劇団M.O.P.第43回公演『阿片と拳銃』@紀伊國屋ホール

*劇団M.O.P.公式サイト


コンクールに出る気のさらさらない、向上心皆無の演劇部にギリギリ籍を置いていた高校1年生の私が、生まれて初めて心底憧れたのが、劇団M.O.P.の『黒いハンカチーフ』という作品だった。
そのときは、『演技者。』というテレビ番組でTOKIOの2人が主演を務めていたので、正確にはM.O.P.の作品を見たわけではないのだけれど、迂闊な表現をしてしまえば、もう、痺れた。
それからずっと、ほとんど恋するみたいに劇団M.O.P.やM.O.P.に所属する俳優さんを好きで好きで、でも劇団の作品そのものは、見られず終いだった。
それは日程とか経済的な理由とかでは全然なくて、もう、あんまりにも憧れすぎて、とてもじゃないけど今の私には見られないような気がしていたから。
けれど、あと3回(今回の公演が終わってしまえば、あと2回)で解散することになったと知り、いてもたってもいられなくなって、見に行った。


6年経ってようやく見られたM.O.P.はやっぱりすごく大人で、私なんかとてもじゃないけど、いるのが申し訳ないくらいだった。
もちろん、心から楽しんだのだけれど。
最近の私は、10年後のことが気になる。自分より10歳くらい年上の人が格好良く見えて、自分もああなれるんだろうか、と気ばかり焦っていた。
けれど、M.O.P.を見ると、自分のそんな焦りが、ひどく小さなものに思えてくる。
旗揚げのメンバーは、今の私くらいの年齢のときにこの劇団を始め、そして約四半世紀、いろんなものを塗り重ねてきたのだ。
それはお客さんも同じことで、今日いたお客さんのかなり多くが、それぞれにM.O.P.との時間を持っているようだった。私にはとても、太刀打ちできない。する気もないけれど。


あんな大人になりたい。


自分の中で、「大人」という言葉の定義が変わりました。


ではまた明日。


michitori◎hotmail.co.jp(◎→@)

投稿者:torico : 2008年08月18日 23:57

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