2011年10月のアーカイブ

芸祭の宣伝  緊急告知!(おおげさ)

ブログのツールを最大限に生かして
ここで 宣伝っ


きゅっきゅぽん 昨日 ふと思い立って

フリーマーッケットに参加させてもらうことになりました

場所は世界堂前のムサゴビフリマブース!!


即席で立ち上げた 

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“工房 たぬきねいり” をどうぞよろしく!!

何が工房じゃ

響きがよかったからつけたのである

さてそんなイカサマ工房が 一日で企画、実行、生産したものとは・・・!!


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“招福 まめねこ” です

そう 学芸員実習の祭にアソビで作ったものに “招福”という付加価値語を
くっつけて 金をとってやろうという いやしい魂胆のもと
誕生した“縁起”モンでございます


これを ムサゴビブースで販売いたしますのでよかったらおこしください


きゅっきゅぽんの手作りですよう!

足で作るわけなかろう


ということで とりいそぎ


イカサマ 腹黒商  “工房 たぬきねいり”を

どうぞよろしく!!!

at 02:56 | Category : | Comments (8) | Trackbacks (0)

今年もたぬきねこリニューアル出動します の巻

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じゃん!!

ムハハ

今回の秘密の大作戦はコレである

ゴビカンの部室で制作しているものは・・・


アマデウスの“魔的☆ストラップ”だ!!

一見恐ろしい呪いの札のようだが 星とかわいいラッピングにより
あらたな毒カワイイ逸品に!

そう 去年 決行したムサゴビによる仮装行列
たぬきテロを今年も計画中なんである
http://www.musabi.com/kkp/archives/2010/10/(去年の様子)

今年は この魔的☆ストラップをチラシとしてばらまきますっ

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限定250個!!
芸祭初日14時〜15時あたり また最終日のお昼過ぎ頃出没予定で
ありますので 不審なたぬき集団に出くわしたらこれをゲットしてくださいっ

もらいそこねた方には 最終日に開催されるゴビカンのツアーコンサート
にお越しくださると もれなくパンフレットについてくる・・・!かもしれません

さあて

その肝心のたぬきであるが

きゅっきゅぽんがたぬきと呼んでいるのは
去年制作したカブリモノ“たぬきねこ”のことである

そう 去年はこのカブリモノを必死で制作し
当日これをかぶって練り歩いたのだが やはり突貫工事ですすめただけあって
かなりの難点があった

まず、その質感である

これでもかなり頑張ったのであるが
頭部は 新聞紙でかたちを作り、あとはキッチンペーパーと和紙で
張り込むというハリボテ方式をとったのであるが
これ、なかなかかわいらしさに欠けるのである

やはり きぐるみ特有の あのもっさりした質感にどうしても
近づきたい・・・

そう思って 今回は 去年のカブリモノに

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皮をはりこむことにしたっ!!

これぞ捕らぬ狸の皮ナントカ
皮は 黄色のフリースをチョイス  なかなかええかんじ

新聞紙で大まかなかたちをわりだし

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ボンド、&両面テープで二重に張り貼り込んでみた

すると 個人の手作りにしちゃ ケッコウな質感の
カブリモノに変身!!  いかにもきぐるみの質感だ バンザイ

どのようになったかは芸祭当日で!!

そして もうひとつの難点

これが一番重要
きゅっきゅぽんの生命にかかわる問題だからである

実は去年、まったくもって時間が無く 
きぐるみといっても頭部とシッポしか完成しなかったのである

故に たぬきねこのあの豊満なボデイは 必殺着ぶくれ作戦と称し
ダウンを3重に着込み、マフラーで首もとをかくして のりきったのであるが

実は あの後 きゅっきゅぽんは軽い脱水症状であった


アホである

それもそうである 全身を保温性の高いもんで覆い
校内を歩き回るのだから 当然の報いであろう

そのフラフラ状態でツアコンでブルックナーを弾いたのだから
たぬきねこかなり根性がある


シカシ!!

今回はもうそんなアホな失敗はくりかえさんぞっ

体と衣服の間にスキマを作って快適にふくれあがってやるっ

・・・ということで考え出した今回の秘密兵器はコレ

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カーテンレールである

それを むりくりまるめて たぬきねこのハラの“骨”とするのだ!!
軽くて柔軟性があって骨組みにはもってこいの素材である
いいもん見つけた

名付けてタヌキバラライフセイバー!!!

こーんなかんじ!!

