今日見た工芸品の多くに、日本人の「お馬鹿さんっぷり」を感じました。
羽目の外し方がちんぷんかんぷん、とでも言えばいいのか…
とりあえず機能性はどうでもいいから変なの作るの!とか、好きなモチーフ全部くっつけてやるもん!とか、えーい変な格好で踊ってやる!というような、「可愛い気合い(しかも妙な方向)」を感じて…
今は何でも「かわいい」で済ませてしまう、と批判されるけれど、それでもやっぱり、可愛い、愛おしい。
そういう可笑しさって、今はあるのかなあ…そんなことを考えました。
個人的にいちばん印象に残ったのは、狂言の肩衣(かたぎぬ)です。肩衣とは、太郎冠者などが着物の上から身につける衣裳のこと。
何となく、想像してもらえたでしょうか。この柄が、ニヤニヤしてしまうくらい突飛で、でも、あ、分かる分かる。
今回展示されていたもの(の中でも私の印象に残ったもの)は、茂山千五郎家の所蔵だそう。もしかすると、そういったことも関係しているのかなあ…
ほとんど狂言を見ないので、衣裳にまで気が回っていませんでした。
せっかく興味があるのだから、勉強しようと、しみじみ。


『XXI c.―21世紀人』@21_21 DESIGN SIGHT

本当は全然、行く気はなかったのですけれど、どうしても関口光太郎さんの作品が見たくて。
今回の展示を紹介する雑誌を読んで、すごい!かっこいい!と思って、見てきました。
いやいや、行って良かった。アラーキー撮影のカタログも売っていたし、買ってしまったけど、やっぱりあんなにどでかい立体は、生で見るのが良いなあ。


そんなわけで、今日は展覧会を2つ、見てきました。


ではまた明日。


michitori◎hotmail.co.jp(◎→@)


こちらはまだまだ募集中

今日は、友人の展示を見に出かけました。
自分のよく知っている人の展示を見るのは、何だか変な感じです。恥ずかしいような誇らしいような。入り混じって変な気持ち。
最近、「知っている人」の作品を見ることが少なかったせいか、視点が定まらないような感覚になりました。
よく考えたら、「知っている」って何だろう?どうして変な気持ちになるんだろう?
私は、その人を知ったつもりになっていて、でも知らない部分があって、それが、知らないものを通して私の中に入ってくるから、そういう気持ちになるのかなあ、などと思いました。指示語の多い文章です。
そういう感覚がうれしいと、その友だちに「ありがとう」と言いたい気持ちになります。もう1回、会わせてくれてありがとう、というような気持ち。
以前は、私も頑張らなきゃな、と思っていたけれど、今日はあまりそう思わなかった。確かに焦りは感じたけれど、それだけじゃないなあと。心が広くなったとも、ちょっと違う。
いちばんしっくりくる言葉は、ありがとう、でしょう。


ではまた明日。


michitori◎hotmail.co.jp(◎→@)


そういえば、オフ会とても楽しそうですね。うらやましい。
私のハンドルネームの由来は、次回オフ会まで取っておくことにしよう。

「原マスミ大全集!」@目黒区美術館

*目黒区美術館ウェブサイト
*原マスミ公式ホームページ(音が出ますので注意してください)


本当はIllustratorの練習をしなくてはいけなかったのですが、会期終了がせまっているので、勢いで行ってきてしまいました。でも、行ってよかった。
展示してある作品そのものは、すごく好きなものもあるしそうでないものもあるし、特別に「いい!」と思えたわけではありません。
でも、展示室の一角に、今までの原さんのインタビュー記事をファイリングしたものが置いてあって、それを読んでいくうちに(読むまで原さんが男性だとはっきり分からなかった私…)、やっぱり1人の人って揺らがないんだなあ、と感じました。
ちなみに、原マスミさんは、よしもとばなな(当時は吉本ばなな)さんの「哀しい予感」の装幀画などを手がけていらっしゃいます。


哀しい予感
哀しい予感吉本 ばなな

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印象的だった言葉は、「僕は技術がないから、雲を描くとき、『雲になれ、雲になれ』と思いながら描く」。


ではまた明日。…マンガがとどこおっている!

ムサビと絵本/現代のしかけ絵本

こんにちは、みちくさとりこです。
我が家にある唯一のプリンタ兼スキャナが、お父さんに占拠されているため、ばっちり描いたマンガをお見せすることができません。残念。
…まさか、残念なのは私だけなのだろうか。


お父さんはテニスが趣味で、大学生の時からずっと続けています。今でも当時のサークル仲間とテニスする日曜日があったり。
彼は地道な努力ができる人なので、その面ではとても尊敬しています(じゃあどの面を尊敬していないのかなどと聞かないでください)。
ところが、彼は自分の衰えにあまり気づいていないらしく、それが母と私を心配させています。
五十肩でずっとリハビリ(簡単なものですが)をやっていたのに、家でラケットの素振りをするし、もちろん毎週のテニスレッスンは欠かさないし(上級者コースにいるそうです)、夜中までトッププレーヤーたちの試合分析に余念がありません。
そんな父、この間、とうとう捻挫してしまったのです。その日は日曜日だったので、月曜日に病院に行くのかと思いきや、私が学校から帰ると、彼は湿布を貼って全仏オープンを見ていた…!!つわもの…!!
「病院行かないの?」と聞いたら、「だって捻挫だもん」とのこと。いやいやだから、捻挫だったらなおさら病院に行きましょうよ。
確かに歩くのはつらいようで、だから昨日今日と家でお仕事をしているのです。もちろん、全仏オープンを見ながら。彼が、プリンタ兼スキャナを占拠しているのです。
侮れないぞ、テニス。私のマンガの前に立ちはだかります。


