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シーグラフ総括
昨日はDCAJさんのシーグラフのセミナーを、今日はデジハリの小倉講師の発表会を見に行きました。内容は前者はCGのパイオニアの杉沼浩司さんや為ヶ谷さん、OLMデジタルの安生さんたちがシーグラフで発表された技術に関しての細かい補足説明や、ショートフィルム「onepair」のメイキング、後者はシーグラフ全般の紹介といった感じでした。
小倉講師とはシーグラフの帰りの機中で席が隣で、スピードレーサーのメイキングについてわからないところを聞いてみたりしていたので、結構こみ入った話をしていただけると思っていましたが、シーグラフの雰囲気やマヤ2009の解説に今回は力を注いでいました。
映画のメイキングが少なかったので残念でしたが、オートデスクのユーザーミーティングに参加できなかった僕としてはかなり興味深い内容でした。
以下、専門用語などが出てきます。
DCAJではシーグラフの技術説明でかなり深いところまで話されていました。個人的に関心が高かったのは「5mmの厚さで広角24mmまでいける超薄型レンズ」と「ララビーの開発」「OPENGL3.0」と「OPENCL」、あとOLMデジタルさんのショートムービーの作成でした。
○はじめに出た超薄型レンズは、レンズの屈折率ではなく、レンズ内のある素子を反射させることに着眼したものだそうです。こちらは現在英語の論文を取り寄せているとの事。
○「ララビー」はインテル開発の超マルチコアシステムのアプローチ。グラフィックや金融処理の計算で威力を発揮し、マルチコアでもリニアにスピードが上がるとの事です。例えば2コアだと処理速度は大体√2倍がアップの限度になりますが、ララビーの場合だときちんと2倍の速度になります。実験結果では48コアに対して48倍、リニアに上がることが確認されたそうです。ただ、来年はインテルのプラットフォームが激しく変わるのでどの段階で投入されるかはまだわかりません。
○「OPENCL」はちょっとまだ僕も詳しくは調べ切れていないのですが資料によると「CPUとGPUの両方で処理を担当するAPI」で「MACOS10.6」に搭載予定のこと。OPENGLのほかDirectXにも対応しているみたいです。要するにこの二つの縁の下の力持ちの存在になるわけです。二つを統合するものではありません。昔、「ファーレンハイト」という統合する企画があったのですが頓挫しました。それとはまったく違うものだそうです。
○OLMのメイキングでは自社開発の「Feather1.0」を披露。「ないもの(プログラム)は作る」というストイックな姿勢とシーグラフのコンピューターアニメーションフェスティバルで学生作品の多くの入賞をうけ、「市販のソフトで学生でも是ぐらいのものが作れるようになった。われわれとしてはそういう作品と差別化する必要がある。学生作品みたいだね、と言われないクオリティーのものを作り上げるためにはこういうところで差をつける」という言葉が印象的でした。
他にもこの作品が社内でのレンダーマン本格導入のプロジェクトの一環であり、効率よく製作するためにRGB情報をXYZ情報に置き換えてモデリングやテクスチャ情報を操作するアプローチを説明していました。
シーグラフは今年の冬からアジアでも開催されます。まずはシンガポールからで、こちらはルーカスフィルムがシンガポールに拠点を増やしたこともあり、かつ英語圏なので多くの企業が出展します。来年の冬は横浜ですが、こちらはちょっと不安要素が残ります。なぜなら、外国のプロダクションがどれだけ出るか不透明だし、入場料がどれぐらいになるかもわからないからです。
シーグラフではフルカンファレンスという一番上のパスを使うと、会場全てのものやイベントを期間中見ることが出来ます。学生で$300、一般で$850かかります。かなりの高額です。これが日本で開催されるときにどれぐらいになるのか、現時点では情報が入っていないです。(昨日飲み会でそれが話題に出ました)国内で開催されるとはいえどれだけ人が来るのか読めないのです。個人的にはロサンジェルスより規模を縮小してパスをその代わり安くしてほしいというのが本望です。
再来年は韓国だと聞いてます。後日もう一度確認しますが。中国では諸事情でやらないみたいです。
ちなみにDCAJさんはアジアグラフといった国内のCG関係のイベントにもかなり力を入れています。10月23日から26日まで科学未来館や国際交流会館でデジタルコンテンツエキスポという大きなイベントもやるので、今から楽しみです。
http://www.dcexpo.jp/
投稿者 ANNWN : 2008年09月07日 00:18