卒業式と晴れ着ときゅっきゅぽん の巻

19日、きゅっきゅぽんは ムサビを卒業いたしました


卒業式、ハシッコだけれど真ん前の席へ!


式には、仕事のクビ覚悟で休みをとって母ごじらっぽんが来てくれました


わくわくしながら式を迎えると

校歌斉唱で


手羽さんだーーーーーーーっっ・・・!!!!

手羽さんが歌っておりました!!

手羽さん! めちゃくちゃイケメンでしたよう!!
イタリヤ人かと思った!!!

・・・・・ は、 柱とかぶっていたんですけれどっ・・・・

よく見えなかったけど・・・・ イケメンでしたよーーーーーーーーーーーうっっ


きゅっきゅぽんは、卒業式には 成人式の折に
おばあちゃんが(年金で)買ってくれた振り袖を着ました

あんなにムサビ入学を喜んでくれたおばあちゃん、きっと 天国で
きっと、 上空1500メートルくらいで見ていてくれないかしら、という願いをこめて・・・


色は、きゅっきゅぽんの好きな 黒とディープな赤で、
金色で大胆に ハスノミが構成されているすてきなデザインである


これを着ると、気持ちがしゅっとして
ほんとうに お嬢さんになれる気がして まさに “晴れ”着 といえる

というわけで、数日前に 両親に
「お着物一式を送ってくれ」と連絡をしていたのであるが


届いてみて きゅっきゅぽんはびびりまくった

か・・・・


か・・・・・

カンオケ・・・・

誠に 不謹慎な表現ではありますが
大きさ、タテヨコの比率、色味(段ボール)、重さ
それは まさに 子どもが入っていると連想してしまうような
とんでもない存在感の物体であったのだ


ずるずると引きずるように 部屋に運び入れてから、
きゅっきゅぽんはすぐに 荷物をといて できるだけ
カンオケ感をなくそうと 上に本を置いてみたり 服をおいてみたりしたが
よりいっそう ソレ感が増すようで きゅっきゅぽんは叫び出しそうになった!!!

とっころが


そんなのはまだ序の口で
イチバンやっかいなのは このぶつを少し離れた美容室まで
運び入れにゃ いけんということだ!

タテにはできないので ヨコをむけたまま
ゴロゴロにのせて 必死のおもいで運び込む


しかし、一歩外へ出ると もうそこは キビシイ視線の槍ふる世の中

きゅっきゅぽんは花粉症のため マスクにメガネ、さらには帽子という
究極変態スタイルで どう見ても子どものカンオケとしか思えないようなものを
キャリーにのせて オドオドと進まねばならんのだった・・・!


面白いよ

人々が 実に自然に スウーッとよけていく

そうして あとで振り返って見ている視線だってわかる!!!!!


