バッタと面接

私は、電車を4本乗り継いでムサビまで通っています。その、2本目の電車で、事件は起きました。
朝、眠かった私は、席に座ってうとうとしながら学校に向かっていました。でも途中の駅で降りなくてはいけないので、意識はかなり、車内放送にあります。寝ているようで、寝ていない。
ふわふわ、うとうとしていた私の前髪が、つ、と重くなりました。私は目をつむりながら、ん?何がついたのかな?と思って、前髪に手をやりました。
すると、手には妙に重たい感触。どうやら、ほこりとか、思いちがいとか、そういった類のものではないみたい。
目を開けると、飛び込んできたのは鮮やかなきみどり色。ぺかぺかとあかるい。にせものみたいな色の、バッタだった。少なくとも、バッタ状のものだった。足が、ぐにょーんとなっているやつ。
それがひざの上にのっかったので、思わずもう一度、手ではらってしまいました。バッタ氏はぴょんと飛び、私の隣にすわっていたおじさんのひざへ。おじさんもバッタ氏を振りはらい、そして驚いたことにバッタ氏は空中を舞いました。バッタって、あんなに滞空時間が長いのですね。
そんな朝でした。


授業を2限まで終え、1時間ほどパソコン室でMacとにらめっこしながら作業。ブラシツールで線を描いていたら、なぜかピエロの口みたいになってしまう。うみょ、ていうかんじで。
思う存分うんざりしたあと、1日限りのアルバイトの、面接に向かいました。とある学校の資料を配付するアルバイトです。何がいいって、とてもお給料がよかったので、選びました。
その面接が、よく言えば面白く、悪く言えばとても恥ずかしかったので、そのことについて少し。
いつの間にか面接は、短期アルバイトの面接ではなくなっていて、まるで噂に聞く就職試験のようでした。ほんの少し、圧迫面接みたいな面もあったりして(圧迫面接とは、意地のわるーい質問をして相手の反応を見る面接のこと…かなと私は捉えています、今)。
私など、突然「低血圧じゃないですか?」と聞かれました。健康診断で、緊張しすぎて上が130までいったなんて、とても言えない雰囲気です。笑(ちなみに、135からが再検査だったかと思います)
大丈夫です、と答えると、続けて「体力に自信はありますか?」と聞かれました。私はそんなに弱々しい子に見えてしまうのでしょうか。弱々しい子は答えました。「はい」と。
「その根拠は?」


「私は美術大学に通っております。大学では重いモチーフを運んだりですとか、大きな荷物を運んだりする機会が多いので、そういった仕事には慣れています」


すっかり雰囲気にのまれて若干の嘘をついてしまう私。
大きな荷物はよく運んでいますが、重いモチーフを運んだのは、1年以上前の話。
でも、まあ、全体的には体力があるということで。私は、朝も強いですし。


…「恥ずかしかった」ことにあまり触れていなかったので、そのことについて。
このアルバイトの面接に、友だち同士3人で来ていた女の子がいたのです。その子たちに面接担当者が、「もしこの中から誰かが落ちたとしても残りの人で働いてくれますか?」と聞きました。彼女たちは、それでも構わない、と言いました。
その上で、担当者は「では、他の人より自分がすぐれているということをアピールしてください」と言いました。
3人はそれぞれ、自分の部活のこととか、アルバイトのこととか、そんなことを一所懸命に話していました。
それがとても、恥ずかしかったのです。いろんなことが、どうでもよくなってしまうのだなと思って。


私は自分のことをいっぱいいっぱいしゃべっていて、そのつづきで今日の面接がある、のだけれど、彼女たちはきっと、そうでもないのだろうなあ、と思うと、こちらが赤くなってしまいました。
頑張ってるなあ、と。この感覚は、なかなかうまく説明できないのですが、ひたすらに恥ずかしかったです。私に起こった出来事ではないのに。


結局、アルバイトは採用になりました。疲れた。
最近、毎日がびゅんびゅん過ぎていきます。何がついていけていないのかも、分からないくらいびゅんびゅんと。
今日は、クラスの子に「元気じゃないよね?」と確認されました。元気じゃないみたいです。
今日はよく寝ます。おやすみなさい。


ではまた明日。

投稿者:torico : 2007年06月28日 22:15

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