リアルな美大の日常を
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今日、芸術文化学科の友だちに、「みちくさとりこちゃん、ムサビ日記書いてるでしょ?」と言われました。とうとう顔バレました。分かるものなんですね…少しびっくりしました。
でも、「読まれているんだ」という自覚が再確認されたのも事実。気を引きしめて頑張ります。
今日は少し授業の話を。
今日は、アートマネージメントという授業がありました。いかにも芸文らしい、と思われそうですが、同じ名前の授業が、文化総合科目(どの学科の学生でも履修できる授業)で開設されているのです。ということは、アートマネージメントは、キュレーターやディレクター、プロデューサーだけのものではないということ、なのですね。2年生になって、ようやくはっきりと気づきました。
私が受けているのは、芸文で開設されているアートマネージメントなので、文化総合科目のものとは内容も異なると思います(シラバスで確認しましたが、文化総合科目の方が堅そうな印象)。
今日、アートマネージメントの授業を受けていて、はっとしたことがありました。
今日の主な授業内容は、美術館における広報=プレスの役割について。プレスは、
・企画立案(ワークショップなども含まれる)
・広報計画(マスコミへどう売り込むか等)
・報道資料(郵送、FAX、CD-R等。FAXも割と使えるそう)
・報道実施(アイテム=DM・チラシ等の作成)
・配布方法(広告代理店の選定等)
などなどたくさんの広報計画を立て、展覧会を売り込んで行きます。
そのためには、リサーチがあったり、企画会議があったり。プレスリリースがあったり、地道な広報活動が要求されます。
その中で、私が「おお!」と思ったのは、プレスリリースの際に使われる「プレスパッケージ」の存在です。
例えば、国立西洋美術館のプレスパッケージは、独立行政法人になってからかなり大がかりになっているとか、エルメスのプレスパッケージにはエルメスの刻印があって豪華な感じがするとか。
海外のものだと、封筒にぴらりとポスターが入っているだけだったり、作家の名前を書いた紙が入っているだけだったり、テキストだけの企画書が送られてきたりするそうです。
ここで私が考えたのは、「プレスリリースって授業の導入に似てるな」ということ。
去年、工芸教育法という授業で、高校の工芸の指導案をいくつか作ったのですが、そこに必ず「題材名」を書く欄がありました。題材名を書く際の注意書きとして「印象に残る題材名を考えなさい」とあったのですが、私はその意味や必要性がよく分からず、がちがちの題材名を付けて毎回提出していました。
しかし、この間の美術教育法Iの授業で小学校の授業例を見た時、それぞれの題材名がものすごく練られていて、児童の興味を引きつけているのに驚き、題材名ってなめちゃいけないんだ、と思いました。
題材名というのはつまり授業への導入で、展覧会で言えばプレスリリースに当たると思うのです。もしそれが全然面白くなかったら、展覧会に足を運ぶ人がぐっと減ってしまうかもしれません。授業で言えば、子どもたちの食いつきが悪くなり、その後の授業展開にも影響があるでしょう。
そこまで考えた時、私の中で何かが、するするするー、と解けていきました。
私は何になりたいんだろう、とここのところぐじぐじとしていたのですが、いやいや、教員って最強じゃないかと。
自分で実施する授業の内容を、自分で全部考えて、その結果が目の前できちんと見られる。まるで毎時間毎時間、1人でイベントをこなしているようなものではないですか。
それに思い至った時、やっぱり私は教員になりたい、と思いました。思いすぎなくらい思いました。
私は、どれもこれも自分でやりたがる性格のようで、演劇をやれば役者にもスタッフにも演出にも手を出したいと思うし、展覧会をやるならキュレーションも出品もしてみたいと思うし、そんな自分がよく分かるけれど厄介な存在に思えていました。
でも、全てが収束するところを、ちゃんと見つけたような気がします。気がするだけで、明日になったらぺしゃんこになっているかも分からないけれど。
でも、本当に、一言一句、一秒一瞬、たりともムダに出来ないな、と感じました。ここは、そういうところです。
ではまた明日。