ちがうのよっ

これは“晴れ”のものなのよーーーーーーーっ

そうこうして、できあがったのが 
きゅっきゅぽんの 晴れ着スタイルなのであった


友人たちとひとしきり写真をとりあって、
あっち行くにもこっち行くにも、チョコチョコと
ブリキのオモチャのような足取りで 過ごす


けれどもそれも楽しいのだ


都内で行われた謝恩会にも 袴の友人と一緒にがんばって着ていった

新宿の駅だって、今日は少しだけエヘン顔であるいていたりする

教授や友人たちとのすてきな時間

4年間のおもいや 今日の日を迎えることができた感謝のきもちに、
胸はいっぱいになった


ところが そんな感動の時間も終わると、
少しずつ お嬢さん方の魔法もとけてしまうのだ

帰り、友人と一緒にこう叫びまくった

「鼻緒んとこがいたい!!」


そう 普段はいたことないゾウリなんて
痛くていたくてしょうがない


加えて 気温が高かったため 着物の中は汗の大洪水である

たくさん水を飲んだのに 朝からトイレにはいっていないという始末


日中は 母に小声で「実に蒸れる」などと訴えて
「そういうことは言うもんじゃない」などと言われていたが

もう我慢の限界である

きゅっきゅぽん、言いたくて言いたくて 仕方がなかったことを
今、この場で言わせてもらいますっ

蒸れたし、鼻緒もイタイし、おなかもくるしかったけど

イチバン言いたかったのは


「パンツがずりさがってずりさがってしょうがないんじゃああああーーーーーーっ」


ということだった


アッハ

言ったぞ スッキリ


すかっとした


こうして スッポーン と汗でさらに重たくなった着物を脱いで
いつもの
“ケ”のきゅっきゅぽんに戻ったのでありました


ごめんね おばあちゃん


いくら 美しい召し物で身を包もうとも
いくら みにくいものを 締め上げてみようとも


やっぱり 中身は かわらんのでした

けれども、4年間という時の着物の中においては
きゅっきゅぽんは 少し変われたかしら、 


そう信じたいと願うのでありました・・・・

投稿者:kkp : 2013年03月21日 23:58

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コメント: 卒業式と晴れ着ときゅっきゅぽん の巻

とっても素敵なお着物姿でしたわよ(Pに写真を見せてもらった)
おばあ様の思い出深いお着物だったですね。

そうなの。長い時間だと鼻緒が痛くなるのよね(パ○ツもそうなのか)
Pは謝恩会には初めて買った黒いシフォンの服を着用していきましたが
足は「ミュールだときっと痛くなる」とブーツで。

見事オール。で朝帰りでした。

投稿者 ここのこ : 2013年03月22日 00:16

着物って重いんですよね。
私も、長女の着物一式と袴を前日に持って行きました。
着物用のガーメントバッグに入れて。
小物類はキャリーケースに。
重かった・・・
汗でしっとりずっしり感の増したものをまた持って帰った時も重くて、駅の階段で倒れそうになりましたよw
翌日さっそく着物と長じゅばんと袴を洗いに出しました。

投稿者 poncho : 2013年03月22日 22:24

きゅっきゅは「たぬきねこ」の衣装でくると思ってました

投稿者 手羽 : 2013年03月23日 06:56

きゅっきゅさん、(遅ればせながら)ご卒業 おめでとうございます!
卒業式、お母さまも出席されてよかったですね。
みゅうママも行きたかったあ!しかし、
行きたい気持ち山々なれど、3月はじめにみゅう娘の引越し手伝いで、上京したばかりのみゅうママは、
経済的にも仕事的にもちょっと厳しい状況で、当日はいつものごとく勤務でありました。

レンタル袴で卒業式に臨んだみゅう娘は、「袴姿、写メールして」のみゅうママに「あとで〜」との返信。
その「あとで〜」は、結局二日後。
まあ、夜の謝恩会まで楽しく過ごしたようです。
(ムサビ大好きみゅう娘は、あと2年ムサビに浸るとのこと。きゅっきゅさんがまだ、お引越ししなければ
国分寺あたりでまた、お会いすることもあるかもしれませんね〜。)

考えてみれば、入学前からご縁のあったきゅっきゅさん。
このムサビ日記で、いつも楽しく充実したムサビ生活をお伝えいただき、ほんとにほんとに
ありがとうございました。
卒業後のきゅっきゅさんのこれからのご活躍ますます、楽しみにしておりますよ!


投稿者 みゅうママ : 2013年03月25日 00:36

>ここのこさん

やっぱりオールだったのですね・・・!

いやあPさんの醸し出す雰囲気と
絵のすごさと そして晴れ着でのギャップが
ますます 魅力的な人物となって心に残っています・・・!


>ponchoさん

まあ・・・ やっぱりそうなのですね!

実は 母ごじらも
空箱を美容実にとりにいってくれたのですが
それだけでも重いといっておりました


ああ、でもキャリーバックはよさそう・・・!

けれどもそれでも重いようで
ほんとうに、晴れ着は大変ですね

>手羽さん

たぬきねこで行ったら たぶん
手羽さんの校歌斉唱をレクイエムに
蒸し死にしておったことでしょう・・・


>みゅうママさん

どうも、ありがとうございます!

みゅう娘さんも どうか
新たな楽しいムサビ生活を送ることができますように・・・!


今回、卒業式には母ごじらが来てくれましたが
ほんとうに、仕事をぬってくるのは大変なことなのですね

父 コスギも
入学式、卒業式に来たかったようでしたが難しいようでした

けれども、同じように
入学時、ひとりぐらし準備を手伝ってくれて

それだけで、もう 十分だと思えました

きっと娘さんも そうだと思いますよう!

投稿者 きゅっきゅぽん : 2013年03月29日 03:41

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