リアルな美大の日常を
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ありがとうございました

私が生まれて初めて書いた作文らしい作文は、小学校1年生の夏休みの宿題、読書感想文でした。
選んだ本は『あしながおじさん』。なぜ『あしながおじさん』を選んだのか、確かな記憶はありません。母も小学校1年生のときの読書感想文で書いたとか、聞いたような。
なぜ突然こんな話を始めたかというと、あの読書感想文に、私が今ここでこうして文章を書いている意味があるような気がするからです。
生まれて初めて書く作文、そして読書感想文。7歳だったとりこちゃんは、どうしたらいいのかよく分かりませんでした。今でこそ「読書」の「感想」を書く「文」だと分かるけれど、そのころのとりこちゃんには「どくしょかんそうぶん」としか聞こえていません。困ったとりこちゃんは、『あしながおじさん』を最初から作文用紙に写し始めました。笑 一言一句、書き漏らさず。
もちろん、あっという間に作文用紙は足りなくなりました。規定は2枚だったか3枚だったか、いずれにせよ、あっという間であることに変わりはありません。
とりこちゃんは、半泣きでお母さんに訴えました。作文用紙がなくなっちゃった!
お母さんは、とりこちゃんから事情を聞いてびっくり。笑 慌てて、「読書感想文とは何であるのか」を詳しく説明してくれました。
というか、私の代わりに読書感想文を書いてくれました。笑
今だから言います!分かっていたとは思いますが、先生ごめんなさい!
とりこちゃんにも、何が起こったかよく分かりませんでした。お母さんはするするっと読書感想文を書き上げ、とりこちゃんに「これを作文用紙に写しなさい」と言いました。とりこちゃんは言われるがまま、作文を写しました。
不思議な気持ちはしたけれど、嫌な気持ちにはなりませんでした。
とりこちゃんのお母さんの主張は簡単です。「読書感想文が何なのか、学校で説明もしないで宿題にするのは間違ってる」。
そのときとりこちゃんは、ああ、私のお母さんは文章を書くのが好きなんだ、と知ったのでした。
私の通っていた小学校では、1年生の夏休みから卒業まで毎日、日記を書いて提出することが決まりになっていました。先生からのコメントが付いて返されるそれは、作文の練習にはうってつけということで、以前から学校が取り入れている方法でした。
その宿題が始まったとき、とりこちゃんのお母さんはとりこちゃんに言いました。日記を書き終わったら毎日、私に見せなさい。添削してあげるから。
ずいぶんあとになって知るのですが、とりこちゃんのお母さんは、文章を書くことをお仕事にしていた時期があるようです。だから、文章をとても大切にしていたのですね。
とりこちゃんは、文章を書くのが大好きになりました。もともと、小さいころから文字を追ったり、書いたりするのが好きな子どもだったそうですが、それが毎日の中で欠かせない、大切なものになりました。
中学校に上がった私は、ウェブで日記を書くことを始めました。以来、細々とではありますが10年、私はそれをつづけています。小学校のころから考えると、「日記をつける」という行為を始めてもう16年にもなります。
でも、そのうちの多くが、書いたところで何が起こるわけでもない、ただの「日記」でした。
それを大きく変えたのが、この3年の「ムサビ日記」での経験でした。
以前よく描いていたマンガを描き始めたきっかけは、「友だちを作りたい」と思ったことです。
私は口下手で引っ込み思案で、人見知り。でも、マンガを描いてその中の「あたし」にしゃべらせれば、そしてそのマンガを誰かに渡せば、そこから友だちが作れるかもしれない。そう思って、浪人していたときに描き始めました。
ムサビ日記でも何回か載せて、でもわりとすぐにやめてしまったのは、今の私には、キーボードを叩いてことばを連ねることの方が、簡単だけれど難しくて、自分の気持ちを伝えたり、誰かの気持ちを受け止めたりすることに向いているのではないか、と思ったからです。
実際、ムサビ日記を通して、ライターをやっていなければ絶対に出会うことのなかったたくさんの人と出会うことができました。
4月から、6歳から12歳までの子どもたちとの毎日が始まります。
いったい何が起こるのか、想像もつきません。
でも、「いい顔」でいられるよう、自分にはもちろんだけれど、「みちくさとりこ」という人のことを知り、日記を読むことで支えてくださったすべての方に恥じないよう、日々を過ごしたいと思います。
「ムサビ日記のみちくさとりこ」は今日でいなくなってしまいますが、「みちくさとりこ」という人のことはまだ、どうしようかしっかりとは考えていません。おそらく、この日記が消えたころ、どこかからふわっと顔を出すのではないかな、と思います。(twitterはつづけます)
それがひとつの、みちくささんの答えでもあります。
ありがとうございました。それ以外に言えることばなど、見つかりません。
では、また!
