エミール・ゾラ『制作』を読む(その7)

レポート終わった〜!とりあえず今日出す分だけな…
なんかもう、この『制作』の考察シリーズをレポートにしてもいいくらいじゃね?

エミール・ゾラ『制作』を読む(その7) 

もうあと2回くらいで終わると思います。


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第10章
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●「きみが出品したって! じゃ、入選するように尽力しよう。知っているだろうが、今年ぼくは審査員候補になっているんだ。」
 事実、サロンの審査委員にかんしては、芸術家たちの喧々囂々たる不満のために、何回となくこれまで改革が試みられたが、いずれも失敗し、ついに当局は、出品者たる芸術家たちに自らで委員を選出する権限を与えたのだった。この決定で画家や彫刻家連中は大騒ぎとなり、選挙熱がいっきょに高まった。野心、派閥争い、陰謀が渦巻き、あらゆる低劣な政治的駆け引きが入り乱れていた。
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 かつてクロードの弟分だったファジュロールは、いまやひとかどの画家になっていました。
 クロードの絵の「おいしいとこどり」をしてうまく大衆に気に入られたのです。
 世俗的な成功をおさめる一方で、堕落した画家として軽蔑されているのではないかと思ったり。芯から悪い奴でもないんですね。そういう罪悪感もあって、クロードの絵を必ず入選させると約束します。

 さて、サロンが民主主義的になったのは良いことですが、これはこれで大変なようで…。
 古株のマゼール教授もキリキリ舞です。

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●「なんて駄作だ!」
 そうつぶやきながら、視力が弱っているものだから、署名を見ようと身をかがめたとたん、彼と同じく穏当な理論の擁護者である友人の名を見てびっくり仰天、はっと身を起こし……
 「すばらしい! 諸君、入選第一号にどうかな?」
 全員賛成で入選第一号と相成った。ただし、だれもがくすくすと笑い、たがいに肘をつつき合っている。マゼールは、自尊心を大いに傷つけられ、ますますいらだった。
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 もはやサロン全体が「外光派」ふうの明るい色調を真似し始めているので、
「なんだこの落書きは……え!○○氏の!?……いやその……美しい絵ですね」みたいな感じでみんな焦りまくり。だんだん用心深くなった彼らは、まず作者を確認した後でないと口を開かないようになってしまいました。


 ああ……この後はあまりにも痛々しい展開になってくるので勢いよくすっとばします。

第11章
画商成金ノーデの破滅を語るマウドーの台詞
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●絵が法外な高値をつけていたのが、いまや破局寸前まで下落している。だから好事家たちの間には、暴落時の証券取引所の連中の狂乱にも似た恐慌が生じている。あの有名なノーデこそ、最高の見ものよ! 自分のやってきた値のばか釣り上げに、自らの足をすくわれたというわけだ。いまや、破産状態に追い込まれ、彼のあの豪邸も崩壊寸前、執達吏の来襲に備えて躍起になっているとのことだ。
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絵の値段のインフレを起こした張本人であるノーデは、結局自分もインフレに巻き込まれて破産してしまいます。ざまーみろ!

投稿者:nekoaji : 2007年07月11日 05:32

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