さて、今日の本題はここから。


今日は、美術資料図書館で、「ムサビと絵本―絵本の表現―」と、「現代のしかけ絵本―Contemporary Pop-up Books―」を見てきました。


ヴィジュアル・コミュニケーション・デザインを履修するまで、私は絵本をほとんど読んだことがありませんでした。
だから、「ムサビと絵本」の感想はとにかく、「こんなにたくさんの絵本を、ムサビの先輩が作ってるのか!」でした。情けないことに。
中でも私が、好きだなあ、と思ったのはこの2冊。


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戦争で死んだ兵士のこと戦争で死んだ兵士のこと
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「ジャリおじさん」は、とにかく言葉づかいが大好き。妙なところで、語尾が「〜じゃり」に変化するジャリおじさん。頭の中で、声に出してしまう絵本だと思いました。それが、いろんな手法で描かれた絵といっしょくたになって、とても好きです。
(今、小学校3年生の図画工作の指導案を書いているのですが、参考にと読んでいた教科書に、ジャリおじさんで使ったのと同じ手法がたくさん出てきました)


「戦争で死んだ兵士のこと」は、今、私が考えていることとすごくつながっていて、びっくりすると同時に、なんとも言えない気持ちになりました。と、書いてしまうと、どこかで聞いたことのある感想になってしまいますが。手元に置いておきたい絵本です。


この展覧会では、たくさんの絵本がいすに座ってじっくり読めます。お時間のある方は、平日にいらしてみると、ゆっくりできるのではないかと思います。オープンキャンパスの日は、混雑しそうな予感がします(あくまでも予感ですが)。
そうそう、そのいすがくせもので、今日もすってーん!となっているムサビ生を目撃してしまいました。座面が床と並行になったのを確認してから座ってください。


「現代のしかけ絵本」は、小さな空間にしかけがみっちりで、楽しい疲れでした。
開くと飛び出すしかけの他にも、劇場型のしかけ絵本、なんてものがあったり。まじまじと観察してしまいました。
ずいぶん古い日本の雑誌にも、しかけが使われていたなんて驚きです。どうして、しかけたいと思ったのだろう。


授業の合間に行ったので、どちらも見きれていません。会期は長いので、また時間を見つけて行ってみようと思います。みなさまも、ぜひ。


ではまた明日。

かさねる

わわわ、手羽さんの日記が…!!取り乱しました。


今日は、アートマネジメントの学外学習で、埼玉県立近代美術館に行ってきました。
美術館の裏を見せていただいたり、学芸員の方のお話をうかがったり、濃い日曜日でした。
班長だった私は、班を代表してたくさん質問して、すっかりぐったり…
うかがった話も、裏の裏のそのまた裏、だったので、ここにはちょっと…なことばかり!
今日は早く寝ます。
ではまた、明日。


そうそう、宮島達男さんの作品が、好きでした。全然今日のメインではないのですが。考え方が、以前と逆になっているという解説が、とてもよかった。
年齢を重ねるとはそういうことなのかな、と思いました。

目が覚めてから二番目の日

今日は、うれしいことがたくさんありました。その一部をご紹介。
このところあまり元気ではなかったのですが、すっかり元気になりました。単純ですが、よかったと思います。
さて、今日のうれしかったこと。


まず、国立近代美術館が、期待以上によかったこと。
アートマネージメントという授業で出た課題のために行きました。課題は、「音声ガイドの体験」。美術館の音声ガイドを体験し、長所や短所、音声ガイドはミュージアムの教育普及にどのような形でサポート出来るのか、などをまとめます。
なかなか興味の持てる美術館が見つからず、一緒に行く約束をしていた友人と共に困りきっていたのですが、何の気なしにのぞいた国立近代美術館のサイトに、「所蔵作品展 大学生130円」の文字を発見。企画展の、1000円くらいするお値段がネックになっていたので、これはありがたいと国立近代美術館に向かうことにしました。
チケット売場に行き、大学生であることを証明するため学生証を差し出すと、売場のお姉さんがにっこり。
「こちらの学生さんでしたら、常設展は無料で見られますよ」
そういえば、こんなお知らせが載っていたのを忘れていました。130円→0円という奇跡のプライスダウン。にやにやしながら入館しました。
音声ガイドもお安くなっていて(これは誰でも同じ値段です)、保証金700円を加えて1000円、実質300円。首からぶらさげてスタートです。
音声ガイドを使うなんて、小学生の時以来。どこか、音声ガイドを使うこと=かっこわるいこと、という思い込みがあったので、今まで敬遠していました。実際、音漏れしている人を見ると、迷惑だなあ、と思うこと、しばしばでした。
ところが、今日使った音声ガイドは、とても耳に楽しいものでした。
音声ガイドは国立近代美術館初の試みだそうで、パンフレットにも「学芸員が力を合わせて書き下ろしました」と書いてあります。なんだかお茶目な雰囲気です。
聞いてみると、作者の意図や、作品を作る上での裏話(恋人にふられて放浪の旅に出た…など)を教えてくれて、作品を見る上での新たな視点が加わったよう。
詳しくはこれからきちんと文章にするにしても、なかなかに面白い体験だったことだけは言えます。
最初は解説が丁寧なのに、最後の方(現代美術)になると「何なんでしょうね?考えてみてください」というようなテンションになるのが、可愛らしかったです。どんな学芸員さんたちが作っているのだろう。
美術館自体の入館料がかなりお安くなっていますし、音声ガイドも必聴。このゴールデンウィークは、国立近代美術館などいかがでしょうか。ちなみに、今日はあまり混んでいませんでした。5月6日は無料で入れるそうです。同時開催の、「リアルのためのフィクション」展も面白かったです。


