2010年06月のアーカイブ

なんでフィルムで撮るのか

こんばんは、メイです。
今晩も蒸しますねぇ。

蒸し暑い季節は、写真をやる人間にとって結構ハラハラする季節です。
カメラやレンズ、フィルムがカビないようにしないといけないし、
薬品なんかも腐りやすくなります。
 
私は写真用品を置いてる棚にこれでもか!っていうほど除湿剤を詰めこんでますが、
気付くとゼリー状になって(役目を果たしたっていうサインですね)いるので気を抜けません。
 
 
そんな話をしていると、必ず聞かれるのが
「なんでデジタルでやらないの?」
という質問。

偶然だと思うのですが、ここ数週間で3人の人に同様の質問をされました。
「なんでフィルムを使うの?」
「デジタルでは作品を作らないの?」
「まだ暗室で作業してるの?」
などなど。

  
以前のエントリーでも少し書いたように、
私は現在フィルムを使って写真作品を作っています。
 
確かに、写真がやりたいのであればデジタルでもフィルムでもどっちでもいいはずですよね。
繰上和美さんがゼラチンシルバーセッションの冊子で、
「フィルムがなくなっても、言いたいことがあるならデジタルでやればいい」
というようなことをおっしゃっていましたが、まさしくその通りだと思います。
  
デジタル写真は写真とは違う、といった議論もありますが、
シャッターを押すことでそこにある世界を平面に納めるという点では
やはりデジタル写真も写真として扱っていいのではないかと私は思うので、そのつもりで話を進めます。
 
 
フィルムがなくなっても写真をやり続けたいのであれば
デジタルカメラを使って撮り続ければいいと思うし、
現在のようにフィルムもデジタルも使える時代(贅沢な時代だと私は思います)なら、
両方を行ったり来たりしながら好きな方をやればいいと考えてます。
それぞれが全く違った個性を持っているのは明確ですが。
 
 
じゃあなおさら、なんでフィルムなのか、と思う方が多いと思います
(ここで書くのは私個人が考えていることであって、
全てのフィルムユーザーの言葉ではないということをご了承願います)。
 
 

実を言うと私、最初はデジタルで写真を撮っていました。
 
シャッターを押したらすぐにモニターに画像が出てくるのが普通だと思っていたし、
フィルムを使う人は元々フィルムを使っていたからで、
単に慣れだとかそういった理由なんだろうな、ぐらいに考えてました。
 
ですが、デジタルで撮った写真をインクジェットで出力した時、
何かが違うんではないかなと感じたのです。
というのは、印刷した写真よりも、パソコンのモニター上で見る画像の方がキレイだと思ったからです。
 
 
この「キレイ」という言葉も安易に使うのは良くないと思いますが、
ここでは「高精細」とか「鮮やか」とかそういった意味で使います。
 
もちろん、高性能なプリンターや高品質の紙を使ったり、緻密な操作をしたりすることによって
舌を巻くような美しいプリントを仕上げることが出来るのは知っています。
それでも、デジタル写真のいいところ(あくまで私が感じるところですが)は、
モニターで再現された時に一番良く発揮されるのではないかなぁ、
という思いはなかなか消えません。
 
 
デジタル特有の、一糸の乱れもなくパシパシっとキメがそろった硬質な感じとか、
フィルム写真では見たことのない鋭い色とか、
ある種独特の軽さのようなものは、紙にしてしまった瞬間に変質するような気がするんです。
紙の上での再現を追及するのは、暗室作業で目指すものを大して変わらないんじゃないかな、
それだったらデジタルでやる意味ってあるのかな、とか、そういうことを感じたんです。
 
あと、デジタルをインクジェット出力した時の独特のアレた感じというか、
そういうのがあんまり好きになれませんでした。
黒い部分のつぶれ方がなんとなく、なんとなくですが、イヤだったんです。
個人的な好みの問題なので、そのうち変わるかもしれないですが。
 
 
そんなことを考えてる時に、様々な写真家のオリジナル銀塩プリントを見たりだとか、
自分でもこれはなかなか!と思うようなプリントが焼けたりだとかして、
暗室作業から作り出されるプリントの美しさ(これも誤解を恐れずに使いますが)や
面白さに目覚めていったんです。
 
そうすると、なかなかデジタルに戻れなくなりまして、今に至る感じです。
フィルムの方が優れているとか、デジタルよりも絶対に美しいとか言ってるわけではなく、
私自身の感触を根拠に、今の自分にはフィルムで作品を制作するのが合っていると思ったのです。
 
 
今の私にとって、フィルムを使う意義というのはそういうことです。
かなり感覚的な理由です。
なので正直に言うと、 自分で納得のいく作品がデジタルで作れたら、
デジタルに移行するかもしれません。
 
