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タグという概念
「タグ」というものがあります。
HTML言語とかのタグではなくて、ここではソーシャルタグのこと。
はてなダイアリーやYouTube、ニコニコ動画などをやってる人は経験的に分かると思いますが、そうでない人にタグの概念を説明するのはとても難しい。
分類用のメタ言語、記号、キーワードといった感じでしょうか。
昔風に言うなら要するに「さくいん」です。
百科事典の索引の章を見れば、あるキーワードに関する著述がどの巻の何ページにあるか、簡単に調べることができますよね。「タグ」はそれのオンライン版です。
つまりどちらの場合もテクスト(=本文、内容)の世界と、タグの世界があって、両者が関連性によって結びついているというわけ。
しかし紙媒体のテクスト⇔タグ間の結びつきが非常に堅固であるのに対し、ネット上のテクスト⇔タグの結びつきには流動性があります。なぜなら不特定多数の人が勝手に新しいタグを作ったり、結びつきを変更したりすることができるからです。
これは記号論的にすごく面白い現象ではないでしょうか。
たとえば、こういうテーマが考えられます。
・タグを使った情報整理が自然発生的に行われる時の群集心理
・タグ自身の表現的側面……指示作用のみにとどまらない機能
・タグとテクストの相互支配関係
・タグの淘汰現象と記号の反復可能性
……とか。
そういう論文があったらぜひ読みたいなあ!
などと思いながらニコニコ動画を見ている私は何か間違っている。
やっぱりタグはテクストが映像や音楽といった非言語の場合に最も効力を発揮すると思うんですよ。