次にうれしかったことは、1年以上ぶりに、会いたかった人に会えたこと。
これは、あまりにもうれしくて、言葉になりません。


そうして、元気になった私は、5限の授業に出るために学校へ戻ってきたのでした。ベル(=売店)で久しぶりにアイスクリームを食べました。


明日はスーパーで、ビールを売るデモンストレーターのお仕事をしてきます。私のちょっとしたアルバイトです。長いお休みの時は、こんなお仕事もしています。
オダギリジョーがCMに出ている、某ビールを売ってきます。ムサビ生らしいことがようやっと出来そうです。


ではまた明日。

痺れる

今日は、出光美術館で「肉筆浮世絵」という展覧会を見てきました(出光美術館ウェブサイト)。


先日、東洲斎写楽を題材にした「写楽考」というお芝居を見たことが、今日の展覧会を見に行くきっかけになりました。
「写楽考」には写楽と共に喜多川歌麿も登場します(実際にはこの2人は同時代の人ではありません)。
私が一番印象に残ったシーンは、歌麿が取り憑かれたように絵を描くシーンでした。
でも私は、喜多川歌麿の名前は知っていても、作品をほとんど知りません。あのシーンで歌麿が描いていたのは何だったのだろう?それが知りたくて、展覧会に足を運びました。
(ちなみに今回の展覧会では、写楽の作品は展示されていません)


今回の展覧会の見所は、タイトル通り「肉筆」の浮世絵が展示されているところです。
浮世絵といえば「版画」のイメージですが、今回取り上げられているのは絵師たちが肉筆で描いた「絵画」。版画に比べ、細かい模様(着物、髪の毛など)を描けるのが特徴です。
会場でも、北斎の「春秋美人図」の着物の柄を拡大して展示してあり、なかなかに面白かったです。もう少し数があるとうれしかったかも。何せガラス越しなもので、近視と乱視の合わさった私の目では、よく見えない部分も多いのです。模様の確認のために、カタログを買いました。2800円也。


さて、期待の喜多川歌麿。
見た瞬間、ぐわっと意識が持っていかれるようでした。キャプションを一切読まなかったのに、すぐに、何か違うなと思えました。見てみると歌麿。
特に、「娘と童子図」が良かった。どこが、とはうまく言えないけれど、色づかいや、子どもの声が聞こえてきそうな様子、娘の表情、など。
舞台で見た歌麿の姿が、蘇ってくるようでした。背中を丸くして、一心不乱に描いていた姿。
歌麿の絵は、鋭くて、尖っている印象です。北斎は、やや鈍いような。


今、造形学概説という芸術文化学科の授業で、江戸時代の美術の勉強をしています。もちろん、浮世絵もその中のひとつ。
授業で聞いた言葉や物事が解説に出てきて、あ、分かる分かる、と思えるのが面白かったです。やはり、背景を知っていれば知っていたで、理解できる幅は増えるなあ、と。
思うのですが、なかなか。難しいです。こうやって、一つ一つ覚えていくほかないのでしょうね。


美術館をあとにして、私が向かったのはとあるお店。高校時代の友人が働いているので、アポなしで遊びに行きました。
そのお店が掲載されている雑誌を見て、そこはお店+ギャラリーだと思っていたのですが、行ってみればギャラリーinお店という雰囲気。なるほど。ギャラリーが別にあるわけではないのですね。
お店のあれこれを説明してくれる友人はとてもかっこよく見え、私は少々しょんぼりしながら帰宅しました。
お店はとても楽しかったです。きっとまた行くでしょう。営業スマイルにやられ、ばっちり会員登録もしてしまったし。笑


そしてそこから新宿に向かい、諸々の用事を済ませて帰宅したのでした。
ようやっと、ゴールデンウィークらしいことができました。
できたと思ったら、明日はまた学校です。明後日も学校です。遠のくゴールデンウィーク。でもいいのです。


ではまた明日。