変にどっちを使うかということにこだわるよりも、それぞれに特性があるのだから
いいと思う方に柔軟に移っていけるのが一番なのではないかなと思ってます。
 
 
ここまでで、私がなぜフィルムを使うのかが大体分かって頂けたかなと思います。。
よく分からないという方いましたら、是非質問をください。
私自身が気づかなかったポイントに気づけるかもしれません。
 
 
今回は最終的に仕上がった作品に対しての感じ方について書きましたが、
やはりデジタルとフィルムでは撮る時の感覚や姿勢、撮れるものも変わってくると思います。
またその辺りについて書けたらいいなと思います。
 
 
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
それでは、おやすみなさいませ〜。

乾いてんのか湿ってんのか。

こんばんは。ちょっぴりお久しぶりですね。
メイです。


えーっと、オープンキャンパスも無事終わりましたね。
あの、なんかこのところ更新してなくて、スルー気味ですみませんでした。
 
今年も良い天気で何よりです。 
わたくし特に仕事がなかったのですが、
母校の先生が見えていたり友達や友達の彼氏が来ていたり、
卒業した憧れの先輩(手振ってもらえた!話しかけられなかったけど!)が来ていたりで、
勝手に忙しく歩き回っておりました。
 
ていうか普通にお客さん目線で展示とかイベントとか見てました。
今年の映像学科は面白かったですよ!!
卒業の年なのに何もできなくて今更ながらちょっと悔やまれます…。
写真の展示やりたかったなぁ。
卒制頑張らねばっ。
 
明日は銀座のアップルストアで17時からシャルルゼミのイベントがあるそうなので、
お時間のある方はぜひぜひ。
こちらもかなり面白そう。
 
 
いやしかし、蒸しますねぇ。
暑いから喉は渇くんだけど、体は汗でじっとり。
水を飲むとじわーっと体にしみ込んでく感じがします。
水分って本当に循環してるんだな−。
 
しばらく雨が続きそうですけど、雨の日の写真を撮るチャンスってことで明日からも元気に頑張りますb
低気圧のせいで朝が辛いのをなんとか解消したーい。

猛烈な日差しとオープンキャンパス

こんばんは、お久しぶりです。
メイです。

昼と夜の気温差のせいか、なんとなく体調が停滞気味でして。
右耳が聞こえなくなったり(ちょっと悪質な外耳炎と言われたけど、そんな急になるものなの?)、
異様に下腹が痛くなったり腰が重くなったり(そんで体重は減らない…)。

今年は最低でも週に1本エントリー書こうと思ってたのに、不本意でございます。
でも持ち直したので、今月はそれを挽回すべく、たくさん書きますよー!


それはそうといつの間にか春が終わってましたね(今更)。
晴れの日の日差しが強いのなんの!
麦わら帽子が手放せません。

これ、本当にムレないし、つばも広くてさすがに実用的。
似合う似合わないは、かなり分かれる気もするけど…。
今年はやたら流行ってるので、いいと思います。
けど涼しくなった夜道にかぶって帰るのはなかなか恥ずかしい。 
 

そんな悩み多き季節ですが、もうすぐオープンキャンパスです。
今月の12日と13日、もう来週の土日なんですね。

毎年、4年生の写真ゼミでは3年次の学外展示の再現を行っていたのですが、
今年は色々と変更が起きたらしく、それがなくなりました(!)。
私たちの耳に入ったのが2週間前という、なかなかびっくりな展開です。
いやー、展示用に作品直そうとしちゃってたじゃん…。

ゼミによっては早い段階から色々と話が上がってたみたいですけど、
他のゼミの話は正直あんまり知らないので(笑)、寝耳に水でした。
ということでメイはオープンキャンパス中、暇です(何か手伝いとかあるのかな?)。
 
 
映像学科全体については、竹林さんの日記で初めて全貌を知りました。
なるほど、受験生に向けてかなり気合いが入っているようですネ。
例年続けてきたことをやるだけよりも、ずっと面白くなりそう。
 
写真ゼミとしては、学年を横断して何名かが作品展示をすることになったそうです(←もはや人事)。
やっぱ設営は手伝わないとですね。手伝います。
 
 
オープンキャンパスって、なんか毎年超激烈な日差しの中で行われてる気がするんですけど、今年も晴れるのかな。
晴れの日の玉川上水は地面に映る木漏れ日がとっても綺麗で、
しかも全体に木陰になっててちょっと涼しいので気持ちがいいですよ。
 
土曜日は通常授業も行われてるので、来るなら土曜日がオススメです。
学生さんもたくさんいて雰囲気が分かると思いますよ。


それではまた、近いうちに。

音量子さんへ

M型ライカのレンズですが、写真の先生に聞いてみたところ、
並行輸入してるとしたらやはりレモン社とのことです。
ただ、値段に関しては正規の店で買うのとほとんど変わらないみたいです。
でも、種類豊富なのはやっぱり中古市場ですよね…。