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ヌフフ これで 今年は去年より
よりいきいきとした たぬきねこに変身できるはずである

しかし こんなものに命救われるとは・・・


部屋につるされたまことにマヌケな物体をながめながら
なんともいえない気分になるきゅっきゅぽんであった・・・

at 03:32 | Category : | Comments (5) | Trackbacks (0)

秋のよながの パ、パ、パ、パ・・・ の巻

ゴビカン秋のツアーコンサート、一発目
東京造形大学CS祭での演奏会がナントカ!! 終了しました

まだあと4校ありますよう

よし 宣伝しちゃろ


10月30日(日)女子美術大学(相模原キャンパス)
10月31日(月)武蔵野美術大学
11月6日(月)多摩美術大学
11月7日(月)女子美術大学(杉並キャンパス)

ですよおう

♪プログラム

歌劇『魔笛』序曲
W・A・モーツァルト

ハンガリー舞曲第1番・5番・6番
J・ブラームス

アンダンテ・フェスティーヴォ
J・シベリウス

交響曲第4番 二短調 作品120
R・シューマン

ムサビは 芸祭最終日 17:30〜19:00
7号館401にて   演奏中は入場ができないのでご注意を

さらに ホールコンサートのお知らせ


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12月8日(木)
18:00会場 19:00開演

立川市市民会館
アミューたちかわ(JR立川駅南口より徒歩13分)

チケット 前売券500円  当日券600円

詳しくはゴビカン公式ホームページへ
http://tokyo5bikan.web.fc2.com/


今回のプログラムで最初に演奏する魔笛序曲

今回のツアコンでは このオペラ魔笛に登場する人物に団員が扮しているのが
見所であります

きゅっきゅぽんらバヨリン組は
コミカルなヒーロー パパゲーノ&パパゲーナに変身して
大学をまわります

しかしながら 完成度が高いのはチェロ組で 
その存在感は抜きん出ております  まさかのLED使用!!
見に来てくださいな

今年のシンフォニーは シューマンの4番 “シュマ4”です
去年の“ブル3”も様々な意味で涙ものでしたが 今回のこの曲も
胸が震える美しい逸品です

きゅっきゅぽんはソロがありますのでここは
胸も体も震わせて 涙目で全力で練習しております

特に涙なのは3楽章から4楽章にかけての金管のユニゾンで
ここにくるたび鳥肌がぞんわーとたつくらい きゅっきゅぽんは好きです

薄暗い中からキラキラと輝き出す 宝石のような曲

ハンガリー舞曲はきっと多くの方が知っているメロディーで
きっと楽しいですよう


見に来てくださいな

お願い

来いっ!!

いえ 失礼しました


芸祭では宣伝をかねて ムサゴビメンバーである計画を進行中であります
この様子はまた後ほど!


因みに今回 魔笛を演奏、またコスプレするにあたって
魔笛のDVD を入手し いろんな人でまわして観たのであるが 
観た人は口をそろえて

「後半 寝た!!」

と・・・・・!!

なんだとお こりゃ ちゃんと観らんかいっ


実は ・・・・

きゅっきゅぽんも・・・・ 

寝ました

なんとまあ やはりオペラではストーリーの進行は遅く
けっこうノッペリしたシーンが続くのでみな脱落してゆくのであった


魔笛DVDは 睡眠導入教材として非常に役に立つものであるらしい

at 02:57 | Category : | Comments (2) | Trackbacks (0)

読書好きのお嬢さんいかがですか の巻

最近更新がとぎれてしまったが

もっぱら寝おちが多いんである
だらしなさと往生際の悪さにより 午前4時頃に机につっぷしたまま
ムクリと起き上がって ドロドロの体としびれた手に後悔の嵐ふく・・・

いかあん!! いっかあああん!!!


こんな季節は風邪をひきやすいのだ
いかんいかん


さて こんな季節といえば 秋まっさかりであるが
今年はきゅっきゅぽんは  読書の秋がいまキテいる

躁状態の勉強したい欲求がそのまま本にすりかわったのだ


深まりゆく秋の風の中で お嬢さんは本を開き 涙する・・・

ウーン なんとも高尚なお嬢さん! わたしって本がすきな お嬢さんなのよう!
どうお すてきな読書姿でしょうわたしを見てちょおだいっ!!


と言いたいところだがきゅっきゅぽんの場合
かなり アブナイ読書スタイルを確立しつつあるのだ!


