›2007年06月23日

2:切っても切ってもプラナリア(阿形清和・文、土橋とし子・絵)

相当放置していた「読書マラソン」を再開。
でも次のエントリー予定は未定。


切っても切ってもプラナリア
切っても切ってもプラナリア阿形 清和 土橋 とし子

岩波書店 1996-12
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手に取った理由:
プラナリアが切断されていく様に自分の精神状態を無理矢理こじつけようとしていた時期があった(オイ)。

読後感:★★★☆・(3.5)

軽く感想:
生物の教科書の定番題材「プラナリア」。細胞の再生の実験でよく使われるそうです(自分はやったことは無いが)。
勉強の中身自体は高校レベルで難しいのだけど、この本は「切っても生えてくる」というところに重点を置いて、
小学生でもわかるように、でも深く掘り下げて説明してくれています。
絵本の出来も「傑作」とまではいかなくても「秀悦」だと思う。ちょっと字が多いので、読んでいて疲れる子が出るだろうけど。
またキモかわいいものが大丈夫な人なら楽しめるはず。ずたずたに切断された写真とかあるけど(苦笑)。

欠点を挙げるなら…カラー写真がほしかった。
イラストはとてもかわいいけど、やっぱり科学絵本としては写実の資料がほしい気がする。
(自分がプラナリアの写真を探してたからこう思うのだろうけど)
★を4個あげたかったけど、その部分でマイナス0.5です。

プラナリアの動画を検索してたら、大阪府の茨木市教育研究所の第2土曜科学教室いい感じの資料を発見。
(写真をクリックすると動画が見れます。気持ち悪いのが苦手な方はご注意を)
プラナリアって割とマイナーだから、真上からの図しか見つからないんだよね。
実物を捕獲することが出来ない自分にとっては、立体感のある動画を見れてよかったです。


それにしてもこの科学教室、たぶん小学校の週休2日制対策で出来たのだろうけど、
HPで見る限りでは割とレベル高いことをやってる…茨木市すげえ。
やる気の無い自治体は月1開催でもここまでガッツリやらないと思う。


同じ月1開催で遊び+美術のちびくろも、負けてられない。
いや、別に競ってるわけじゃないけど。




›2007年06月18日

「制作」は「実験」と読み替えます

オープンキャンパスはあまり見れなかったので、ブログの話題としてはスルーします。ごめんなさい。
ともかく、手羽さんお疲れ様です。

今日はFRPのレクチャーを受けました。
一身上の都合により(苦笑)2年生に混じっての授業でした。

薬品の臭いと、素材のケミカルな感じから今まで食わず嫌いでいたのですが、
目の前で先生がいじる樹脂の、
色が変わったり、
粘り気が出てきたり、
薬品が加えられたり、
だんだんと固まったり、
手違いで湯気が出てきたり(汗)、
そんな様子を見ているうちに抵抗感が薄れてきました。
むしろ「今すぐ自分にやらせろ!」という気持ちに。


この感覚は、理科の実験のときのそれに似ている気がします。


自分が小学校5〜6年のときに、担任の先生に恵まれたおかげで理科の実験を好きになって、
中学にあがっても薬品を混ぜたりするのが楽しみだったりしたおかげか勉強もはかどって、
受験でも理科が「好きだし得意な科目」だったおかげでほかの科目もがんばれた気がします。

高校になると実験のうえで専門的な分析をする必要性が出てきて、
最低限の努力しかしない自分はモル計算とかから逃亡したので成績はがた落ち。
でも、理科の4分野(物理・化学・生物・地学)を一通り勉強させてもらったことから見えてくることもあったし、
自分の場合は生物の先生と仲良くなれたのはかなりの励みになりました。
なので3年になり理科が選択必修になったときも、迷わず生物を選びましたし、実際の授業も「当たり」でした。
文系クラスで授業時数に余裕があったので、理系クラスより実習が多かったのです。
鶏の解剖もやらせてもらえましたし、手と動かすことが多かった気がします。

そのころはプライドに見合う努力をするなんて気にすらならなかったし、
学校のテストはほぼ放棄していたので赤点の常連だったし、
進学に対する危機感も義務感も無きに等しかったのに、
受験教科の中で「好き」といえる分野があったことはかなりの救いでした。
特に、クラスで1〜2人は東大に進む子がいるような高校にいた人間にとっては。


ノリと勢いと現実逃避で美大生となったあと、
自分の興味や適性・思考パターンを分析しているうちに、
理系の進路をとらなかったことを少しだけ後悔することがあったのですが、
今日のレクチャーを受けた後しばらく考えてみて、
もしかしたら、今までの理科経験を美術に還元できるかな?なんて思ってみたりしました。
…論理は相当こじ付けなのですが(汗)。


というわけで明日からしばらくは、
そんな昔の理科実験を思い出しながら、樹脂を型に塗っていこうかと思います。
実験なので「美術」が仕上がるか怪しいですが、
そもそも自分の中に美術の素養が少ないですし(汗)。
まずは手を動かさなきゃ。



›2007年06月08日

つくろう、まずはそれから…つくろう、まずはそれから。

タイトルは、ウルフルズの曲「あそぼう」をいじってつけました。

書き込みは10日ぶりかな?
お久しぶりの赤岩です。

2年の冬から3年の第一課題にかけて、あんなに彫刻制作から逃げたがっていたのに。

今日はしばらくぶりに水粘土を練っていました。

頭でコンセプトをがっちり考えてから物を作ろうとすると、自分はついつい妄想の脳内完結で満足してしまうので、
今回はまず手を動かしてから自分の方向性を考えることにしました。

塑像用の回転台を運んでいるとき、助手さんから「この前の作品とのつながりはあるのかい?」と指摘されてしまいましたが、
今現在行き当たりばったりの自分には、確固たる制作テーマなんてあったもんじゃないです(汗)。
でも、そこでまた下手くそに思索の世界に入ると精神的引きこもりになってしまうので、
目の前の立体という現実世界と対話しながら、一歩ずつ進んでいければと思います。

…なんて、この考え方自体が机上の空論かもしれませんが。

とにかく、今は作品を仕上げたいです。
というより、仕上げなきゃ。