小学校に上がりたてのころ「時間割」が何なのか分からず、母に「じかんわりってなあに?」と何度も聞いたことがありました。
映像という時間を扱った表現を研究する立場にあることが、これを思い出すと不思議ですが、実はそのときの疑問というのが未だに残っているのかもしれない、みちくさとりこさんの話から思いました。
毎日の更新お疲れ様でした。
またどこかで日記をお目にかかれるのを楽しみにしています。
投稿者 卜部 : 2010年04月01日 01:07
毎日の更新、本当に大変だったと思います。
それをひとつとっても、とりこさんの考え、行動が何に対しても真摯だという事がわかります。
芸祭でお会い出来た事もとても嬉しかったです。
新しい世界に羽ばたいて行くとりこさん
子どもたちのパワーに負けないよう
大きな羽根で子どもたちとともに飛んで行ってくださいね。
ご活躍をお祈りしています。
観劇日記は、私が引き続き頑張ります!(できるかしらw)
投稿者 ジャスミン : 2010年04月01日 11:20
まじめで、でもおちゃめなみちくささんの日記大好きでした。
今後のご活躍をお祈りしております。
投稿者 コバト : 2010年04月01日 15:43
時に考えさせられ、時に楽しい日記、ありがとうございました。とりこさんとは親子ほどの年齢差がありますが、何か教えられることが多かった思いがします。美術鑑賞は前から好きだったのですが、とりこさんの日記に刺激を受けて自分も筆を動かしたくなり、カルチャースクールでデッサンを学ぶようになりました。これもとりこさんの美術教育の一環のような思いがします。4月からの新たな歩み、今ままでのとりこさんの歩みを基盤にしつつ新たな出会いをその上に載せて進まれますように。
投稿者 小金井☆堀内 : 2010年04月01日 22:29
みちくささま、こんばんは。
みちくささまの日記好きでした。
もう更新されないのかと思うと、ほんとうに寂しいですが、
新しい生活、がんばってくださいね。
たしかOGが日記に参加できる日がありましたよね。
またそのときに拝見できることを楽しみにしています。
お元気で。
投稿者 yukihaha : 2010年04月01日 23:29
みちくさとりこさん、こんばんは。
新しい出会いが、もうそこまで来ていますね。
いつも、優しい繊細な暖かさを感じていました。
新しい子どもたちとの出会えるみちくさとりこさんも、
こども達も、幸せだと思います。
どうぞ、お元気で。ご活躍を、こころからお祈りしています☆
投稿者 カリメロ : 2010年04月02日 00:02
そういえば3年間だったんですね。
勝手に4年間やっていたような気がしていた・・・毎日更新おそるべし。
オンナノコに嫌悪感抱いてるところとか
美術の授業、または描くことに苦手意識をもってるところとか、
私と似ていて、どうやって捉えていくんだろうなぁ〜と注目していたり
はたまた、その考え方はなんだかもったいないなぁ〜なんて思ったり
私との共通点、相違点を見つけては考えさせられました。
教育実習の話いつ書くんだろう・・・と思っていたら
最終日にいきなりアップしたりと、とんでもない仕事量を感じさせられました。
本当に凄い!お疲れ様です。
ってか私も書き途中だったの忘れてた・・・・げふん。
先生って職業。
最近は教師に一番向いてる科は芸文なんじゃないかと思っています。
たぶんそう考えるようになったのはムサビ日記が大きいです。
大変だと思いますが頑張ってください。
またどこかでみちくささんに会えることを楽しみにしてます。
投稿者 四輪駆動 : 2010年04月03日 01:56