まず きゅっきゅぽんにとって一番望ましい読書タイムは 昼食時である
エミュウで片手で食べられそうなうまいパンを買って
食べるのだが そのパンには注目せずに 活字にのみ目をむけて楽しむ!!


これがなんとまあー 最高に幸せな時間


というわけで 必然的に昼食時はひとりになれる場所を探す

以前は友人たちと一緒に食べて 会話を楽しんでいたのに
まあ 授業の関係もあるが 今では好んで ひとりになる

人目を避けたゆっくりひとりになれる場所を探すその姿勢は実に暗い


そんなひとりで本を読めるお気に入りの場所が
市内の公民館である  自習室があり そこは実におちつく

近くでは おじいさん方が囲碁をしていたりする


きゅっきゅぽんは そのような空間を求めて わざわざ自転車で
公民館までやってきたが 本日は休館日


どうしよう!!


しかたなくきゅっきゅぽんがやってきたのは
大学近くの公園である


こどもたちが遊びまわる中 きゅっきゅぽんの幸せタイムが
ベンチで展開される


今 きゅっきゅぽんが楽しんでいるのは
五木寛之の『青春の門』 やっぱりきゅっきゅぽんはこれを読んどかんと
いけん!


深まりゆく秋の風
日は傾き あしもとを照らす

読書の秋だわ・・・ 幸せ・・・

その時 かなり勢いのついたサッカーボールが
きゅっきゅぽんの後頭部を直撃した


小学生の男子が 「すませーん」と たいして悪びれる様子もなく
適当に謝って去っていった


きゅっきゅぽんはじいんとした感覚の中で 思った


本当にこれでいんだろうか・・・・


仮にも女子大生が ひとりを求めてさまよい
公民館が閉まっていたので 公園にやってきてパンを喰いながら
ひそやかに本を読み サッカーボールで頭をうたれている・・・


本当にこれでいいんだろおかっ


深まりゆく秋の風の中で お嬢さんは本を開き 涙する・・・(痛みで)

きゅっきゅぽん今間違いなく 深まりゆく秋の風の中で
読書を楽しむお嬢さんそのものです


どうでしょうか

こんなお嬢さんいかがでしょうか!   誰かぁ

at 00:55 | Category : | Comments (2) | Trackbacks (0)

いちファイン生のホンネ・・・の巻

きゅっきゅぽん 今日

120号弱のパネル(しかも2枚)に1人で雲肌麻紙を水張りしたぞおうっ
どや!! もう十分オトナやろ!!

つまりは 畳一畳よりひとまわり大きいくらいのパネルに
紙をパンッとはりこんだ(これを水張りという)ということである
これが なっかなか1人では大変な作業なのだ  きれいにはれたなら
どや顔をしてよろしい


ということで今回きゅっきゅぽんは きゅっきゅぽんの日本画作品では
最も大きい作品を描くことになる
(お恥ずかしながら今まで大きなものを描いてこなかった)


なぜ ここへきて大きい作品を描くのか

すごい熱意ではないかきゅっきゅぽん!!

答えは簡単である

“みんなが大きいから” である

そお!!  やっぱし3年生のこの時期ともなると
教授陣から 「なんだつまらない作品が多いですな」的なコメントで
発破をかけられ なにやらアトリエ全体に

「よくわからんが とりあえず大きいのをつくらんと
なんか ヤバイヤバイヤバイばい!!」といった雰囲気が立ちこめてくる


だからみんな大きなものを作っている


くっすお!! 

正直に言おう きゅっきゅぽんは 大きい作品など描きたくない

なぜなら 制作費大幅アップはもちろんのこと
描いた後の処理のことを思うととたんに制作意欲が
ヒュールリーララー だからである

学期の区切りなんかに持って帰れといわれるが
アホじゃなかろうか

大きな作品は部屋に入らないし 入ったとしても
こんどは部屋に光が入らなくなるのがオチである


そんなことをつい考えちゃうから きゅっきゅぽんは
大作の制作をことごとく避けてきたのである


だが 今回 そんなきゅっきゅぽんが大きな作品に取り組む


その理由は上に上げた理由の他に2つある

ひとつは その作品が来年の12下展示用になるであろうという想定であるのと

もうひとつは 周りが大きいものを作っているのに それに対抗できる
小さくて上質なものを作る力と発想と勇気がないからに決まっている!


