あったかいものたち

きゅっきゅぽんはやはりバカではなかったので風邪をひいてしまった

アホである


現在ヌードデッサンをしているので 部屋は暖房をガンガンかけて
ストーブもカンカンに焚いているので ポーズが終わった頃気がつけば
きゅっきゅぽんの喉も スッカラカンであった


そうして日頃だらしなく夜更かししているせいもあって
見事に風邪キンに目をつけられ 現在きゅっきゅぽんは 例のごとく
発酵してキンとたたかっている次第である

さて そんなとき きゅっきゅぽんはタナからとある粉を取りだして
湯呑みに移し あっつーいお湯をトポポと注ぐ

いや お湯は途中まで注いで いったんスプーンでカシャカシャ混ぜて
粉をよっくお湯に溶かしこむ
これポイントである


そんでもってまたお湯を注ぎたして 混ぜていたスプーンでパクっと味を見る

ンまい!

しょうが湯
きゅっきゅぽんかれこれしょうが湯歴15年である

最初に出会ったのは小学一年生くらいだった
おばあちゃんが なにやら怪しげな粉の入った袋を持ってきて
「きゅっきゅ しょうが湯飲まんね」

と言う


だが 不思議なニオイのどろりと濁った液体が入れられていた湯呑みは
いつも おばあちゃんが 最強にマズイ漢方薬(地元のヤブ処方のカゼ薬)をたっぷり入れて
これまた「飲まんね飲まんね」 ときゅっきゅぽんを追い回していた時と
同じ湯呑みであったから きゅっきゅぽんはかたくなに断った


あの湯呑みに入っている液体はとにかく最強にマズイのである

しかしそれから数日たって きゅっきゅぽんはおばあちゃんの家にあがりこんでは
しょうが湯をねだるようになっていた


香味高く とろりとやさしくて なんてったて甘い
小さなスプーンで湯呑みの底をかき回す音はなんとも心地よい


それから きゅっきゅぽんは 同級生たちがコーラやファンタで喉をうるおす中
ひとり 「しょうが湯おくれ」 というなんともババ好みな小学生に
成長したのであった

きゅっきゅぽんはいろんなものにハマり (例えばうまい棒とか カルピスとか)
大量に食しては飽きていたのだが 不思議とこのしょうが湯だけは15年間飽きたことがない

おばあちゃんも飽きることなく 孫の好物のしょうが湯を買い続け
飽きることなく「しょうが湯飲まんね」のセリフを言い続け
ついには 受験に行くときに わざわざ家からしょうが湯の粉を持ってきて
「持って行かんね」 と言った

もうおばあちゃんは持ってきてはくれない
だけれども こうしてたまに飲むと いつもそういうことを思い出すのである

投稿者:kkp : 2010年11月14日 00:11

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コメント: あったかいものたち

あったかい!おばあちゃんの思い出!いいですね!
みずしらずの娘は小5までおばあちゃんと一緒に住んで居たのですが、今はあんまりおばあちゃんの所に行きません。(すぐ、そばに住んでいるのに)
いつも、何かと機会があるとおばあちゃんがお小遣いを持って来てくれる、、、、なんだか甲斐のない孫です。

風邪は疲労ストレスが引きがねです。
お大事になさってくださいね!!!

投稿者 みずしらず : 2010年11月14日 17:26

熱々の入れたて緑茶にハチミツを一さじ。
寒い冬の朝や夜に。
温まりますよ~!

投稿者 poncho : 2010年11月15日 06:03

きゅっきゅさま、こんばんは。

おばあちゃんの思い出のお話、読ませていただく方も気持ちが温かくなりますね。風邪、お大事にね。

しょうがつながりで、前に雑誌で見て以来、風邪のひきはじめには、

しょうが入りのみそ汁というか、もっと簡単ですが↓

①ねぎを5cmくらい、みじん切りにする。
②カップかお椀に、①とおろしたしょうが、砂糖少々、味噌(みそ汁のこさくらいに、お好みで)を入れ、熱湯を注ぎ混ぜる。
③ハフハフしながら飲む。

味は、好きな味付けでいいようです。ひきはじめならだいたい治ってしまいます。
玉子酒が飲めなくても、ホットワインが苦手でも、ねぎみそ汁で風邪を乗り切っていますよ。


投稿者 yukihaha : 2010年11月15日 22:07

>みずしらずさん

ありがとうございます!!

おばあちゃんは・・・ 孫になにかを持ってくる・・・
持ってきてくれる・・・
そんな あたたかい存在なんですね

>ponchoさん

うはー
緑茶にハチミツですか!!
でもなんだかおいしそう!
ぜひぜひやってみますね!

>yukihahaさん

これは!ありがたい!
まさしく民間療法 健康的な治療薬ですね

参考にさせていただきます!!

投稿者 きゅっきゅぽん : 2010年11月17日 01:56

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