とりこさんの「ではまた明日」と「センスの良いハンドルネーム」がとっても好きでした。
素敵な日々ありがとうございました。
4月からの子供たちとの『ではまた明日』、日々幸多かれとお祈りいたします。
投稿者 今でも : 2010年04月03日 07:48
こんにちは。ごぶさたしております。みちくさとりこです。
このたびは、私の最後の日記にたくさんのコメントをいただき、
本当にありがとうございました。お返事が遅くなり、大変申し訳ございません。
私は今日、入学式でした。と言っても、主役はもちろん、1年生。
でも、この入学式はきっと、ずっと忘れないのだろうなあと思える入学式でした。
1年生たちはすぐに忘れてしまうのかもしれないし、ありふれた入学式ではあるのだけれど、
2年生の演奏&合唱してくれた『歓喜の歌』は、今までに聞いた第九の中で、
いちばん心に響きました。
>卜部さん
ムサビ日記で初めてライターさんからいただいたコメントが、卜部さんのものでした。
今考えると笑ってしまうのですが、「ベジェ曲線」を知らない2年生だったあのころ…苦笑
確かに、「時間割」って不思議ですね。
疑問を持つことなく、教科のブロックのように捉えてしまっているけれど。
そんな「なあに?」にこれからたくさん出会うと思うのですが、
そのひとつひとつを見失わないようにしたいなあと思いました。
私もその「なあに?」が基盤となって今までやってきている気がします。
そう遠くはない未来に、お目にかかれる(お目にかけられる?)ことを、
私もつよくつよく願っています!
>ジャスミンさん
現役ライターさんたちと直接お目にかかれるのは、本当にうれしいことですよね。
さむーい施設管財課前でいただいたホッカイロ、とってもあったかかったです◎
ありがとうございました。観劇日記、楽しみにしてます!
>コバトさん
おちゃめ…おちゃめですか!?「おまぬけ」じゃなくて?笑
ありがとうございます、がんばります!
>小金井☆堀内さん
コメントありがとうございます。
また、芸祭などにも足をお運びいただき、本当にありがとうございました。
「筆を動かしたくなり」…こんなお話をうかがうと、
ムサビ日記を書いていて良かったと、心から思います。
ありがとうございます!
>yukihahaさん
いつもコメントいただき、ありがとうございました。
OGの日記は、(手羽さんは)おそらくゴールデンウィークに企画されていたように思います。
私もそれを期待しつつ(笑)、しばし充電したいと思います。
>カリメロさん
コメントありがとうございます。
そう言っていただけると、本当にうれしく、また同時に身のひきしまる思いです。
子どもたちに「幸せだった」と言ってもらえるよう、精進したいと思います。
ありがとうございました!
>四輪駆動さん
4年間、本当にお疲れさまでした。
いつも楽しく、ときに冷や冷やしながら!?四輪駆動さんの日記を読ませていただきました。
「教師に一番向いてる科は芸文なんじゃないか」、このことば、
芸文冥利につきるというか、何というか…とてもうれしいです。
ムサビ日記や私を(ほんの少しは?)通してそう思っていただけたこと、
これからの糧にしたいと思います。ありがとうございました!
>今でもさん
いつもムサビ日記をごらんいただき、ありがとうございます。
つたない文章ではありましたが、「素敵な日々」をお届けできたこと、
とてもうれしく思います。コメントいただき、ありがとうございました。
ではまた、いつかお目にかかりましょう!
投稿者 みちくさとりこ : 2010年04月06日 18:34