かなり乱暴な言い方をすれば 大きいというだけでなんか
「頑張ってる感」がでるので むしろ簡単ではないか


と いうようになかなかゲスい発想のもと大作に取り組もうとしているきゅっきゅぽんで
あるのでなんだか不安でもある

みんなはどうなんだろうか

「わたしは 自己表現のためにはでかくないといかんのですっ!!」
と本気で思って描いている人を尊敬するとともに 「うっそお!」とも
どこかで思う

やっぱり少なからず まわりに触発されて大きくしている人が多いのでは
ないだろうか きゅっきゅぽんのように・・・

そうだと嬉しいんだけどなあ(オイ)  


ということで 来年 実家に 美しき粗大ゴミが届くことを
ここでさりげなく告知しておこう・・・

at 00:34 | Category : | Comments (6) | Trackbacks (0)

これは自慢したい自慢したい自慢したいっ の巻

今年始めたtwitterだが 今回ほどその有用性を感じたのは初めてである

何気なくフォロウしていた好きな作家情報から

“明日 井の頭公園に 楳図かずおさんが現れます!!”


との情報がぷりっと流れてきた


なんですとおおおおおおおおお

きゅっきゅぽんの小学生時代の多くを構成していた 楳図先生に会えるだとおっ!!

漂流教室にはじまり 恐怖シリーズ、 私は慎吾

そしてまことちゃん!!

きゅっきゅぽんは 怪訝そうな顔の両親に 文庫カッテクレとせがみ
見事 両親の予想的中  上質なお下品街道をつきすすむ小学生に成長したのである

まことちゃんの家族はぽん家とやや構成が似ており
本当に きゅっきゅぽんの弟の河童はまことちゃんのような髪型で
きゅっきゅぽんは 美香ねいちんのような雰囲気であった


その漫画の中に登場する“まことちゃんダンス”というのを
なんと楳図先生が生で披露なさるとのこと!!

きゅっきゅぽんは 走った  もうなんも見えなかった
これに行かんと一生後悔する  なんのために東京にきたのか
なんのために2浪もしたのか  

まことちゃんダンスを見るためじゃないかああっ

急ぐ道筋 ゴビの先輩に遭遇し なんと一緒に来てくれた
これが後のきゅっきゅぽんの運命を分ける


会場は井の頭公園 森の特設ステージ

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ものすんごく巨大なチェ○ラーシカが 意外にもキレのあるダンスで
子どもたちの歓声を浴びている真っ最中であった

もしや この後に 楳図ワールドが・・・
タイムテーブル係よ 本当にそれで大丈夫なのか

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チェ○ラーシカ!! さようなら!! わ〜ん

歓声のもと 惜しまれつつ退場するチェ○ラーシカ

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そして不気味な沈黙

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ざわ・・・ざわ・・・・・・・ざわ・・・・・・・・・

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出ました!!

楳図かずおとまこと虫&グワシダンサーズでええええええす!!!


大感動!! きゅっきゅぽん 楳図先生の生グワシ見てしまったあぞおおう


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まことちゃん音頭をおどるダンサーズ

チェ○ラーシカに沸いていた子どもたちがポカンとした表情で見守る

そんなとき

“今日は 会場のお友達と 一緒にまことちゃんダンスをおどりましょう!!
いっしょにおどりたい人〜?”

とのアナウンスが


よくわからないままステージに連行されるこどもたちの中
きゅっきゅぽんは 手を挙げ さらにジャンプしてまで自己顕示しまくった

1人できていたら躊躇していたかもしれない
先輩の「行ってこい」があった もうこれは運命だ


そして・・・

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M! A!  K・O・T・O!!

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まっ こっ とっ!!!


驚いた きゅっきゅぽん 初めて聴いた曲で初めて見たダンスなのにおどれた

何故か

それは 漫画まことちゃんのなかにこのダンスが出てくるのである

なんと そのとおりであった

小学校の頃 読んで 漫画で想像していた曲のイメージとほぼ同じだった
踊りのタイミングさえも・・・


楳図先生はそこまで漫画で表現しきっていたのだ

そのダンスを 作者本人と一緒のステージで踊っている・・・

きゅっきゅぽんは震えがとまらなかった

【衝撃!!証拠写真】

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楳図かずおとまことちゃんダンスするきゅっきゅぽん (先輩撮影)


最後には握手までしてもらったっ (鼻息)


