油絵学科ってこんなとこ Part2〜絵の描き方は予備校で教わりました

≪油絵学科ってこんなとこ≫シリーズ第二弾です。 Part1はこちら


≪油絵学科ってこんなとこ≫Part2
 〜絵の描き方は予備校で教わりました

美大を受験する人の多くは、美術予備校に通って対策をします。
独学とか高校の先生に個人指導してもらうとかいうケースもありますが、割合としては少数派でしょう。
すでに美大に入った人や、予備校生の人にとっては当たり前のこの事実。
しかし、「美大に行くための予備校」という言葉に、一般の方は結構ショックを受けるようです。
美術って教えられて身につくものではないでしょ?!というのが彼らの言い分ですが、まあそんなことを言われてもねえ……気持ちは分かるけど。やっぱり最低限のテクニックというのは手取り足取り教えてもらわなければ身につかないですよ。

絵を描くということは美術の歴史を追体験するということ。
ルネサンスから印象派までに限定するとしても、数百年に及ぶ画家たちの積み重ねをたった数年間でとにもかくにもモノにしなければならないのです。これを独学でできる人は予備校にも美大にも来る必要なし。

それに、大学受験に必要なテクニックは、普通に絵を描くテクニックとは違います。
大学側としてはできるだけ効率よく受験生を選別したいので、筆記と実技あわせて3日間くらいで試験を行うことになります。だからそれに合格したければ、課題の意図を汲んで・試験のルールをよく把握して・なおかつ短時間で制作しなければなりません。そういうのも含めて受験の「テクニック」なのです。
とにかく詰め込んで詰め込んで、本当は6時間で油絵なんか描けるわけがないのに、速乾剤とかシッカチフの助けを借りてなんとか仕上げるのです。

さて、このようにして受験をくぐりぬけて美大に入った人は、その時点ですでに最低限のテクニックは持っているものとみなされます。
したがって美大では(というか油絵科では)、デッサンや油絵の描き方を指導しません。
そりゃ「まったくない」ということはないですが、パースの取り方とか明暗の付け方とかそういうこまごましたことはほとんど指導してくれません。できて当然だから。
正直なところ、具体的な「絵の描き方」は予備校時代の貯金だったりして。

では美大では何を学ぶのでしょうか。
私が思うに、それは「殻を破ること」ではないかと。
受験で描くような絵は、自分の能力とセンスをアピールするためのものであって、本来の絵画ではありません。入学後は、「受験絵画」をさっさと脱ぎ捨てて、本当に自分が描きたい絵を探していくのです。

受験時代に苦労して身につけたテクニックをいきなり否定される新入生の絶望といったら!

だいたい入学した年の夏頃からそうやって壁にぶちあたり、「見たものをそのまま描くのじゃだめなの?」「2世紀くらい時代をさかのぼりたい」「正直ルネサンス美術が一番好きだ」「現代美術マジうぜー」「もう実家に帰りたい」といった発言が飛び交います。

がんばれ一年生。

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今読み返したら文章がちょっと支離滅裂かも……。もう眠いんで許してください。

次回は、≪油絵学科ってこんなとこ≫Part3〜油絵は油でできてるの?(←カマボコはオトトでできてるの?的な感じで読んでください) をお送りします。

投稿者:nekoaji : 2008年04月06日 21:47

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