May 23, 2006

牛骨展

課外センターの展示室にて、牛骨展という展示が行われています。
油絵学科4年生と助手さんによる展示です。
私は参加していませんが、とても好きです。


だって牛骨です。
F15の牛骨の絵が一心不乱にうわーーーって、壁一面に。
面白いと思いませんか?


なんかバカみたいなノリで
「壁一面に牛骨とか超いい」みたいな一言から始まったような
そんなどーでもいいような雰囲気でいながら、
カチッとしたDMを作り、ウェブも立ち上げ、
整然と並べられた牛骨たち。

でもね今日聞かれたんです
芸文の人に。
「ねぇ、なんで牛骨なの?」って。


!!!!!

ばかばか!牛骨っていったら、
牛骨っていったら、
油の受験とは切っても切れないモチーフじゃないの

「誰しもが必ず、予備校で描いたことのあるモチーフで
F15なのは、入試のときのキャンバスのサイズなんだと思うよ。」
と教えました。

そしたら彼はやっと、
「だから"今ふたたびあのモチーフに向かいます"なんだね」って。
「俺今までにも牛骨展があったってことなのかなって思ってた」って。

こちらとしては何のこと?だけど、
あちらとしても、何のこと?らしい。


その人がちょっとアレだから知らないのかとも思ったのだけど、
そこにいた他の芸文生2人も、映像の子も、
「へーそうなんだ、だからああいうDMなんだね」って。

彼らはあのDMの存在を知っていたようなので、
それなら言わずもがな伝わってると思ったのです、十二分に。

見りゃわかるじゃん、なのです。


でもあの感覚は、ファインの、
ひょっとしたら油絵の学生特有の感覚なのかもしれないですね。


入試のモチーフから石膏デッサンが絶滅しかけてる今も
なんか、牛骨は別だよと言わんばかりに、なんとなく描かされるアレ。

鉛筆でも木炭でも油でも描かされるアレ。

嫌でもぴんとくるF15。

思い出さずにはいられないのです。
あのときの気持ちとかにおいとか。

それこそ私はムサビの入試前日に描かされて、
うまくかけなくて泣いたりしました。

あの人なんであんな細かいヒビまでおえるんだろう目いいのかなーとか
なんでガラス越しに対面した2頭の牛骨なんか描かなきゃいけないんだろうとか。
なんで任意の果物と組み合わせなきゃいけないのかとか。

スルメ



タイヤ
紙コップ
ビール瓶
ボルト
ブロック

ゴルフボール
ピンポン玉
エビアン
・・・

そんなふうな、
「あぁ、昔描いた描いた!」って話題に登るモチーフの
代表選手のような感じです、牛骨は。

現役の私でも4、5回は描いた記憶がありますから、浪人してれば尚更、
嫌な思い出もいい思い出もあるんじゃないでしょうか。


でもあの展示室は
あの時こうしたかった、とか
入試を気にしないで今はやっと楽しく描けるとか、
なんか楽しいからこーしようとか、
いーじゃんいーじゃん
ていうてきとーにリラックスした感じとか、伝わってくる気がするんです。
ぶわーってくるのです。

趣旨としてはもっと壁一面ぎっちり埋めたかったんだろうな、
とは思いますが、
まとまりのない油科であそこまでやったことが既に素敵だし、
一枚一枚は好きなものがたくさんありました。

制作者を知る人も知らない人も、
何度か観に行くと尚楽しいと思います。


好きです、ああいう肩の力の抜き加減。
牛骨笑ってみえるんだもん。
なんかかわいいですよ。

続編とかあったらいいな。

Posted by rinran at May 23, 2006 11:59 PM
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