きゅっきゅぽん HANAJI


嘉門達夫に楳図かずお  あこがれの人にきゅっきゅぽんは今年
2人会った   すごいことだ・・・・


ショーの後 そのままの格好で帰宅する 楳図かずおとグワシダンサーズ

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話題になったあの家にお帰りになられるのだろうか


もちろん その家もきゅっきゅぽんチェック澄みである
以前 発見するつもりでうろついて 探し当てたのである


このミーハー魂こそが いろんなメディアを通して幸運の情報を
引き寄せてくれるんじゃないだろうか

きゅっきゅぽん 感動の一日であった

at 03:26 | Category : | Comments (1) | Trackbacks (0)

心にDOYAを持て!! の巻

ゴビのヴァイオリンのトレーナーさんで 
模範的演奏のあとにキリっと不敵な笑みをうかべ 指導してくださる
方がいるのだが この不敵な笑みのことを 誰かが

“どや顔”

と言い出して ああ、うまいこと言うもんだなと思っていたが
このどや顔という単語は 今では広く一般的になっているから
現代人の生活や人間関係において 共感される部分が多かったのだろう

どや顔の定義とは その名のとおり

「どや!(どんなもんだい!) ぼくってすごいでショ!! ホレ」

と思った瞬間に現れる表情のことを それを察知した第三者が
「こいつぁ得意になっとるな」と感じ やや皮肉をこめて表現したものだろう


しかしながら このどや顔 芸術において こと表現者の立場において
いかに 気持ちの中にどや顔を持つか ということが 制作物に勢いを
与えるかどうかという問題につながるのではないかときゅっきゅぽんは
最近感じている


簡単に言ってしまえば ある種の 自己陶酔である


きゅっきゅぽんは今日 国立美術館の常設をまわってみたのだが
やはり きゅっきゅぽんが目を奪われるのは 水墨画や絢爛豪華な屏風である


斬るように描かれた草木の線 ふれるとこちらが怪我しそうなくらい
はりつめた線の鳥

そしてたっぷりとした衣装の皺の線

息をのむような線たちを前にきゅっきゅぽんが見たのは
作者たちの“どや顔”であった


「どや!! いい線やろ!!」


と言っているのである


それがものすごく気持ちがいい

迷いがないのだ

水墨画や書道なんかはそれが顕著に表れる


しかし、これらのどや顔精神 これらはすべて 
様々な研究や努力によって培った 自分の力というものがあるからこそ
成り立つのである  

べつにそんなものがなくてもどや顔はいくらでもできるが
それはただのアホである  イミテーション・どや顔といってもいい


ただ なにかしらものを作るときは なんちゅうかこの
ちっぽけでもいい本物のどや顔精神を持ちたいところである

よくわからんがとりあえず 今時点での自分の力を信じて
「わしゃ天才!!」と思ってつくるのだ そうすればなんだか作品は生きてくる
そして  講評のときに冷静に謙虚になればよい


そうなのだ、きっとそうなのだ わはははっははっはは

よくわからないが、根拠のない自信に イミテーション・どや顔を
浮かべてきゅっきゅぽんは 帰っていった


帰ってゆく彼女のカバンから 
息をのむほどマッシロな次課題の出品計画書がちょっと見えていたらしい・・・

たはは・・・

at 01:32 | Category : | Comments (0) | Trackbacks (0)

あの時のキンモクセイ賛歌 の巻

窓を開けたらキンモクセイのかほり

からっとした空気が すこし冷たい


もうこれだけで 両手を振り上げて 道路に飛び出して
車をジャンプして 電信柱を駆け上って とりあえず信号機にぶらさがって

「秋だぁぁああああああ!!」

と叫びたい人はけっこう多いだろう


それに加え けっこう近くで 小学校の運動会のアナウンスが
きこえてきたりして もう 秋ムード満開

きゅっきゅぽんは信号機の上で踊り出したくなったぞう


というのも きゅっきゅぽんはこの
キンモクセイと 運動会ムードの組み合わせが大変好きだからである

そして もう二度と学生として参加できない運動会

きゅっきゅぽんは 小学校の運動会も中学校の運動会も 
一応・・・高校の運動会も大好きであった


とりわけ 運動が得意というわけでもないが
あの、 通常授業ではないかんじがイイんである

そして 普段 不真面目で先生に目をつけられているヤンチャーな野郎なんかが
水を得た魚のように 輝きはじめたりするのも運動会マジック
こういう光景も好きである

きゅっきゅぽんの小学校は全校児童が100人ほど 
きゅっきゅのクラスにいたっては16人(6年間同じクラス)の
ちっさな田舎校であったため 運動会の種目は 半分がPTA 競技である

