れんめん

近所のクリーニング屋さんで、セーターのクリーニングが安くなっていると、外に出ていた父から電話が来た。
そのときちょうど、母もでかけるところで、それを母に伝えると、彼女はすでに風呂敷に包んであった自分のセーターをテーブルの上に置いて、出かけていった。
さて私はといえば、今年はめずらしくゴールデンウィークにそのお店がセーターの割引をしなかったものだから、すっかり油断してしまいっぱなしにしていた。
あわてて引き出しからセーターを出してみると、意外にとんでもない数になった。
母と一緒の風呂敷に包めばいいやと思っていたのだけど、これではどうも足りなさそうだ。かといって、わが家にそうそう大きな風呂敷なり、バッグなりがあるわけではない。
仕方なく、母にメールで聞いてみると、どうやら先日、大量のコートを出したときに使ったお布団包み(とでもいえばいいのかな)が、お着物なんかがしまってある箪笥に入っているらしい。
なるほどあそこにあるのか、と思ってその箪笥を開けてみる。
すると、いつもはあまり気にしない分厚いファイルが、ふっと目にとまった。
そこは大事なものを入れる箪笥なので、私の成績表やら何やらが入っているらしい、ということは知っていた。
もしやこれが、と思って2冊のファイルを開いてみると、そこには中学に入ってから高校を卒業するまでの成績表や主だったテストの結果(特にきれいに入っていたのは、落ちこぼれのくせに毎回成績上位者に名を連ねた、漢字テスト)、それから大学に入ってからの合格通知書や成績表、MAU NEWSが、きちんとファイリングされていた。
しかも最後のページには、私が毎日の中で必要があったとき、母に残した短いメモまで入っている。
こちらとしては保存されることを意識していないから(もちろん、取って置いているらしい、ということは何となく知っていたけれど)、けっこう適当なイラストが入っていたりして、いやいや、気恥ずかしい。
もちろんここにあるのはほんの一部で、母に渡した分のテストなんかはどこかにあるのだろうし、幼稚園や小学校のときの成績表やテスト、プリントは、もっと大量に、丁寧に保存されているのだろう。
アルバムが、小学校を卒業するくらいまではきちんと整理されているように。
確かに私はひとりっ子で、母は私のことだけ考えていれば良かったのだけど、それにしたってこの潔癖すぎるくらいの保存態勢は、明らかに今の私に大きく影響しているなと、雑貨屋さんの紙袋に大量にたまったレシートの渦を見ながら、しみじみする私でした。


余談ですが、母が自分の分のセーターを包んでいた風呂敷、よく見ると新婚時代に住んでいた神奈川県の木(イチョウだそうです)が描いてあるものでした。
しかも、「KANAGAWA BLUE」って書いてある。
母よ、これはどうやって手に入れたんだい…???


ではまた明日。


michitori◎hotmail.co.jp(◎→@)

投稿者:torico : 2008年05月24日 16:23

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