リアルな美大の日常を
« ヒルム | メイン | 本当は、伝えたかったこと »
Search
鷹の台の小さな死
今朝は、鷹の台の駅からずっと、変だったのだ。
(※あまり、いい気持ちのしない日記かと思いますので、たたんでおきます)
最初の信号を渡るまでの間に、カブトムシが死んでいるのを見た。
先日、わが家の外にも弱ったカブトムシがいて、でもいつの間にか飛んでいってしまったので、もしかしてそいつなのかもしれないと、ありえないけれどぼんやりと思う。
いつものように、あまり人のいないところを選んで玉川上水沿いを歩いていたら、土から大量に飛び出したミミズに会う。みんな、死んでいる。
今日は今年初めてサンダルを履いたので、ちょっと嫌な気持ちになる。
そもそも虫は苦手だから、いい気持ちはしない。
それでも学校に向けて歩いていると、目の端に映るものがあった。
ちょっと茶色がかった白の毛をした、ネズミ。
まわりを虫がわんわん飛んでいて、死んでいることが分かる。
目をつむって、手足を突っ張っている。
思わず口から悲鳴が漏れた。
ほんの一瞬しか見ていないのに、今でもありありと、あのネズミのことを思い出せる。
私は怖いと感じたものを実際よりも大きく記憶してしまうから正確ではないだろうけれど、でもとても大きくて、太ったネズミだった気がする。
どうしてこんなに、鮮明に覚えているのだろうとずっと考えていて、ついさっき、答えに辿りついた。
多分、そうだと思う。
あのネズミは、私が今までで見た中でいちばん(質量の)大きな、「死んだ動物」だったのだ。
もちろん、人間以外の、ということだけれど。
私の住んでいるところは小鳥や魚以外のペットが禁止されている。
小さいころ、鯉みたいな金魚を飼っていて、それが多分、今日までのいちばんだった。
小学校も鳥と魚しか飼っていなかったし、もちろん日々の生活の中でネズミなんかよりよっぽど大きな動物を殺してはいるのだけど、それに対しては確かな実感がない。
そんなわけで、あの光景はとても、私にとって衝撃的だった。
これが、いいことなのか悪いことなのか、幸せなことなのか不幸なことなのか、私には分からない。
私の中でどうなっていく出来事なのかも分からない。
けれど、それを見て私が「ネズミだ」と瞬時に理解したこと、すでに死んでいると分かったこと、それにとても、揺さぶられました。
怖い。けれど、不思議。だから怖い。
ではまた明日。
michitori◎hotmail.co.jp(◎→@)