おてまみ

今日、ひさびさにレターセットを買った。多分、高校3年生以来だと思う。
私のいた演劇部は、ひとつの舞台が終わると、お礼の手紙を交換する習慣があった。
基本的な書き方は示されていて、それに添って書くだけだったのだけど、もちろん相手との思い出なんかも書いてよくて、私はそれが、めんどくさいと口では言いつつ、けっこう好きだった。
今でも、最後の2年間にもらった手紙は、取っておいている。(それまでの4年間は、あまり熱心に部活をしていなかったので、捨ててしまったらしい)
最後の舞台のときには学年で手紙の交換をし、そのためにレターセットを買った。
それ以降、考えてみれば直筆の手紙を書く必要なんてなくて、あったとしても家にある普通の、白い便せんを使えば済んでしまう用事ばかりだった。


先日、ある雑誌をオンラインで買って、銀行でお金を振り込んだのだけど、金額を勘違いしていて必要な値段に足りない、ということがあった。
自分で気づいて連絡したところ、改めて銀行振込をすると割高になるので切手で送ってください、とのこと。
しかし、便せんも封筒も自分では持っていない私だから、それらのものを揃えていると、逆に高くついてしまう。
めんどうくさいなあ、と思ったのだけど、そこでふと、メディアプランニングの授業でやっていることを思い出した。


私はメディアプランニングで、高等女学校について少し調べた。
女学生たちは、女学雑誌を愛読し、手紙の交換に熱心だったらしい。
しかしそれは、今から100年近く前の女学生に限らない話だと思う。
私だって中学生や高校生のときは、頻繁に友だちと手紙の交換をしていた。特に、中学生のころか。
やはり高校生になると携帯電話を持つ子が多かったし、私もそうだったので、小さな紙に書いて毎日、授業中でも交換していた手紙はじょじょに、メールになってしまった気がする。
そういえばあのころは、かわいいメモ用紙を探して、雑貨屋さんをいっぱい、たずねていたなあ、と思い出した。


そんなわけで、結局、不足分のお金は切手で送ることにした。
学校に来る途中にあるかわいい雑貨屋さんで、レターセットを買う。
いっぱい入って420円、という女子高生的値段のレターセットに慣れていたので、封筒5枚に便せん10枚で460円、という値段設定にびっくりしつつ。
いろんな色で描かれた鳥のイラスト。書くところがいっぱいある。


鷹の台の駅について、郵便局で切手を買った。
いつも切手は家にあるのだけど、今日に限ってなかったので、こちらもひさしぶりに買った。
絵柄は、キジバト。
80円切手の絵柄にキジバトがいるなんて思っていなかったので、レターセットとのリンクに驚く。


学校について、便せんに用件を書いて、帰りぎわに投函した。
鷹の台の郵便局の前にあるポストは、古い形なのでなんだか緊張する。
本当に辿りついてくれるのか…


そういえば幼稚園のころ、大阪に引っ越してしまった担任の先生に、手紙を書いていたことがある。
先生はそれからもずっと年賀状や誕生日カードをくださって、成人式にもお祝いのカードをいただいた。
3歳くらいから一度も会っていないのに、不思議なことだなあ、と思う。


メールには味がない、やっぱり直筆がいちばん、なんて言い切っちゃうのは、むしろ野暮なことだと思うけれど、それでもやっぱり、レターセットを選んでいるときのわくわくは、直筆の手紙ならではかな。
携帯のメールでデコメールなんてあるけれど、それって、手紙が恋しくて誰かが考えたのだろうなあ…


今日はそんな日でした。


ちなみにタイトルは、「おてがみ」のことなのだけど…、別に、私が小さいころ言っていたわけではありません。
大きくなってから、何となくわが家の辞書に入ったもの。でも、検索してみると意外にヒットする。
誰が最初に言ったのだろう…


ではまた明日。


michitori◎hotmail.co.jp(◎→@)

投稿者:torico : 2008年05月28日 18:18

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