人数が少ないせいで何の競技をするにも
1, 2年生、 3,4年生、5,6年生と分けられるから
サイクルが早く 立て続けにプログラム出場もザラで
児童にとっちゃとても疲れるイベントでもある


お昼は大の字になれるガラッガラのテントでコンビニ弁当がぽん家流
家が近いので 食べに帰ったこともあった


そして きゅっきゅぽんが一番 好きだった
5,6年生による 表現遊戯  ソーラン節

このソーラン節のカセットテープが何年も前からの使い回しで
イントロに入る前のノイズがひどいのである

ンガーーーーーーーーーーーー
となって デンデンデンデ デンデンデ デデデデ と イントロが始まって

“北の男たちの どうたらこうたら・・・・ 歌は 伊藤多喜雄さんです!!”
というどっかからとったらしいアナウンスの間
 ずうっと 手を前に出して腰を落として下を向くのだ

これがカッチョイイ


卒業して数年後 久しぶりに 小学校の運動会を訪れてみたらまだこの
テープをつかっていたことに驚いた

きゅっきゅぽんは なにかの拍子に

ンガーーーーーーーーーーーーというノイズを聴くと

つい 腰を落として下を向いて
伊藤多喜雄が歌い出すのを待ってしまいたくなるのであった

・・・・

そんなことを思い出しながら 洗濯物を干して
近くの小学校のアナウンスを聴いている


この小学校は 1年生だけでも 赤、青、緑、オレンジの組に
分けられているようだ  

そして AKB の曲に合わせて踊る児童の姿も見えた


この子どもたちは数年後 この曲で踊り出したくなるのだ


多喜雄世代のきゅっきゅぽんも リズムにのって
キンモクセイの空気の中に 洗濯物を干した

at 01:28 | Category : | Comments (4) | Trackbacks (0)

か〜がみよ鏡♪ の巻

卓上の鏡がすっかりこわれてしまった

割れてはいないが スタンドのパーツが壊れてしまい
卓上でもなんでもないただの鏡になってしまった

まあこれは シリにできたおできでも確認する用として特殊任務部隊へ
移動してもらうとして それとは別にやはり卓上鏡は必要である

別段ぱっとするわけでもない顔面をながめる他に
絵を描くときに やはり自分を映したり 手を映したりして参考にするのに必要になる 
だから鏡は自立していてほしいのである


そんでチョットいい鏡はないかしら と思って雑貨屋さんを探したところ
きゅっきゅぽんの今までの概念を覆すようなやつがあった!!


オサレなピープルはもうご存知かもしれないが、鏡は鏡でも
“本当の色を映します” というやつである!!

もう パッケージを捨ててしまったので詳しくは忘れてしまったが
なにやら 従来の鏡では吸収してしまっていた青い光も 他の色と同様に
キレイに映すので 本来我々が見ている色に限りなく近い色を映し出すというものである


きゅっきゅぽんはのけぞった

だってさ 本来の色を映し出すって・・・

じゃあきゅっきゅぽんが今まで見ていたのは虚の色の自分だったのか!?
それを自分だと思っていたのか・・・!?

いや、そんなことよりも きゅっきゅぽんが一番のけぞったのは

自分の姿というものは大方 鏡のような媒体を通してしか自分で知り得ることのない
かなり曖昧な存在であることに今さら気がついたことである
つまり その媒体の状況によっては それに映される自分自身の認識が
左右されるということである


あたりまえのことだが 突然 鏡に
「今までの色は不完全だった これからはこれが本当の色よ」なあんて言われた
ものだから きゅっきゅぽんのちっさなアイデンティティーがクラクラーと
なってもおかしくはない


きゅっきゅぽんはその鏡を買うことにした
これからは本当のきゅっきゅぽんを認識して生活するのだっ

だが その前に 本当の色になった自分とはいったいどんななのか、
一緒に並べてあった“従来”の鏡も取り出して店内のスミで
二つの鏡に自分の顔を映して その色味の違いを見比べてみた

さあ どうちがうのか・・・

・・・・・

うーむ・・・

はっきりいって よくわからなかったのが正直なところである

“本当の色”のきゅっきゅぽんの方がなんだか 顔色悪く見えるような
気もしてその事実を否定したいためにあまり冷静な目でも見れぬ

まあ いいや 

二つの鏡に映っているのはどちらもポッカーンと口を開けたマヌケヅラ

些細な色味を気にするよりも マヌケヅラの方を何とかした方が
問題は解決に向かうだろうと思ったのである

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