リアルな美大の日常を
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主婦を考える その2
先日、専業主婦になることについて記事を書きました。
あの後、近所の図書館に行って、2冊の本を借りてきました。
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見るからに攻撃的なこの2冊(だからこそ借りようと思ったわけで、もう、著者の思うつぼです)。ドキドキしながら開いてみる。
…いやあ、ぐったりした。
詳しい内容は本を読んでいただければ分かるので、ここに長々と引用することは控えますが、いやはや。
そして、ここに反論というか、疑問を書いてしまう私は、あれなんでしょうが、…いやはや。
著者の石原さんは、ご自身も結婚・出産後に専業主婦をしていた経験があり、現在は離婚して、ライターをなさっているようです。
石原さんが批判の対象としているのは、「働く女性に口を出す専業主婦」。例えば、「子どもがいるのに働きに出て、子どもがかわいそう」と言ったり、結婚しないで働く女性に「そろそろ結婚したら?」と言ったり。基本的には、そういった専業主婦を「家畜」と言っています。…家畜。すごいな。つまり、旦那さんを働かせて、自分は働かずに、養ってもらっている状態。そしてその状態を、自分で働いている人にすすめる人。そんな専業主婦を「家畜」と…、うーん、何度書いても冷や冷やする。
この本を読んで、「私のお母さんって、いわゆる専業主婦じゃないのかもしれない…」とつくづく思いました。小さいときから、「何かこの人変だな〜」とは思っていたのですが(彼女は私がムサビ日記を書いているとは知りません)、やっぱりそうなのかな、と。
石原さんは、専業主婦が集まりそうな場所として、公園やレストラン、カルチャーセンター、スポーツクラブなどを挙げています。そして、そういうところでペチャクチャしゃべっている、と。
(ちなみにこれは、石原さんだけの意見ではなく、インターネット上=今は無きNiftyフォーラムで働く女性にアンケートを採った結果だそうです)
ところが私の母、そういう場所がおそろしく苦手です。だから、私が幼稚園に通っていたときは、本当につらかったらしい。そういうことを、「お付き合い」でやらなくてはならなかったから。…とはいうものの、実際のところはそういう場にほとんど参加しなかったんですけどね、彼女。公園でしゃべったりとか、他のお母さんや子ども悪口言ったりとか、道で広がって人に迷惑かけたりとか。だから、なんとなーく、親娘して浮いていた気がします。そんな幼稚園時代の私を評して彼女曰く、「とりこちゃんは一匹狼だった」。…かわいくないなあ。笑
ちょっと、「ん?うちのお母さんって何者?」と思ったところで、この本の一番ひっかかった部分。
石原さんは、「専業主婦のやっている家事=趣味」と言い切っています。
家事は、生きていくためにする最低限のことをやっていればよく、料理に凝ったり洋服を手作りしたり、部屋をモデルルームのように磨きたてるのは、仕事ではなく趣味だと。そして、その趣味に1日を費やす人たちに存在価値を認めろと言ってもそれは無理なことだと、書いています。
…はて。そうなのだろうか。
石原さんは、「専業主婦の家事=趣味」の例として、いくつかの主婦向け雑誌を挙げています。その中でよく書かれる「牛乳パックで小分け」とか「節約・倹約」について「働きゃーいいだろ」と結論づけています。稼げば無駄づかいだと思われない、と。
うーん。何とも言えないが、うーん。ちょっと違う気がする。
まず、「専業主婦の家事=趣味」というところ。趣味なのか?趣味じゃないだろう。自分のボキャブラリーの少なさに驚きつつも、かろうじてそれを思う。
私のお母さんは料理にも凝らないし(彼女曰く、料理は想像力と創造力。あるもので適当に作るのがよいらしい)、洋服は手作りしないし(8年に1度くらい手作りに凝る)、掃除はそこまで好きじゃなさそうだし(どこに何があるかは分かる)…彼女は、石原さんが「趣味」と表すような家事を、ほとんどやっていません。
私の母の「家事」(=私の考える「家事」)と、石原さんの考える「(専業主婦の)家事」は、まったく別物なのだと思います。
みちくさ家の「家事」は、毎日を底上げするようなもの、とでも言えばいいのか。「ぴんとする」という表現が、いちばんしっくりくるかもしれません。「家族が気持ちいいものを作るための工夫をすること」なのかな、と。仕事としてばさばさとこなしていくわけではなくて、それに工夫を重ねていくことが、私の考える「家事」です。
つまり、「家事」に、専業主婦も働く人も、関係ないということを言いたかった。
それから、私の母は、自分が専業主婦であることに誇りを持っているなあ、と思いました。働く人をねたむようなことは言わないし、そういう人におせっかいなことも言わないし。誇りというよりも、他人は他人、私は私、っていう姿勢がはっきりしている人なのかな。だから、一匹狼な娘も生まれるわけで。笑
専業主婦であること、というよりは、自分に自信とか誇りがある人なんだろうな。後悔はたまに口に出すけど、だからといって現状に不満があるわけではなさそうだし。今の自分でいい、と思えてる、ように見えます。娘からは。
さらに、専業主婦は仕事をなめている、なんて意見もありましたが、これは母にはまったく当てはまらない。
さらにさらに、けっこう過激な著者の質問(「専業主婦に対して一言言うとしたら何と言いたいですか?」など)と、それに対する回答が載っていましたが、さすがにこれは…著者曰くの「バカ丸出し」な専業主婦たちを挑発するためとは言え、ちょっと背筋がひんやりしました。
が、みちくさ母なら涼しい顔で「言いたい人には言わせておけばいいのよ」なんて言うんだろうな。
結局のところ、私が憧れているのは、専業主婦じゃないんですね。きっと、私の母に憧れている。母がバリバリ働いていればきっとその姿や職業に憧れたのだろうし、今は専業主婦をやってるからそれに憧れるのでしょう。
何をやっていても、自分に自信を持っている人はかっこいい。自分に自信があれば、きっと他人を攻撃したりなんてしないでしょう。
あ、これだ。これを言いたかったんだ。てことは、今の私は自信がないのでしょうか。そうかもしれないな。
2冊目の方は、1冊目を出したあと、読者から来た批判の手紙を紹介、それに石原さんが反論しています。
こちらはざっと読みましたが、読者の批判が「???」(的外れ)なものが多かったので、あまり意味はないかなあと。石原さんがそういう手紙を選んでいるわけだから、当たり前なのかもしれませんが。
このシリーズにはまだもう1冊あるようです。
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これも今度読もう。
ちなみに、石原さんの意見に対してはこんな本も出ており、
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興味のあるところです。(レビューを読んでみるとあまりよい評価がないので、これもまたドキドキですが)
冷静になってこの日記の文章を読み返してみると、ムサビ日記というよりは、ただの母自慢である。
それではさすがにあれなので、今日図書館で借りてきた、美大生っぽい本。
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DTPの授業を受けて、知っておかなきゃなあ、と思ったので。ちなみにこの本はシリーズ化されていて、あと2冊ほどあるようです。
これからじっくり読みます。
そんな、夏休み1日目でした。
ではまた、明日。
michitori@hotmail.co.jp