エミール・ゾラ『制作』を読む(その6)

エミール・ゾラ『制作』を読む(その6)


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第8章

●ともかく、貧窮が彼らを待ち受けていた。絵の販路は、広がるどころか、まったく閉ざされてしまっていた。サロンにたえず拒否されるような画家の絵は、だれも相手にしない風潮になっていた。


当時サロンに入選するということは単に名誉の問題だけでなく、絵で生活していくために非常に重大なことでした。あれだ、ジャンプで連載すると知名度が桁違いとかそういう感じ。


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第9章

●彼を苦しめている神経の平衡障害は、ある物質的要素の何グラムかが多すぎるか少なすぎるために生じているのであるが、その遺伝的疾患が、彼を偉大な天才とする代わりに狂人にしようとしているのだった。


神経伝達物質がどうしたって。 びっくりした。19世紀の話だよ。


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●それから、カンヴァス全体を、ニカワは使わず、白鉛をパレットナイフで塗りつぶした。これの方が、絵具の吸収性がよく、画面が明るく力強いものになると、彼は言うのだった。

絵の具にまぜるオイルを仇敵のように憎み、テレビンの方が光沢を押さえて、どっしりとした効果を出すと主張した。また、だれにも明かさない秘密があった。琥珀の溶液とか、コーパル液とその他二、三の樹脂の溶液を用いると、絵具の乾きがはやく、画面の亀裂が避けられるということだった。ただし、この方法では、色がくすむという難があり、そのため苦労しなければならなかった。


下地に膠を使わなかったんですね。
また、画用液は乾性油を用いず、ほぼテレビンだけで描いていたということが読み取れます。
ところでコーパル液って何だ。

調べたら実際にそういう商品がある様子。
Garrettというメーカーの商品解説をそのままグーグル翻訳に突っ込んでみました。
↓なかなかにカオスな訳。

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 コーパルはこはく色と同類堅い化石の樹脂であり、両方とも絵画媒体として早いフランダースのマスターによって用いられた。 最も早い文書による記述は第12世紀にコーパルが先に使用されるかもしれないが、日付を記入する。
これらの樹脂はほとんどの現代溶媒で高温に服従させて分解しない。
Mohの硬度のスケールで、コーパルに1から1.5の硬度があり、こはく色に1から3の硬度がある。
軽い屈折は等しい。 未開地の左、コーパルはそのうちにこはく色になる。

管のペンキへのGarrettのコーパル濃縮物の付加によって、打撃に溶かし、追求する自身のレベルをブラシをかけなさい。
ペンキの自然な輝きそして光輝は私達の濃縮物の少数の低下の付加と保たれる。

長いペンキは芸術家にブラシまたはナイフが付いている良い細部のためのすばらしい範囲を与える。
ある特定のオイルと結合されるコーパルが堅くが、割れないし、そして表面を作り出すこと20世紀の変わり目に示されるアーサーChurch単独でオイルの柔らかい表面に望ましい。
フランダースのマスターの絵画の完全な保存が媒体としてコーパルの使用のためにそうなったものだった高貴なアカデミーのA.B. Laurie、提案されるロンドン教授。

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まあなんとなく……分かるよ…。
要するにコーパルは、
・油絵のメディウムの一種
・琥珀の親戚みたいなやつ
・フランドル派が好んで用いた
・ウェット・イン・ウェットの技法に最適
という代物らしい。

「管のペンキ」って何だろうと思ったらチューブ入り絵具のことか!


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●ところで彼の頭をいまもなお悩ませている一つの難問があった。いわゆる補色理論にかんする問題である。(〜中略〜)クロードはこの原理から、万物には固有の色というものは存在せず、周りの状況に応じてさまざまな色を生じるのだという結論に到達した。この考えによる悪影響たるや、ひどいものだった。


はいはいはいはい来ましたよ光の理論!
「あらゆる表現形式はその内部に自らの破滅の種子をたくわえている」ってね。

旗揚げから約十年がたった1880年代半ば、印象派は行き詰まりを迎えます。
「印象派がどうやって駄目になったか」という問題は、「印象派がどうやって成功したか」よりもはるかに意味深いので、印象派についてレポートを書く際はそのへんをよく考察してみたらいいんじゃないっていうか早くレポート書かなきゃ……(私が)。

とっかかりとしてケネス・クラークの『風景画論』という本がおすすめです。

投稿者:nekoaji : 2007年07月10日 01:25

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